ホクロが気になり、皮膚科に受診する場合、受診前に確認しておいたほうがいいことをまとめてみます。
皮膚科の立場で考えてみました。
1)いつから出てきたか?あるいはいつ気がついたか?
これは非常に大切な事です。
一般的にホクロは小さな時に出てきます。
逆にいえば、成人してから出てきたホクロは注意が必要です。
といっても多くは良性のものですが、悪性のホクロが出てくる可能性は年齢とともに少しずつ上がりますから
いつ気がついたのかは大事な事です。
2)大きくなった?なっていない?
一般に良性のホクロはどこかで止まります。
しかし、悪性のほくろの場合はずっと大きくなり続けます。
そのため、大きくなったか成っていないか?なっていたのはいつ頃までか?は大事な基準になります。
3)ホクロになる前にトラブルは有りましたか?
ホクロが出る前にその部分の皮膚に何かトラブルが合ったかどうかを確認することも大切です。
一般に癌は細胞が分裂する時に出来ます。
そのため、ケガをした、ヤケドをした場所からはわずかですが、悪性のホクロが出る可能性が高くなります。
はるか昔のこともありますので、必要があれば親に確認してもよいでしょう。
4)大きな病気はしましたか?
全身に抗癌剤を投与したり免疫抑制剤を投与した場合、
また、放射線治療や移植を受けた場合は二次性に悪性腫瘍が出来うることが知られています。
過去に大病をしなかったか?特殊な治療をしなかったか?特殊な薬を飲んでいないかは確認してみましょう。
5)ホクロをいじりませんでした?
先にも書きましたが、悪性のホクロは「いじめられた」部分から出てきます。
そのため、ホクロをむしったり、ほじったり、焼いたりすることもリスクになります。
レーザー治療を過去に行なったこともリスクです。
以上のことがある人はそうでない人よりもしっかりとホクロの確認をする必要があります。
上の写真のダーモスコープと呼ばれる機械で色素の分布をしっかりと確認し、
必要があれば切除しなければいけません。
さて、みなさんのホクロ、何か気になるところはありませんでしたか?
気になるところがあった?そしたら早めに皮膚科に行きましょう。