ドナルド・マクドナルドハウスという名前を聞いたことがありますか?
マックでご飯を食べる時にトレイの紙に書いてあるのを見たという方も多いかと思います。
では、そこは何をしている場所ですか?
と聞かれた時にみなさんは答えられますか?
先週、そのドナルド・マクドナルドハウス世田谷のオープンハウスがあったので、行って来ました。
今回はそのレポートです。
まず、ドナルド・マクドナルドハウスについて簡単に説明しましょう。
このハウスは小さな子どもの看病をしなければいけない家族のために作られました。
世田谷のハウスは国立成育医療研究センターという、子どもの専門病院の敷地の隣にあります。
現在日本にはこの世田谷ハウスの他にも東京都に2箇所、府中(都立小児総合病院)、東大(東大医学部附属病院)にあります。
全国には更に数カ所、仙台(宮城県立子ども)、高知(高知医療センター)、大阪吹田(循環器病センター)、栃木(自治医大栃木こども)
札幌(北海道立こども)
とそれぞれ子どもが沢山、それも長期間入院している病院の近くに建てられています。
こども専門病院の特徴でもあるのですが、入院している子どもは一人では生活出来ません。
大人の入院患者さんよりも、手厚い家族のケアが必要です。
これはお医者さんや看護師さんには絶対にできないことなのです。
でも、逆に言えば、家族の負担は膨大なものになってしまうのです。
子どもの着替えを持って、おうちから電車や車に乗って、朝早く行き、
日中を子どもと過ごし。病気の話を聞き。子どもと治療とそれぞれの今後のことを考え、
時には猶予の無い決断を迫られ(子どもの生命に関わることだってあります)
そして、夜になって家に帰り、帰った後に家の仕事をしなければいけない・・・
このような生活が延々と続くことになります。
特にがん、白血病、移植などの病気では、その生活がいつ終わるのか、全然見通しがつかないこともあります。
この家族の負担を少しでも軽く出来るようにと考え、設立されたのが、ドナルド・マクドナルドハウスなのです。
遠方からくる家族の方が、安心して子どもについていられるように。
非常に安い値段で、安心してゆっくりと宿泊し、少しでも消耗しないように、家族のケアが出来るようにと
願って設立された施設です。
でもね、幾つか問題を抱えているのも事実なんです。
一つは部屋が絶対的に足りないこと。現在ほぼフル回転しているのですが、それでも足りないのです。
もう一つは運営費が足りないこと。
かなりの額を寄付に頼っているのですが、それでもぎりぎりの所で運営をしているとのことです。
この記事を読んで、少しでも力になりたいというかたは一度連絡してみてはいかがでしょうか。
きっと、喜ばれることと思いますよ。