今回は円形脱毛症のお話です。
円形脱毛症の患者さんの受診はだいたい2週間から4週間に1回です。
ではその間、円形脱毛症の自己評価は何に気をつければいいのか、今回は簡単に説明していきましょう。
円形脱毛症、診察のときのチェック項目はまず何よりも局所の確認です。
それぞれの局面が生えてきているのか、まだ変化はないのか、むしろ悪化しているのかを
評価するのですが、大事なポイントが一つありまして。
それは、診察のときの点でしか評価できないということなんですね。
つまり診察していないときの2週間なり4週間マイナス23時間何分間の評価とはできていないのです。
そこが外来診察の一番の弱点であったりするのです。
では逆に自宅で細かく毎日評価出来るのか、する必要があるのかというと
こちらも否定的に感じています。
だって、一般の方がまず自分の円形脱毛は見えないですよね。
そして見たとしてきちんとそれば生えているのかそうでないか確認できるかというと
それは無理でしょう。
(というか皮膚科の先生でもそのあたりの判断が怪しい方もおりますので…)
したがって毎日細かく評価する必要がないのですが、では何が出来るかというと、
「少なくとも悪化していないかどうか」の判断は可能です。
つまり拡大している=髪の毛が抜けてきていないかの確認です。
この評価は実に簡単。
まず円形脱毛の周りを軽く引いてみる。
引いて抜けるなら悪化傾向。抜けないならそこまで悪化はしていないですね。
もう一つ、抜け毛がどのくらい有るのか。
こちらは入浴後の排水口と寝室の枕の周りの毛の量で評価できます。
抜け毛を軽くまとめてボールまたは山にする。
そのサイズは平均と比べてどうか。
平均より大きいのであれば抜けているつまり悪化結構に有るということがわかります。
この2つは毎日誰でも出来るのではないでしょうか。
そして悪化しているなら受診を繰り上げて治療法の相談。
ということができます。
円形脱毛の症状の評価は、
・自宅で悪化していないか
を毎日確認し、診察室では
・円形脱毛が良くなっているか
を評価してもらうといいかもしれません。
少なくとも悪くなっていないのであれば一安心することも出来るのではないでしょうか?
こちら、自宅でも簡単に行えますので、ぜひ試してみてくださいね。