さて、ここ数週間の外来で目にする用になりました。
手足口病はまだまだ感染が続いているようです。
ただ、当初67月に目にしていたものと少し症状が変わってきた印象があります。
発疹が出るのは仕方の無いところではあるのですが、
全体的に発疹が小ぶりになってきました。
手掌足底の発疹も少ない傾向あります。
これはどういうことを意味するのか?
多分ですが、原因となるウイルスの種類が異なっていることを予想させます。
手足口病と一口に言いますが、その原因となるウイルスは数種類あります。
つまり、67月の手足口と9月の手足口のウイルスは異なっている可能性があるということ。
これによって生じる可能性があるのが
年に2回手足口に感染する可能性です。
一度手足口が発生するとその原因となるウイルスに対しては数年間の免疫が成立し、
そのウイルスには感染しないように体調が整えられるのですが、
その免疫機能は非常に厳密であり、他のウイルスに対しては効果を示すことがありません。
そのため、別のウイルスを原因とする手足口病には再度感染してしまう。
ということがあるのです。
これが1年に2回手足口病を起こすことがありうる理由となります。
感染した人は今後しばらく感染のリスクが下がるのがメリットと言えばメリットですが。
手足口病、まだ油断せずに行きましょう。