わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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インターネット

あなたはだあれ?

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必要があって、時にいろいろなサイトを情報を探して渡り歩くことがあります。

まとめサイトの弊害については今後何処かで書くこともあるかもしれません。

今回は触れないでおきましょう。

今日のお話は、サイトの信頼性の問題についてです。

 

いくつかの分野のサイトをチェックすると、よくまとまっているねえ。

きれいなデザインだねえ。

と思うようなサイトが出てきます。

 

でもね、これ、誰が書いているの?

というサイトが非常に多く見られます。

 

特に多いのが化粧品サイト。

ついで病気のサイトもそれなりにありますかね。

脱ステロイドのサイトにも結構そういうものが多いんです。

 

いやあ、よくないですねえ。

だって、誰が書いているかわかりませんもの。

 

まあ、尤も、効果あったなかったなどというものはある程度幅がありますから、

どうしてもぼやけた形になります。

ただね、問題なのは、「これが効く」と書いてあるモノ。

 

その効果を一体誰が保証しているのでしょうか?

誰が書いたかわからないサイト。

そして、なんだか訳の分からない商品。

有効性?データはありますが、出典はなし。

検索サイトで上に出たから?

いえいえ、そのデータはお金を出せばいじれることが分かっていますし

(そういう業者もたくさんいますね)

検索サイトで上に来たサイトがしっかりしたことを書いているわけではないことも

新聞やニュースで出ているとおりです。

 

何を信じたら良いのかわからない。

などと言う話を聞きますが、少なくとも医療の分野についての専門家の言うことは一つ。

「信じることなんかしても仕方ない」

だけです。

信じるか信じないかではない。

情報を読んでまとめてウラを取って。

情報の出処を確認して、書いている人の信頼性を確認して、

初めて、前向きにその情報に接する。

 

それだけなんです。

信じるものは救われる?そんなことはありません。

ずーっと、考えなければいけないのです。

Medical Noteのすすめ

今回は医療情報のお話をしましょう。

 

仕事から検索サイトはよく利用します。

薬剤や病気のこと。美容や化粧品のことについても検索を行うのですが、

いやはや、これがまた難しいのです。

 

何が難しいのか?

正確な情報を得ることがです。

検索サイトの最初のページから覗いていくことが多いのですが、

半分宣伝のようなサイトがたくさんあります。

まとめサイトもよく目にします。

で。そのサイトをじっくりと読み込んでみると、最終的にはある商品の宣伝だったりするわけです。

ブログについても同様です。

一般人が書いているようにみえても、読んでいるうちに、ある商品の宣伝ばっかり・・・・

 

これでいいのかな?

と思いながらインターネットめぐりをしています。

 

先日病気の情報を収集していたら、興味深いサイトを見つけました。

それが、Medical Noteさんです。

会社概要を読み込んでみると、社長さんはお医者さんです。

そして、正確な医療情報を伝達するのが目的のサイトとされています。

執筆者も現在の標準治療を進める先生のようですね。

 

実は、これは非常に大事なことなのです。

現在のインターネットの情報は正直に言うと、歪んでいます。

標準的な方法についての情報は少なく、

メジャーではない治療法が相対的に情報量が多くなっています。

 

尤も、これはインターネットそのものについての歪みなのですが、

(インターネットは少数者の声が大きくなる傾向が有ります。

だって、「ふつう」のことは書かないもんね)

そのことを頭に入れて情報を入手しないと、自覚しないうちに知識に

偏りが出てしまいます。

 

ですので、「スタンダード」や「通常」について、質の高い知識が

インターネット上に記載されるということが大切なことだと思うのです。

 

このMedical Noteさんが、今後どのような形で発展していくのか、

楽しみに見て行きたいと思います。

 

リンクはこちら。

 

※利益相反について

この記事を書くにあたり、Medical Noteさんとは一切の情報や物品、金銭の授受は行われておりません。

ステマじゃないよ。

 

「週刊ダイヤモンド2013/8/31 人気医療の罠」

週刊 ダイヤモンド 2013年 8/31号 [雑誌]

 

本屋さんでタイトルを見た瞬間につかみとり、レジに持って行きました。

 

乾燥は一言で言うと、

「よく言った!」

です。

 

医療保険の効かない治療法は正直、玉石混交です。

医療情報の非対称性(患者さんとお医者さんが持っている情報の量と質があまりにもちがう)が

この問題を難しくしています。

また、インターネットで更に混乱に拍車がかかりました。

 

一般に「効いた」体験談はたくさんあります。しかし、「効かなかった」体験談はそれよりも

目立ちません。だって、当たり前ですよね。嬉しくないですし。

また、インターネットでは華のない情報はあまり書かれることはありませんので、

実際の効果よりも、ネットの方が華々しく見えてしまうのです。

(インターネットの宣伝の問題もありますが、これはまた別の時に。)

また、反証がされていても、それが目立たなかったり、よくわからなかったりするので、

霞んでしまうわけですね。

 

今回の特集では、医療者側、医者側の事情に踏み込んで、

解説がなされています。

自費の治療はたくさんありますが、受ける前に一度熟読することをおすすめします。

 

この話については、いろいろと書きたいこともあるので、今後、詳しく話をしたいと思います。

 

 

最後にいま流行りのTPPについても一つ。

混合診療という言葉があります。

健康保険の効く治療と効かない治療を同じ病気に対して、同一日に、同じ医療機関で行うことが出来る方法です。

 

もしも、混合診療が許可されたらどうなるのか?

自費診療の中には質の悪いものもたくさんあります。

健康保険の代わりにそのような自費診療をすすめることになると、どうなるでしょう?

患者さんは高いお金を支払い、(相対的に)効果のない治療法を行うことになるかもしれません。

儲かるのは、(その効果のない治療法を進めた)医師と関連会社のみということになりませんか?

・・・このようなことを考えると、単純に混合診療に賛成することが出来ないのです。