今回はペットのお話です。
アトピー性皮膚炎その他のアレルギーを持つ子どものいる家庭でペットを飼いたい。
というお話は外来でも良く受けるのですが、結局、飼ってみないとわからない点がいっぱいあるので、
こちらからすると返事が難しいのです。
なぜか?
アトピーがペットによってどのように変化するのか読めないからなんですね。
飼うことでそのペットから出るタンパク質が環境内に放出されて
湿疹が悪くなることも十分に考えられますし、
逆にそれで体が馴化して、湿疹が改善することもあります。
当然ストレスが増す子もいるでしょうし、減る子だっているでしょう。
したがって、どのように変わるかは医者の側もはっきりとはわかりません。
結果、「飼ってみないと分からないよね」となるのです。
でも、問題はいざペットを飼ってみて、アレルギーが出てしまった場合です。
その時に、ペットはどうするの?というお話が必ず出てきます。
・・・どうしよう。
実家に預けたり、友人に譲ったりなどの対応をとっている方を見たことがありますが、
最後までなんとなくモヤモヤとした印象を受けてしまいました。
つまり、わからない。
ならば、前もって、一時的に一緒に生活してもらう。
方が良いのでは無いかと思うのです。
できれば種類まで全く同じ動物をお試しで数日間から数週間飼ってみる。
そして、アレルギーの問題が出ないか試してみる。
という段階を経て、大丈夫ならしっかりと飼う。
というようにすれば、少しは悲劇が減るのかな。
と思うのです。
まずは、同居から。
そして問題なければ長期間一緒に暮らす。
その方が問題は少なくなるかなと思います。
・・・・人間同士もあてはまるのかな?