本当は年末に上げたかったのですが、年始になってしまいました。
昨年新規処方開始された&適応年齢が拡大されたアトピー性皮膚炎の
おくすりのまとめ解説動画です。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
本当は年末に上げたかったのですが、年始になってしまいました。
昨年新規処方開始された&適応年齢が拡大されたアトピー性皮膚炎の
おくすりのまとめ解説動画です。
Twitterですが、Noteに書くほどではない記事を連投形式で掲載することがあります。
今回はコレクチム軟膏のお話ですね。
生後6ヶ月からコレクチム軟膏がアトピー性皮膚炎に対して使用できるようになりました。
その辺のお話です。
興味がある方はぜひご一読ください。
#コレクチム 軟膏が生後6ヶ月から2歳の #アトピー性皮膚炎 の子に使用できるようになりました。
当院では該当年齢の子の処方がステロイド(主にロコイド軟膏)から急速に入れ替わっています。
以下その理由についてお話します。
(1/7) pic.twitter.com/ylJdssP4MI— わかばひふ科クリニック公式 (@wakaba_hifuka) February 10, 2023
最近の知見です。
デュピクセントが使用可能になり2年以上が経過し、
多くの方に治療を行うことができるようになりました。
デュピクセントは治療効果の非常に良い薬ではありますが、問題も無いわけではありません。
まずは金額。まあこれは時間とともに下がるのを待つしか無いです。
もう一つは目の周りの湿疹が治らないこと。
顔特に眉毛のあたり、目の周りのまぶたの縁はとにかく時間がかかります。
体の湿疹が徐々に良くなっているのに比べてもどかしいくらいの治癒効果の遅さです。
でも、コレクチムが使えつるようになって、顔の湿疹に塗ってもらったところ、
おやおや、結構調子いいですねえ。
という結果になってきました。
ステロイドはあまり塗りたくない場所だし、
プロトピックは刺激になるしということで治療の手段がなかなかなかったところに
コレクチムを使用することで治療の効果が出てきた。
本当にありがたいことです。
デュピクセントとコレクチムを上手に利用することで治療の幅が広がっていく。
新しいアトピー性皮膚炎の治療の幅が出てきました。
10月1日より、コレクチム軟膏処方者の採血要件を撤廃いたしました。
いままで、二桁の方にコレクチム軟膏の処方を行っております。
その際に当院独自の施策として採血を行っておりました。
先月末までの集計の結果、異常が見られた方はおりませんでした。
また、副作用の発言もなく、非常に安定した薬剤ということがわかってきました。
そこで10月1日より採血は行わずに希望される方全てに処方を開始いたします。
また必要に応じてステロイド及びプロトピック軟膏からの切り替えを
すすめることにいたしました。
ご希望の方はその旨を受付にお伝えいただけましたら
切り替えもしくは追加という形でコレクチム軟膏を処方させていただきます。
新薬のお知らせです。
本日よりコレクチム軟膏の処方を開始いたします。
適応症は16歳以上のアトピー性皮膚炎です。
ステロイドでも、プロトピックでもない全く別系統の塗り薬です。
当然併用も可能ですので、治療の選択肢の幅が広がりますね。
なお、できたてほやほやの新薬ですので、最初はしっかりとした
検査が必要となります。
随時採血を行いますので、詳細は院内のプリントをご確認ください。
新薬の情報でした。
いよいよです。
COVIDの関連でバタバタしているうちに、いつの間にか至近に迫ってきました。
6月24日からコレクチム軟膏の処方が可能になります。
先日電子カルテのデータ更新を行ったところ、登録されていましたので、
システム上の準備も万端です。
あとは当日を待つだけ!ですね。
コレムチム軟膏について色々と確認を行っておりますが、
効果、副作用については実際に使ってみないとわからないかなと言うのが
本音のところです。
怖い?もちろんその感覚もありますが、問題のある軟膏を市販することはないので、
焦らず、怖がらずに使用を進めていく予定です。
処方する側もそんな感じなので、処方される側ものんびりと構えていただいて大丈夫です。
データが揃ってくればまたスタンスは変わっていくかと思いますが、
今は様子見ですというのも当然かと思います。
でも、処方を熱望するという方もいるかも知れません。
その方にはいくつか確認しておくことがあります。
副作用についてです。
副作用というものは治験段階でははっきりと判明するものとは限りません。
たくさんの人の使用されることで初めてわかってくることも多いのが事実です。
なので、最初は慎重に処方を進めていきたいと思います。
検査もしっかりと行いますので、ご了承ください。
今の所考えているのは、
処方前:血液、肝機能腎機能、IgE及び各種IgE、TARC(皮膚の炎症マーカー)
処方1ヶ月後:血液、肝機能腎機能
処方3ヶ月後:血液、肝機能腎機能、TARC
処方6ヶ月後:血液、肝機能腎機能、IgE及び各種IgE、TARC
その後3ヶ月毎に上記検査を実施
と、何回か採血をさせていただこうと考えています。
まずもって防ぐべきは生命に影響を及ぼす副作用です。
肝臓や腎臓などに影響は来ないか?造血機能は問題はないか?
処方前のデータと比較、確認を行う予定です。
現在手元にあるデータではそこまで確率の高くない副作用かと思われますが、
念には念を入れさせてください。
あとは、アレルギーの値、炎症の値そのものがどのように変化するのか?
効果確認も合わせて行います。
もちろん、見た目での症状やかゆみの強さと行ったものも診察を行いながら
確認をしていきますが、どうしても主観的な判断になってしまいます。
そのために客観的なデータとしてIgEやTARCといった数字で確認を進めていきます。
使いべきはしっかりと使用し、問題を未然に防ぐ、
そのために必要な検査はさせていただければと考えております。
申し訳ありませんが、そのようなスタンスで処方を行いますので、
採血検査に同意された方のみ処方させていただくという形になります。
今後、処方患者数が増加し、問題ないことがわかってくれば、
検査方針も変更を進めていきますので、
「とにかく採血がいやだ」という方につきましては
もうしばらくコレクチムの使用はお控えいただければと思います。
なお、現在コレクチムは16歳以上のアトピー性皮膚炎の方のみ使用可能となっております。
2歳以上の小児についてはもうしばらくお待ち下さい。
よろしくお願いいたします。
先日の記事にも書きましたが、アトピー性皮膚炎の新規外用薬である、
コレクチムが承認され、販売にむけて話が進んできています。
本日PMDAにコレクチムのインタビューフォームが掲載されていましたので、
少し読み込んでみました。
ページはこちらです。
インタビューフォームとは薬の説明書詳細版です。
薬の箱に付属して入ってくる能書に比べ詳細な情報が掲載されていますので、
薬の評価の一つの手段となるわけですね。
まずは、適応疾患と適応患者さん。
基本的には年齢です。昨日のプレスリリースでもありましたとおり、
2歳以上16歳未満については治験中ということもあり、販売当初は
16歳以上の成人が対象になるかと考えられます。
その後2歳以上に拡大されるのではないでしょうか。プロトピックと一緒ですね。
また、制限がかかるのは妊婦さんと授乳婦さんです。
どうしても今までの使用経験がない以上安全策を取るのはやむを得ないかと思います。
ステロイド、プロトピックなどの代替薬がありますので、
大きな問題にはならないかと思います。
疾患はアトピー性皮膚炎のみとなるようですが、
こちらも妥当かと思います。
次は使い方についてです。
塗布方法は一日2回。これはプロトピックと同様です。
投与量制限あり、こちらは1回あたり5gまでとなっています。
つまり、一日2回の投与で10gまでOKですので、
プロトピックよりも制限は緩いと考えられます。
投与期間についての指定はありませんが、
4週以内に改善なければ中止をとの指示があります。
当然効かなければやめることになりますので、こちらも妥当かと思います。
次に気になる副作用ですが、
こちらも独特なものはありません。
免疫を抑える特性上、細菌感染症、ウイルス感染症、真菌感染症のリスクは上がりますが、
こちらもステロイドやプロトピックと同様に考えて良さそうです。
ヘルペスウイルス感染が多い印象を受けますが、プロトピックにもその傾向ありますので、
注意すべきことではなさそうです。
プロトピックのような刺激感はどうもそこまで高くはなさそうな印象があります。
つまり、ステロイドと同程度、プロトピックよりは少ないと考えても良さそうです。
また、長期投与による副作用についてはプロトピックと同等、
ステロイドより少ないと考えて良さそうです。
効果についてはいろいろ書かれていますが、正直わかりませんので、
保留。
使用したあとに考えることにします。
結論
まあ悪くはない薬剤かと思います。
ステロイド、プロトピックに続く3種類目の薬剤として
非常に期待したいところです。
あとは使用してみての感じでしょうか?
そちらについては実際に処方してからお話をしていきたいと思います。
記事のソースはこちらです。
公式なページですので、信頼度は非常に高いと考えられます。
今年の期待の新薬(と勝手に期待しています)である、
アトピー性皮膚炎の治療薬、コレクチム。
正式な名前が公開されたようです。今まではコードネームのJT-052と読んでいましたから。
販売開始はこれからのようですが、非常に期待しています。
特にステロイドの外用薬に変えることができるのか、
プロトピックとの使い分けをどうしようか。
現時点ですでに方針を検討していかなければありません。
今までに入っている情報では重篤な副作用はなさそうですし、
効果も期待できそうです。
ただ、憂慮しなければいけない点が一つだけあります。
投与方法です。
一日2回、1回あたり5gという制約があるようです。
5gとは結構な量に思えますが、もしもこの量で塗るとすると、
1000平方cm程度になるかと思います。(1FTU=0.5g/100平方センチで計算した場合)
つまり、30cm四方ということになり、成人の躯幹などの広い面積に
一気に使用するということは難しいことになるかと思います。
したがって部分的な使用に留めざるを得ないという問題もあります。
以上のことから、現在の使用方法としては
ポイント塗布を行っている強めのステロイドの代替として
使用することが一般的になるだろうと想定されます。
今後はその想定方法で湿疹をどの程度コントロールできるのかについて
情報を収集していきたいと思います。
当院ではコレクチムについては販売開始後、電子カルテが対応でき次第
処方を開始する予定にしております。
情報については当ブログにて随時公開を進めていきたいと思います。