今回は汗疹(あせも)のお話をしていきましょうか。
以前からなんとなく思っていたのですが、汗疹はどうも2種類ある様に思えます。
皮膚科の教科書をみると、汗疹にはいくつか種類があることが分かります。
・紅色汗疹
・水晶様汗疹
の2種類です。
紅色汗疹はよく見る汗疹。
水晶様汗疹は高熱の後に出てくる汗疹です。珍しいです。
実際に見てみると、水ぶくれができているので、汗疹のぶつぶつの中がキラキラしているのです。
でも、診察室で見る汗疹はこれとはちがう分け方が出来るように感じます。
・さらさら汗疹
・ベタベタ汗疹
の2種類です。
さらさら汗疹は特に赤ちゃんに多いのですが、お腹や背中などに、小さな赤いぶつぶつが出来る汗疹です。
ベタベタ汗疹は誰にでも出来ますが、関節の内側に赤い湿疹のようなベタベタした汗疹のことです。
違いはかんたん。その上を触ってみること。
ベタベタ汗疹は実際にベタベタしていますが、さらさら汗疹はそれほどでも有りません。
また、痒いのはベタベタ汗疹です。さらさら汗疹が痒いことはあまりなく、湿疹になることも有りません。
逆にベタベタ汗疹は湿疹になり、どんどん広がっていきます。
もちろん治療が必要なのはベタベタ汗疹です。しっかりと薬を塗る必要があります。
では、ベタベタ汗疹ができたらどうすればよいか?
とにかく洗うことが大事ですが、ただの水ではベタベタ汗疹は取れません。
石鹸をしっかりと使うことが必要になります。
しっかり石鹸を使い、大量のお水で洗い流す。
その後、痒み止めのステロイドをしっかりと塗る必要があります。
また、シャワーを毎日しっかりと浴びることがベタベタ汗疹(とさらさら汗疹)の予防になります。
これから暑くなります。
上手にスキンケアをして、汗疹を予防してあげましょう。