わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

おむつかぶれ

おむつ外しの季節がやってきました

今年の春もだいぶ進んできました。

桜も散り始め、時には夏日のニュースが町に流れるようになりましたね。

 

つまり、おむつ外しの季節の始まりです。

 

おむつ自体は乳幼児の成長の上ではやむを得ないものと考えています。

なしでの生活はありえませんからね。

しかし2歳を過ぎてくるとおむつをしている事自体による弊害が徐々に出てきます。

皮膚科で目立ってくるのは湿疹かぶれと感染症の2点ですね。

 

湿疹については運動が激しくなることに伴う擦れからの湿疹の出現がまずあります。

あとは交換頻度の低下及びおしっこ・うんちの絶対量の増加に伴う、

尿や便の付着に伴う皮膚の負けがあります。

感染については上記要因に伴う湿度の上昇により、

カンジダなどの真菌感染症、とびひなどの細菌感染症のリスクを上げることが知られています。

 

このように必要なものではあるのですが、年齢とともに徐々に弊害も出てくるのです。

 

かと言って外すのも時間が必要です。

どうしてもおねしょやおもらしなどの対応を必要になってきます。

まあ、手間はかかるのが事実ですよね。

最終的には親御さんのスケジュールや時間の余裕といったものもオムツはずしには

必要になってくるのですが、季節的な要因としては春から夏にかけての

洗濯物がよく乾く、濡れても寒くないといった条件も加味すると、

一般的にはこの季節からオムツはずしを行い、秋までにある程度済ませてしまうというのが

環境要因から想定される最も合理的な方法かと思います。

 

暖かくなってきた今の季節からしっかりとオムツはずしを進めて行きたいところですね。

現在おむつかぶれの調査中です。

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現在、当クリニックではおむつかぶれの調査を行っております。

 

以前から時に目にすることがあるのですが、

元気でトラブルや病気のない子が、おむつを変えただけで、おむつかぶれを発症することがありました。

 

そもそも、おむつかぶれにはいくつかの原因があります。

まず、カビの一種のカンジダの感染によるもの。

ついで、うんちやオシッコによるかぶれ。

最後の一つがおむつによる擦れ刺激です。

 

以前の布おむつでは擦れによるおむつかぶれが多かったのですが、

最近の紙おむつではだいぶ減少しました。

 

でも、紙おむつのメーカーを変えることで擦れによるおむつかぶれができることを

たまーに目にします。

 

外来で気がついた時にはメモをとっているのですが、インターネットでも聞いてみたいと思います。

もし、「おむつのメーカーを変えただけなのに、元気な赤ちゃんがおむつかぶれになった」

ことがあるようでしたら、コメント欄から「変更前メーカー→変更後メーカー」と記入していただけますでしょうか。

 

のんびり調査したいと思いますので、興味のある方はコメントください。

お待ちしております。

(ある程度の結果がまとまるまで、コメント欄は非公開とさせていただきます。)

おむつをいつ外すべきかは子ども自身が知っています。

暖かくなって来ました。

夜も、そろそろ寝苦しくなるくらい。

大人が寝苦しくなり、朝にシャワーを浴びたくなる頃はおむつを外すには調度良い季節です。

では、子どものおむつを外すべきサインはどのような物があるでしょうか。

皮膚科医編おむつはずしサインの確認の仕方です。

 

当然、子ども自身に聞いてもよくわからないでしょう。

しかし、その子のひふを見ると、「外そうよ」のサインがすでに出ていることがあります。

 

診察をしていると、2歳を過ぎてからは赤ちゃんの時と比べて

おむつトラブルの場所が変わって来ることに気が付きます。

赤ちゃんの時は以前の記事のとおり、外性器から肛門のまわりにかけて最もよく見られます。

しかし、2歳を過ぎると、おしりと(特に腰の)おむつギャザーの部分のトラブルが増えるようです。

また、形態も単純なかぶれと言うよりもアセモに近いような状態になるようです。

 

これは何を意味するのか?

一つ目は動きが活発になってきたためにおむつギャザー部分で皮膚がこすれてしまうのです。

そのため腰やふともものおむつのギャザー部分に痒みが出てしまい、

「手を入れてもぞもぞ」という行動が出てきます。

二つ目は、年齢があがることでおむつの中の体積も増え、同時におむつの吸収体の体積も増えますので、

ちょっとおしっこをしただけでは、おしっこが漏れる事がなくなります。

しかし、おむつの中はおしっこを1回するだけで湿度は100%になってしまい、

その湿度を原因としてアセモのような湿疹を作ってしまいます。

おもに腰のギャザーの部分から殿丘(おしりのほっぺ)部分にできることになります。

 

具体的に検証したわけではありませんが、二歳を過ぎるとこのような湿疹が増えるようです。

そうしたら外そうねのサインだと私は考えます。

しっかりとトイレに生き、おしっこやうんちをすること。

そして、おむつをしっかりと外すこと。

これは親としてのお仕事ですね。

大きくなってもずっとおむつでは居られませんから。

「男の子・女の子のおしり・性器のお手入れ鉄板ガイド」

ひよこクラブ 2013年 05月号

 

さて、ひよこクラブ2013年5月号の特集のもう一つは

オマタのお手入れ方法でした。

 

外来でもよく聞かれることがあるのですが、ここに乗っているケアのしかたは

すべてを網羅しています。

この部分のために1冊購入してもいいと思います。

 

特に男の子がいるお母さん、女の子のお風呂に入れないといけないお父さん。

必見です。

 

唯一気になるのは、トラブルになった子のケアの仕方が書いていないこと。

まあ、トラブルになる確率はそう高いものではないのでいいのかもしれませんが、

簡単に触れていても良かったかなと思います。

 

皮膚科医がおすすめするケアはシャワーで洗うこと。

どのおしりふきを使うかも大事かもしれませんが、そもそもなぜオマタのケアをする必用があるのかを

しっかりと考えなければ行けませよね。

オマタのトラブルがもしも心配でしたら一度来院してください。

詳しくお話させて頂きますね。

オムツカブレは3つある

今回もおむつのお話をして行きましょう。

 

さて、ママさんが皮膚科におむつの中のトラブルで駆け込んだ時に

皮膚科医は何を考えているのかというお話です。

 

「おむつかぶれ」とママさんたちは言いますが、実はその中身は幾つかにわかれているということ、

知っていました?

 

この、オムツカブレですが、3つの病気がいっしょくたになったものです。

その3つとは………

・昔のオムツカブレ(=間擦性湿疹)

・今のオムツカブレ(=接触皮膚炎)

・外陰部カンジダ症

の3つです。

 

あれ、ここでもオムツカブレが2つあると思われたかもしれませんが、

今と昔では出方も症状も違うのです。これはおむつが変わったことが大いに関係しています。

つまり、昔は布おむつだったので、おむつの布の擦れによって赤くなってしまう。

今は紙おむつなので、こすれることは無いが、蒸れてしまい赤くなってしまう。

わけです。

 

確かに、紙おむつの材質は非常に良くなりました。先に記載とおり、日本の紙おむつは世界一だと思います。

しかし、あまりにも快適すぎるために、おむつの中におしっこをしても、それを不快に思わない。

また、少量おしっこをしただけでは漏れないため、おしっこをしても親が気が付かない。

そのために長い時間を蒸れたおむつで過ごしてしまい、おしっこやうんちで負けて赤くなってしまうのです。

同じようにカンジダというカビが繁殖してしまうのです。

 

技術の進歩で毎日の生活は非常に快適になりました。

ママさんたちが子どもの時に比べると、目に付く大きな変化というのは確かに少ないのですが、

目につかない小さな所での変化は非常に大きなものになっています。

今後も生活が変わるのかもしれませんが、それに合わせて新しい病気が生まれてくるのでしょう。

きっと。

おむつかぶれとメーカーの関係

ひよこクラブ 2013年 05月号

職業柄、ひよこクラブは時々目を通すことにしている雑誌の一つです。

最新の5月号の付録で、紙おむつの調査をしていたので、購入してみました。

今回はその結果を見ながら経験を含めた感想を書きたいと思います。

 

今の紙おむつではトラブルはだいぶ少なくなったと年配の先生はお話をされます。

確かに、実際に娘に使った時も紙おむつそのものによるトラブルはあまりありませんでした。

しかし、これはあくまでも皮膚がしっかりとしている子の話であり、

乾燥肌やアトピーの子ではまた少し話が違います。

紙おむつを他のメーカーに変更したらその後オムツカブレが出たという話はありますし、

実際に経験しています。

メーカー名まできちんと把握しているわけではありませんが、印象としては

「安売りしないP」から別のものに変えたあとによく出ているようです。

逆は無いんですよね………(最も、メーカーを変えて出ていなければ受診はしないですけどね)

本当かどうかははっきりしませんが、あくまでも参考までに。