といっても、爪だけがアチラコチラに動くわけではありません。
それはそれで怖いですが・・・
今回のお話は赤ちゃんの爪の形についてです。
診察中に意外に聞かれることの多いお話でもあります。
赤ちゃんの爪ですが、生まれたての時はほとんど平らか、側面が少し下がった形に湾曲しています。
その後、生後3歳くらいまで、逆に側面が上になる形に反り返ることがあります。 その後、またもとの形に戻ります。
じつは、この側面が上になる形に反り返る時が大変です。 時期はだいたい生後半年から生後3歳まで。
丁度ハイハイからつかまり立ち、伝い歩きの時に気が付かれます。
また、少し深爪をするとそれだけで、爪の周りにバイキンが入って腫れてしまうことになります。
結構多いです。そして、それをみてびっくりするお母さんも。
よく見るのは、爪の周りが腫れて、詳しく確認したところ、爪が反り返って入ることに気が付き、更にびっくりするパターンでしょうか。
治療については特に慌てる必要はありません。
爪のそりかえりは幼稚園に入るくらいには自然となくなってしまいます。
それまでの間に腫れることがあれば,それについては一般の爪囲炎の治療に準じて治療を行っていきます。
具体的には必要があれば中の膿を取り、抗生剤を塗り、必要があれば抗生剤を飲んでもらいます。
そうして、時間が立って、爪がしっかりとしてくれば問題はありません。
小さい時にはよく見られる爪囲炎も小学校の高学年くらいまではほとんど出ることはありませんので、ご心配なさらず。