前回の記事に引き続き、ヒルドイドのお話です。
実は当院では顔面の保湿剤としてはヒルドイドはほとんど使用していません。
特に当院を初めて受診される方には全く使うことは有りません。
「ほとんど」と書いたのは既に他の病院で処方されていて、
それを継続して処方した場合のみです。
まあ、よくなっている状況をあえて変にしたくはないですから。
というのも、ヒルドイドでの副作用を経験したことが有るからなのです。
副作用なのかな、本来の作用な気もしますが・・・
ヒルドイドに含まれているのはヘパリン類似物質です。
この成分により、皮膚に保湿作用を認めるのですね。
ただ、この成分、血行促進作用があるので、
赤ら顔になることが有るんですね。
特に赤ちゃんや小児に見られることがあります。
なので、そういう薬剤として使用をするように考えているんです。
だから、ヒルドイドは成人も含めて顔には使用しない。
というように考えています。
実際に大人の方に使用したらどうなるのか?
そこについては正直経験が少ないのでよくわからない。
としか言いようが有りません。
もともと小児専門の皮膚科医ですし、美容もあまり詳しくないですし、
処方しないと決めているので、処方した経験がないから、
まあ、よくはわかりません。
でもね。
問題が出うることを知っているから、処方はしないことにしているんです。
保湿剤だったとしても望まない作用が出現することが有るんですよ。
だから、当院ではヒルドイドを顔面に使用することは有りません。
ご了承下さいませ。