今回は顔の湿疹のお話についてです。
診察をしていると数年にわたり顔の湿疹が落ち着かないと受診される患者さんが来られます。
それ、「しゅさ」かもしれませんよ?
しゅさ。酒さとも書きますが、以外に悩まれている方も多いような印象があります。
特に思春期以降の初老期までの女性が多いのですが、
顔面特に頬部から鼻翼にかけて、また眉間部から鼻背、人中部にベッタリとした赤い湿疹がでてきます。
経過は長く、数年にわたりいろいろな治療を試されていることも多いようです。
しかしなかなか効果が無いというお話もよく耳にします。
原因ははっきりしないのが治療にも結びつかいところであり、厄介なところでもあります。
体質が関係しているとか、皮膚の表面の小さな環境とその菌のバランスの崩れも影響しているとか言われています。
あとは、皮膚の表面の炎症ですね。
現在当院では皮膚の炎症を抑えるための抗炎症剤と微小環境のバランスを整えるための抗真菌剤や抗生剤を併用して使用しています。
そこに最近新規の薬剤が使えるようになりました。ちょうど6月から使用可能ですね。
「ロゼックス」というお薬になります。
こちらはゲル状の外用薬で必要な部分に塗って頂く形になります。
成分としては一部の菌にのみ効果のある抗生剤のような薬剤になります。
また皮膚の表面の炎症のバランスを整えるとか・・・(詳しく話すと難しくなってしまうので)
当院では少しずつ処方を開始するようになっています。
以前から治りにくい、顔に湿疹がある方、「しゅさ」と診断され、もう少しガッチリと治療を行いたい方、一度皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか?