わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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リスク

運動会の練習で湿疹が悪化する季節(2024年9月)

今回は湿疹のお話。

 

 

運動会の練習のお話が聞こえてくると、ああ、湿疹が悪化する季節になるのねというお話です。

 

秋の湿疹の悪化はいろいろな要因があるというお話をしてきましたが、

春秋の湿疹の悪化の要因の一つは運動会の練習もありそうですねえ。

 

運動会をすること自体は良いんじゃないと思うのですが、

練習の量がそれに比べて多すぎるよねというのは個人的な印象です。

 

まずホコリをたくさん浴びる、汗をたくさんかく、

紫外線をずっと浴びる。

これらはいずれも湿疹の悪化要素になります。

裸足で校庭を歩く。こちらはヤケドとイボのリスク。

 

と考えると皮膚科的にはリスクがまとめてやってくる学校行事に見えてくるのです。

現状のこのシステムでの運動会、本当に必要なんでしょうかねえ?

よくわからなくなってきました…

安全性と安さを天秤にかけるというお話

 

今回のお話のテーマはこちらです。

https://news.ntv.co.jp/category/international/c19af36e574d4be0a62f21d8ab8e7c52

 

中国の大手通販サイト(どちらかというと安売りがメインという印象を個人的に持っています)の

販売製品から、有害な化学物質が検出されたというお話です。

 

中国の通販サイトをときに利用している身としてはまあそうでしょうね。

という話なのですが、知らない方は知らないようですねえ。

 

こちらの問題、実は海外の通販サイトから購入できる

お化粧品、スキンケア用品、ヘアケア用品についても同様の可能性があるのです。

もちろん可能性なだけで、全部が全部問題が有るわけではありませんが、

ただその一部には有害な化学物質が含まれていてもおかしくはないでしょうね。

 

 

もちろん上手に使えば安い製品ですので、いわゆるコスパの良い買い物ができるでしょう。

ただその安くなっているからくりというのも有るわけです。

・人体に使えないグレードの原料を使っている

・製造の現場の衛生管理や安全管理を抑えている

・保管流通時の艦橋の調整が行われていない

などのリスクも逆に考えられるのです。

これって、購入者からは見えないですよねえ?

 

あともう一つ、なにか問題が生じた際の補償・対応についてもあります。

個人的によく買う電化製品では交換対応ということになることが多いのですが、

化粧品で例えば永久的に残る副作用が出た場合の補償はどうなるのか?

というのは常に頭の片隅に入れておいたほうが良いでしょう。

また時間が経過してから予期しない副作用が生じて問題になることも有るのです。

化粧品では例えば茶のしずく石鹸やロドデノールがそうでした。

そういう問題が出たときに一番に影響を受けるのは実際に使っていた消費者です。

 

海外から通販を行うということ自体にまずリスクが有るということは考える必要もあります。

そしてやすさを謳う商品であるがゆえのリスクの増加にも気をつけたほうが良いでしょうねえ。

 

面白さや楽しさはないけど、一番安全なのは今まで使っていて問題ないことがわかっている

製品なんですよねえ…

母乳石鹸のリスク 続編

母乳石鹸について、いろいろ見ていたのですが気になることが一つ有りました。

 

この石鹸、他人に使うのはNGですよ?

 

 

母乳とは何か?

いろいろな考え方がありますが、一番夢も希望も無い考え方をしましょう。

原料は血液です。(体液と言ってもいいですが)

お母さんの血液に含まれている成分から、

母乳を作る腺細胞が乳管の中に分泌する。

それが母乳として、赤ちゃんが口にするわけです。

 

ここで考えなければいけないのは母乳とは血液に類似したものであり、

血液内に病原微生物がいた場合、その微生物を赤ちゃんに移す可能性があるということです。

また、母乳を絞る際に皮膚に存在している病原微生物も移す可能性があるということです。

 

幾つか例を上げましょう。

お母さんの乳房にヘルペスができることが稀ですが有ります。

その時は赤ちゃんに母乳を上げることが禁止されます。

さらに、ヘルペスの症状がないときでも、ヘルペスのウイルスのみが乳房表面に

出現することが有ります。

もしも、その時の母乳から石鹸を作ったら・・・?

また、HTLV-1というウイルスがあります。

このウイルスを持っているお母さんは母乳を介して赤ちゃんにウイルスを伝えてしまいます。

もっとも、出産前にこのウイルスを検査し、ウイルスが存在している場合は、

母乳を与えてはいけないことになっていますが、もしもお母さんが

「石鹸だったら大丈夫」と考え、石鹸を作り、使った場合は・・・?

理論上は、このように病原微生物が伝播する可能性もあるのです。

 

 

母乳石鹸。面白い製品だと感じました。しかし、これは自分で使うのは構わないと思いますが、

さすがに、誰かにあげるのは遠慮したほうが良さそうです。

 

妊娠がわかるまでのお話

新生児

最初に、妊娠がわかった時のお話をしていきましょう。

 

いや、正直発覚当日の話はよく覚えていないんですよね・・・

というのも、開業して半年くらいしか経過していない時です。

夏が終わり、冬体勢になり、患者さんの数はなかなか増えない環境。

往診など、今まで全くしたことのない業務が始まったばかりでもあり、

慣れない中無我夢中で働いていた時だったのです。

 

最初の気持ちは嬉しいというよりも戸惑う気持ちが最初でした。

というのも、多分2人目は無いだろう。

と思っていましたからね。

後は年齢の件もありました。

実際、かなりの年齢ですので、様々なリスクも高いと考えていました。

したがって、「ないな」と思っていたのですが・・・

 

妊娠が発覚してからも戸惑いが先に出ていました。

正直、「どうしよう」ばかりでしたね。

 

 

生まれてしまってからはもうそんなことはありません。

やるしか無いですからね。

 

では、どうして年齢のリスクにこれだけ敏感になっているのか?

そのお話は次回にしていきましょう。