わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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アトピー性皮膚炎

2019年10月のデュピクセント開始日程(2019年9月)

毎月恒例になりつつありますが、来月のデュピクセント開始日程のお知らせです。

 

久しぶりに月3回投与可能な日程が出てきましたので、お知らせです。

 

10月のデュピクセント投与開始推奨は

2日水曜日

3日木曜日

となります。

本当でしたら1日も該当するのですが、当院お休みなので、

上記2日間となりますね。

 

デュピクセントの自己負担額は1本辺り2万5千円です。

 

投与初月は2回もしくは3回投与となるのですが、

2回の場合自己負担7万5千円。

3回の場合自己負担10万円となります。

 

ここで関係が出てくるのは高額療養費です。

こちら、ある一定額以上の医療費については支払いが免除されるというシステムです。

現在は所得水準により金額が算定されるのですが、

多くの方は8万円を少し超えるくらいになるでしょう。

つまり、3回投与を行う場合、計算上の自己負担額に比べて

より少ない金額の負担で済む可能性が出てくるのです。

 

という理由もあり、月に2回の注射かそれとも3回かと言うのは

お財布にとっては大きな問題になってきます。

 

もちろん、一日でも早く治療を開始したいという考え方もありますので、一概には言えませんが、

お財布と相談して、少しだけ待ってみるという考え方もありかなと思います。

 

 

ただし、気をつけてほしいことがあります。

診察に行ったその日に注射ができるとは限りません。

可能でしたら数日前に受診して日程を確定したほうが良いかと思います。

 

10月のご案内でした。

そろそろ乾燥の対処を始めましょう(2019年9月)

一気に朝夕が涼しくなってきました。

秋の到来です。

それとともに空気の乾燥も出てきたようですね。

 

外来で診察していて気がついたのですが、

皮膚の乾燥が徐々に出てきたようです。

特に年少の子に多く出てきたようです。

場所で言えば顔、口の周り、頬部を中心に出ているようです。

 

アラマと思って気象データを確認してみると、

随分湿度が下がっているようですね。

 

なので、汗の対処よりもそろそろ乾燥の対処が必要になってくるようです。

 

はやめ、早めの保湿ケアが必要な季節になってきました。

特に口の周りのプロペトの回数をしっかりと行っていったほうがよさそうです。

夏は少しサボっていても良かったのですが、

これからはしっかりと保湿習慣をつけていくようにしたほうが良さそうです。

新学期、でもシャワーはきちんとしていますか?(2019年9月)

さあ、9月になりました。

世の中的には学生さんの新学期が始まりました。

クリニックの前を元気に登校する小学生もたくさん目にします。

 

では、皆さん、夏休みのスキンケアを学校が始まっても継続して行っていますか?

とういう質問にYes!と胸を張って言える人はどのくらいいるでしょうか。

少ないでしょうねえ。きっと。

 

どうしても学校が始まると時間の使い方が変わってしまい、犠牲になるのがスキンケアの時間です。

特に朝のシャワーは難しいようですね。

 

しかし、ここ数日はスキンケアの不足によると思われる湿疹の悪化が増えています。

・・・みんなそんなに宿題が終わらなかったのか。

特に関節部分の湿疹の悪化ですので、朝のシャワーだけでも随分改善が見込めるんです。

 

なので、まだ朝のシャワーはしっかりと行ってくださいね。

デュピクセントの飛行機内持ち込みには書類が必要です

デュピクセントの治療歴も長くなってきた患者さんの中には

旅行や出張などでデュピクセントを飛行機内に持ち込む必要が

出てくることもあります。

今回はそんなお話です。

 

まず、デュピクセントの飛行機内持ち込みそのものについて。

これは一定の条件をクリアすれば問題ありません。

そして、手持ちで持ち込みを行う形になります。持ち込み手荷物というものですね。

預け入れは基本的には禁止となります。

(航空会社に指示された場合はその限りではありません)

というのも、預け入れ荷物は基本的に与圧はされません。

高度数千メートルの中、与圧も暖房もされませんので低温にさらされます。

そのために薬の成分が変質してしまう可能性、

注射器が凍結してしまい正常に稼働しない可能性。

が出てきます。

したがって必ず持ち込み手荷物としての取り扱いが必要になるわけです。

 

もう一つは航空会社の許可について。

こちらは書類をしっかりと用意する必要があります。

サノフィさんのWebに、海外渡航国内旅行用にそれぞれ書類がありますので、

そちらをダウンロードし、必要事項を医療機関にて記載して貰う必要があります。

これがないと空港で飛行機に乗るか、薬を破棄するかの難しい二択を迫られる可能性が

ありますので、要注意です。

 

また、医療機関に持参しても外来の混雑状況によっては即日に書類が用意できない

可能性がありますので、ご注意ください。

 

旅行に行く前には必ず。できれば、決定したらすぐに医療機関に相談してください。

薬の心配をせずにゆったりと旅行を楽しみたいところですね。

 

9月のデュピクセント投与開始カレンダー(2019年9月)

恒例になりつつある?

デュピクセントの開始情報です。

 

以前にもお話したように、デュピクセントの投与方法には特徴があり、

初回2本、2回目以降1本。

2週間毎に投与を行う。

というものです。

薬剤の金額は3割負担で1本あたり概ね2万5千円ですので、

高額療養費(多くの方は8万円程度かと思われます)

1ヶ月あたり4本以上の投与になりますと、

薬剤費10万円→高額療養費が上限となり、

結果的に負担が少し軽くなる特徴があります。

そのために当院では患者さんの負担軽減のために

月始にデュピクセントの治療開始をおすすめしております

(一刻でも早く良くしたい方は最短での投与開始を行いますので、ご安心ください)

 

9月ですが、デュピクセントの投与が月に3回行える日程は

残念ながらありません。

カレンダー通りであれば2日が16日、30日とうまくいきそうなのですが、

あいにくシルバーウイークのために16日がおやすみになってしまう。

ということで季節があまり良くないようですね。

 

残念です。

「やらないと決める」ことが湿疹をつくる(2019年8月)

さて、いよいよ季節の変わり目がやってきました。

夏から秋への季節の移動が始まります。

 

ここで湿疹の悪化する原因を考えると、意外にも汗が一番に挙げられます。

どのような状況で湿疹が悪化するのか?

それは夏の戻りです。

 

一時気温が下がり秋めいてきた時期のあとに一時的に気温が上がり夏が戻ってくる。

このタイミングで湿疹が悪化するパターンが多いのです。

 

つまり、夏の戻りによって大汗をかいてしまう。

しかしスキンケアは秋のスキンケアになっているために汗の刺激を除去できずに

結果的に湿疹を作る。

というシナリオです。

 

どうしても気温が下がってくると夏のスキンケアは不適当なように感じるようになります。

夏のスキンケアはとにかく洗うこと、流すことに主眼が置かれていますから

一面では止むを得ない面もあるのですけどね。

気温が下がるとその洗うスキンケアは減少することになっていきます。

当然ですよね。

でも、一時的な夏の戻りのときにスキンケアが足りないので、

湿疹ができるのが問題になるのです。

 

なので、この時期のスキンケアは「決める」ことはなしにしたほうがいいでしょう。

決めるとは決めつけること。この時期だからという思い込みはなしにすることです。

 

この時期の厄介なところは日によって大きくスキンケアを変える必要があります。

夏のスキンケア、秋のスキンケアいずれも対応できるようにしつつ、

その日の状況や皮膚の状況を見ながら夏と秋のスキンケアをどのような割合で

行うのかを決断していくというのがベストのような気がします。

 

まあ、はっきりしない季節なので、スキンケアもあえてはっきりさせないで

進めていってもいいのかなと思います。

なので、一番良くないのはこうだと決めること。

ということになるのでしょうか。

 

はっきりしません?まあ、そういう季節なのでしょう、きっと。

夏のスキンケアの基本はまず洗うこと、そして流すこと(2019年7月)

さて、今回から夏のスキンケアの話をしていきましょう。

スキンケアの中でも最も大事なのは洗うこと、流すことです。

これ、冬場は保湿でしたから冬と夏で全く逆のことが必要になるわけですね。

奥が深いです。

 

年齢が上がると一般的には冬よりも夏の湿疹のコントロールが悪くなるようです。

原因ははっきりしませんが、多分汗かと考えられます。

まあ、汗をかくことはやむを得ないことなのですが、その汗がずっと皮膚に残ること。

それが刺激となり、湿疹を誘発させることになります。

大体年中さんくらいが冬と夏の境目でしょうか。

 

もちろん、もっと小さい子でも汗疹(あせも)は夏場に頻繁に見られます。

これが原因となり、「とびひ」になったり、カビが付いたりと

こちらもトラブルの宝庫と入れる状態。

 

つまり、夏のスキンケアの大きなポイントは「汗」ということになります。

 

ではどのように対処すればよいのでしょうか?

先程も書いたとおり、汗をかくのはむしろ当たり前のことであり、

抑えることを考えるのは難しいようです。

 

とすると、対処ポイントは、皮膚の表面の汗をどのようにして

流していくことができるのか?

ということがポイントになるわけです。

 

対応策の中で一番簡単で効果があるのはシャワーです。

いつでもできるのがありがたいところです。

回数制限もありません。

ただし、設備のあるところでした行えないのが残念なところ。

 

回数制限?ありませんよ。

汗をかいたと思ったら行う。

そんな感じで構いません。

 

一般的な汗の出方やスキンケアの状況を考えると

・朝、起きたあと

・昼、昼食後またはお昼寝後

・外出後随時

行うくらいがコストを考えると現実的でしょうか?

可能でしたら追加しても構いません。

また、お風呂場で水遊びすることもシャワーの代用になるでしょう。

汗さえ流れればいいので。

 

と、ここまで書くといつも聞かれるのが、

「拭くだけでもいいですか?」

というものです。

まあ、全く何もしないよりはいいんでしょうけど、

どうも拭くだけでは洗うよりは効果落ちるようです。

時間がどうしても取れないときにというくらいの意味合いでしょう。

 

 

では、どのようにして洗えばいいのか?

答えは簡単です。

頭のてっぺんから、足の先まで汗を洗い流してあげる。

それだけです。

ここでのポイントは頭も流すこと。

頭部は体表面積に比べて汗の出る量が多い印象があります。

また、意外に頭をひっかく子が多いこと、

おでこの汗疹も多く見られることがあります。

なので、頭の中もしっかりと流す必要があります。

 

また首、脇、肘、膝などの関節部分も汗疹の多発地帯ですので、

予めシャワーで汗を流すといいでしょう。

手足や躯幹も当然ながら流しておきたいところですし、

おむつの中もかなり蒸れますので、流してあげたほうがいいでしょう。

 

最後に石鹸についてのお話です。

石鹸をシャワーのときに使用するべきか?

実はこれは結構難しい問題になっています。

 

石鹸を1日に複数回使用することについてはさまざまな意見があります。

当院では一般的には1日1回で十分とお話していますが、

例外もあります。

とびひの部分は1日3回石鹸を使用することが必要とお話をしています。

皮膚表面にて増殖した細菌を洗い流すことが治療の上では必要ですから。

では汗疹はどうしたほうがいいでしょうか?

この答えですが、「どんな汗疹かによって決まる」と答えるしかなかったりします。

というのも、汗疹を見ているといくつかのパターンに分類することができるからです。

そして、そのパターンごとに原因が異なり、対処法も異なると考えられるのです。

 

ということで今回のお話はここまでです。

次回は汗疹のパターン分類と対処法についてお話をしていきましょう。

夏が来たー!(2019年7月)

ほんっとーうに、長かった。

梅雨がとにかく長かった。

でも、その梅雨ももうおしまいです。

きっと台風が一緒に梅雨を連れ去ってくれることでしょう。

 

ということで、2019年、夏がやってきました。

スキンケア、塗り薬いずれも梅雨を引きずっていましたが、

それもおしまい。

今後は完全に夏モードにして対応を始めることにしましょう。

 

ということで、これからしばらくの間、夏のスキンケアの話を進めることにしましょう。

 

お付き合いくださいませ。

8月のデュピクセント開始は1,2,3日がおすすめです

毎月恒例になりつつある(?)デュピクセントのお話です。

 

来月8月の導入のおすすめは1,2,3日です。

もっというと、より早い日の方はいいかもしれません。

 

デュピクセントの投与間隔は2週間となります。

初回は2本。3割負担の方でおおよそ自己負担が5万円。

2回め2週間後、自己負担2万5千円。

3回目2週間後、自己負担2万5千円。

とならないのが高額療養費です。

高額療養費は、一般的な所得の方で8万円強となります。

したがって、同月に3回目のデュピクセントの投与を行った場合、

2万5千円にはならず、

(窓口で一旦支払いとなる場合もありますが、その場合は還付となります)

それ以下の支払いとなります。

 

結果的に自己負担額を減らして注射を開始できるというメリットがあります。

8月は3回目投与を行うことができる日程から逆算すると

8月1日木曜日、2日金曜日、3日土曜日となります。

 

しかし、今月は「できるだけ早い日」をおすすめします。

というのも、6日から夏休みに入ってしまいますので、

なにかトラブルが発生したときに対応が遅れてしまいます。

したがって余裕を持って対応することができる、

早い日程を当院はおすすめいたします。

 

ただし、気をつけてほしいのですが、診察初回にはデュピクセントの投与を

行うことはできません。

問屋さんに発注をかけ、それが届いてからになりますので、

数日の時間的な猶予が必要となります。

したがって、診察だけは早めにきていただいたほうがよろしいかと思います。

 

デュピクセントを希望の方はお早めにご検討くださいませ。

アトピー性皮膚炎が落ち着いてくる気候だった(2019年7月)

先月末から今月にかけて、小さな子のアトピー性皮膚炎は

軒並み改善を見せています。

この現象、昨年までには見たことがありませんでした。

・・・ということは、今年のこのうっとおしい天候が

湿疹を抑え込む要因になっているような印象があります。

 

小さな子のアトピー性皮膚炎は気象に関連する病気です。

その中でも特に湿度に依存する傾向があります。

湿度の下がる冬には明らかに患者さんの数が増え、

症状が強くなる傾向があります。

では、逆に湿度が極端に高くなったら?

そうですね。乾燥が改善するために

アトピー性皮膚炎の症状がよくなってくる。

ということが理論的に考えることができます。

 

実際、ここ数週間の平均湿度は100%近辺をウロウロするという

例年以上に高い傾向がありました。

そのために湿疹もきっと落ち着いてきたのです。

 

ということで非常にいい季節になっていたんだなと。

 

 

残念ながら年長児には改善傾向が少なかったようです。

多分年齢が上がってくると乾燥のために湿疹ができるというよりも

汗やホコリなどの刺激が原因になっているからなのでしょう。

むう。