今年の春もだいぶ進んできました。
桜も散り始め、時には夏日のニュースが町に流れるようになりましたね。
つまり、おむつ外しの季節の始まりです。
おむつ自体は乳幼児の成長の上ではやむを得ないものと考えています。
なしでの生活はありえませんからね。
しかし2歳を過ぎてくるとおむつをしている事自体による弊害が徐々に出てきます。
皮膚科で目立ってくるのは湿疹かぶれと感染症の2点ですね。
湿疹については運動が激しくなることに伴う擦れからの湿疹の出現がまずあります。
あとは交換頻度の低下及びおしっこ・うんちの絶対量の増加に伴う、
尿や便の付着に伴う皮膚の負けがあります。
感染については上記要因に伴う湿度の上昇により、
カンジダなどの真菌感染症、とびひなどの細菌感染症のリスクを上げることが知られています。
このように必要なものではあるのですが、年齢とともに徐々に弊害も出てくるのです。
かと言って外すのも時間が必要です。
どうしてもおねしょやおもらしなどの対応を必要になってきます。
まあ、手間はかかるのが事実ですよね。
最終的には親御さんのスケジュールや時間の余裕といったものもオムツはずしには
必要になってくるのですが、季節的な要因としては春から夏にかけての
洗濯物がよく乾く、濡れても寒くないといった条件も加味すると、
一般的にはこの季節からオムツはずしを行い、秋までにある程度済ませてしまうというのが
環境要因から想定される最も合理的な方法かと思います。
暖かくなってきた今の季節からしっかりとオムツはずしを進めて行きたいところですね。