今回の記事は薬剤の販売、製造についてのお話です。
実際にお薬が荷物を抱えてえっさこらする話では無いです。
今日の新聞記事にアステラス製薬が皮膚外用剤部門を売却する可能性についての報道がありました。
(ソースはこちら)
プロトピックの販売はすでにマルホに移っているので、完全に手を引いてしまうということでしょう。
注:まだアステラス製薬からの公式な説明はありませんので、ガゼネタかもしれませんが。
製造が他の会社に移っても患者さんには直接影響はないのですが、
処方する側からすると、なんとなくもやもやが生じてしまいます。
特に心配なのがトラブルが起きた時のお話。
まあ、10年以上使っている薬なので、頻度の高い問題についてはクリニック内で対応可能なのですが、
稀なトラブルや他の要因も混ざっている場合、問題解決のためにどうしても製薬会社に確認を取らねばならないことがあります。
今まではマルホさんに聞いて、それでもわからなければアステラスさんに直接確認していました。
本当はあまり良くないのですが、少なくともアステラスさんの中にはプロトピックのことをしっかりと理解している人がいると考えてのことです。
でも、これが他の会社に移ってしまったらどうでしょうか。
はたして、新たに権利を取得した会社の人間が質問に答えられるのか?
そもそもプロトピックについて詳しい人間がそのまま新しい会社に移動して(しまって)いるのか?
それともアステラスに残って(しまって)いるのか?
その部分について不明ですと、以前と同じレベルで対応してくれるのかどうか不安になってしまいます。
私達だって引越しする時には、どこに行ったかわからない荷物が出ることがあるわけです。
必要な時にそれが見つからずに苦労する。そのようなお話には事欠きません。
これが笑い話で済めば良いのですが・・・・・・
薬剤については、患者さんの生命やQOLにかかってくることもあります。
権利や財産のお引越しだけでなく、特に情報やノウハウのお引越しもしっかりと考えて欲しいものです。