先日も記事にしたと思うのですが、
エピペン0.3mgに追加の回収指示が出たそうです。
ロット:PS00025A
使用期限:2017年10月
です。
該当の方はファイザーさんまでご連絡くださいとのことでした。
なお、念のために回収する形であり、
まだ、事故の報告は無いとのことです。
でも心配ですから、該当者はお早めに対処ください。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
新年度です。新学期です。
新学期、新しい幼稚園・保育園に入る時には何を気をつければいいのか?
皮膚科の立場からお話してみましょう。
今回もそんなお話です。
1)塗り薬のポリシーを確認すること
お薬を保育園や幼稚園で塗ってくれるのか?
これは大きな問題になることがあります。
薬も大丈夫なのか?市販薬のみOKなのか?
保湿剤のみOKなのか?全部ダメなのか?
確認しておきましょう。
アトピーの子を始め、湿疹の子が園で薬を塗れないことは
湿疹のコントロールを図る上では良くないことです。
また、虫刺されなどから痒疹になって、長期間の塗り薬の使用が
必要になることもありますからね。
どんな子でも知っていて損はありません。
2)プールのポリシーを確認すること
こちらは主に、水いぼが当てはまります。
水いぼの子のプールをどうするか。
小児科皮膚科などは問題ないとお話していますが、(こちら)
運営側がOKと言わなければ入ることができません。
水いぼはある日突然気がつく病気でもありますから、
予め確認しておいたほうが良い事柄になります。
早めに確認しておきましょう。
3)アレルギーのポリシーを確認すること
アレルギーの有る子の場合、どこまで対応できるか?
こちらも確認しておいたほうが良いでしょう。
少ない例ではありますが、幼稚園・保育園に入ってから
アレルギーが新たに現れるとがあります。
時に食物アレルギーが新たに現れると厄介です。
予めどのレベルで対応できるのかを確認しておきましょう。
もちろん、緊急時の対応もですね。エピペンとかね。
4)ケガの治療ポリシーを確認すること
ケガをした時の対応も園ごとにだいぶ異なります。
園での初期治療はどのレベルまで行うのか?
医療機関に連絡するのはどのレベルからなのか?
どこの医療機関に連絡が入るのか(多くは園医可と思いますが)?
その先生のケガの治療方針はどうなのか?
特に湿潤療法を希望される方は、
必ず確認する必要があります。対応医療機関はまだそんなに多くはありませんからね。
と皮膚科が関与する部分だけでも、これだけあります。
もともと湿疹がある子はしっかりと確認したほうが良いでしょうし、
そうでなくとも知っておいて損はありません。
確認しておきましょうね。
月曜日に飛び込んできたニュースです。
食物アレルギーやハチさされに起因するアナフィラキシーショックの治療薬であるエピペンですが、
一部の製造品に針が正常に出なくなる不具合が有ることが確認され、
メーカー回収となりました。
幸い日本ではまだ同様の報告はないようですが、
致命的な自体を回避するための薬剤の、非常に大きなトラブルです。
手元にお持ちのかたはすぐに確認をしてください。
詳細について確認をしたい方はこちらのサイトからご確認ください。
なお、製造ロットはPS00019A、使用期限は2017年4月となっているようです。
そろそろ使用期限が切れる製品でもありますので、確認・必要時に交換をしっかりとおこないましょう。
特にこれからは虫のトラブルも増える時期です。また、子どもたちは新学期になります。
新しい学校・新しい先生とトラブルが起きやすい環境になりますので、この機会に一度
周りの人と一緒に手順を確認してみても良いかもしれませんね。