ジベル。
なんか、格好のいい名前ですね。
正式名称は
「じべるばらいろひこうしん」
と言います。
念仏?違います。病名です。
そのジベル、出ました。
ジベルばらいろひこうしん
正式にはジベル薔薇色粃糠疹と書きます。薔薇、書けませんよってば。
原因については完全には分かっていませんが、ウイルスだろうと言うことが分かっています。
全身の何らかの感染後、半月から1ヶ月位立って体に少し大きな発疹が出ます。
これをヘラルドパッチと言います。
その後それよりも少し小さな発疹がパラルパラリと出て、徐々に消えていく。
そんな症状の流れがあります。
興味深いのは、その発疹の形。
お腹背中に出ることがほとんどですが、そのかたちは楕円形なんですね。
横長の。
(腕、太ももに出ることもたまにありますが、それはまんまるです。)
普通、発疹のキホンの形はまる。
なのに、これだけ楕円形になる。
という不思議な現象。これをクリスマス・ツリー様と呼ぶこともあります。
だから、診断自体は難しいものでは有りません。
では何が問題になるかというと、ウイルス感染後に出るものなので、
周囲にも同様の人がいる可能性があるということ。
いわゆる、はやりすたりが有るんです。
と言うか、一年のうちに数週間だけ流行るんですね。
なので、ジベルの人が来たということは周りにも発症するということ。
つまり診断をする上で気をつけてみていかなければ行けないということなんです。
だから、ジベルがきたぞー。
という必要があるんですね。
それにしても、ジベル・ヘラルドパッチ・クリスマスツリー用発疹と
面白いキーワード満載ですね。
そのため、この病気はお医者さんになるための試験問題(医師国家試験)の常連だったりもするんです・・・