今日はアトピー性皮膚炎のお話です。
時間があるときには体をしっかりとメンテしましょうねというお話です。
アトピー性皮膚炎は一般的には皮膚だけの問題とされています。
もちろん別にアレルギーがあればそれはそこで治療をしっかりと行うべきですが、
アトピー性皮膚炎の子が皮膚科以外に受診をしたほうが良い科がありまして、
それが眼科なんですよね。
アトピーと目の関連、それはアレルギー性結膜炎だけではありません。
目の周りの湿疹、及びその湿疹治療薬のステロイドという問題があります。
特に目の周りの湿疹が強い子については、目を引っ掻いたり、叩いたりすることが往々にしてあります。
そのために目にも強く影響が出てきます。
まず起こり得るのは白内障。
こちらは目の周りをいじることだけではなく、アトピー素因がある場合がそもそも白内障になりやすいとされています。
もう一つは網膜剥離。
こちらはかゆみで目を叩くことが原因となります。
もう一つ、治療に伴い目で問題になるのは緑内障です。
こちらはステロイドの塗り薬に伴う副作用と考えられます。
どうしても眼圧が上がってしまうのですよね…
このようにアトピー性皮膚炎そのもの及び治療によって、目には様々な副作用が出てきます。
そこで問題になってくるのは目の症状の出方でして。
目の症状はかなり進行してから自覚症状は出てくることもあります。
その段階で対応しようとしても難しくなることが往々にしてあるのです。
つまり症状が出る前から定期的に症状を確認する必要があるのです。
そう。定期的に。
ということで夏休みの時間があるときには一度眼科の受診をすることを推奨します。
ただ、小さな子の目を診察するというのはある意味特殊技能ですので、
年齢によっては近くの眼科の先生では対応できないということもあるかもしれません。
その場合は声をかけていただければ少し離れたところにはなりますが、小児眼科専門の先生に紹介させていただきますね。
アトピー性皮膚炎の方は大人、子供を問わず、
年に最低1回。できれば2回は眼科で診察を受けてくださいね。
眼科の先生には、「アトピーがあるから目を診察してもらいなさいと皮膚科の先生に言われましたー」
と言えば、必要なポイントをしっかりと診察してくれますからね。
時間のあるときに、「症状が出ていない」ことをしっかりと確認していきましょうね。