わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

冬の病気

靴で始めるしもやけ対策 屋外編

C778_shibaninekorobukodomo

 

木枯らしも吹き、そろそろ街も冬支度を始めています。

吉祥寺駅前もイルミネーションが灯り、華やかになりました。

 

さて、しもやけ対策のお話、3回めは靴のお話屋外編です。

今の時期の子どもの靴を見ていますが、あまり夏と代わり映えしない印象があります。

特に男の子はまったく同じ靴で走り回っていますよね。

これでは足先が冷えてしまいます。

 

今回も山屋さんからご紹介しようかと思ったのですが、それではあまりにも芸がないので、

別のところから話を持ってきたいと思います。

また、登山靴などでは走り回るにはあまり向いていないですからね。

 

今回紹介するものは「スノトレ」です。

正式にはスノートレーナー。雪の降る環境の中でも使うことが出来るスニーカーです。

 

恥ずかしながら東京に引っ越しをして数年。スノトレの存在を忘れていました。

数年前に思い出し、お店で探したのですが、どこにもおいておらず、結局インターネット通販で購入しました。

毎年、お店に行っているんですが、毎年見つかりません・・・

 

でも、実際に履いてみると全然違います。

スニーカーの布張りとは違い、全体的に通気性のない素材で出来ていますので、

冷たい風は靴の中には入りません。

また、防水素材ですので、雨や雪の浸透も大分防ぐことが出来ます。

 

まあ、一番の問題は東京ではお店に置いていないことなんですけどね・・・

でも、足先の寒さは大分違います。オススメですよ。

NIKE(ナイキ) スノトレ スニーカー スノートレーナー 2 GS キッズ レディース 472624

靴で始めるしもやけ対策 室内編

C778_shibaninekorobukodomo

 

さて、少し間が空きましたが、しもやけ対策のお話です。

今回は靴下に続き靴のお話をしていきましょう。

今回は室内編です。

 

室内ではみなさん何を履いているでしょうか。スリッパ?あるいはムートンで出来たブーツ?

小さな子の場合はいかがでしょうか。

 

・・・結構みんな裸足なんですよね。

 

裸足の欠点は2点あります。

まず。一つ目。足の裏が乾くこと。

これは足の裏にいる皮脂がフローリングなどに吸われてしまうからなんですね。

そのために足の裏が乾いてしまう。

2つ目は足先が冷えることです。

冷えることが問題なのではなく、正確には汗をかいて濡れた足が冷えること。

これは完全にしもやけの原因となります。

 

対策は、靴下を履くことなんですが、これは意外に難しかったりします。

子どもによっては自分で靴下をとってしまうこともありますし、滑って転んでしまうことを心配される方も多いです。

また、スリッパも同じような問題を抱えています。

 

ここで一度見てほしいものが有ります。

それは「キャンプシューズ」です。

このシューズは本来はキャンプ用のものです。山の上でキャンプをするとき、テントの中を歩けるように設計されたものです。

つまり、一般の室内用シューズよりも過酷な環境で使用することを想定されていますので、

防寒についてもバッチリです。

もちろん底面もしっかりとしています。

 

一般の室内で履くにはやや重装備かもしれませんが、

しもやけや足先の冷え、乾燥が気になる方は一度考えてみても良いのでは無いでしょうか。

大人用でしたらもっと沢山の種類がありますよ。

(モンベル)mont-bell クリマプラス100 プリント キャンプシューズ

しもやけ対策はまず足元から

C778_shibaninekorobukodomo

いやあ、寒いです。

毎日最低気温が切り下がる毎日にすでに心が折れかけています。

この冬はじめてモモヒキを履きました。

 

さて、しもやけのお話の続きです。

対策は兎にも角にも冷やさないこと。濡らさないこと。

特に靴下の対策は非常に重要になります。

 

靴下はみなさんは何を履いていますか?

ご近所で買ったものでしょうか。

でも、冬だけは少し違うところで買ってみませんか?

 

それはどこかというと、山屋さんです。

スポーツ用品店もこの時期はスキーやスノーボード用品が沢山並んでいます。

また、山屋さんには冬山用の装備が沢山並んでしますよね。

その中にもちゃーんと靴下も有るのです。

スキー用、山用、自転車用・・・

たくさん種類が有ります。当然保温効果も厚さも、ついでに値段も様々です。

暖かい靴下を履くだけでも、十分にしもやけの予防になりますよ。

 

一度探してみてはいかがでしょうか。

モンベル(mont‐bell) メリノウール チューブソックス Baby’s サンフラワー SUFモンベル(mont‐bell) ウイックロン チューブソックス Kid’s

 

こちらはアウトドアブランドのモンベルさんの子供向けソックスです。

踵の部分に曲がりのないチューブ状になっていますので、サイズの融通がある程度可能です。

良かったら試して見てくださいね。

(Special Thanks 上林洋平 氏)

手荒れを治すにはまず乾燥のコントロールからです。

a1550_000050

だいぶ水も冷たくなりました。

洗い物をする時に水からお湯に変えた方も多いかと思います。

そして、手荒れが悪くなった方も多いのではないでしょうか。

 

最近、手荒れの患者さんが来院することが多くなりました。

当然、時期ですから当たり前です。

中には以前に他の病院を受診された方もいらっしゃいます。

その時に気になることが一つあります。

意外に皆さん、保湿剤を処方されていないんですね。

また、意外に皆さん保湿剤を使っていないんです。

 

手荒れの対策はまずは保湿です。

ついで、湿疹に対する治療を行います。

この優先順位を間違えては行けないのです。

 

手荒れから湿疹になる理由ですが、

まず、乾燥により、皮膚に小さなキズが出来ます。

そのキズから様々な成分が体内に入り、アレルギーとしての反応を起こし、

湿疹を作るのです。

大雑把に考えると、かぶれの一種なのです。

それに、乾燥による皮膚の割れが加わった状態です。

 

ですので、対処はまず、皮膚をしっかりと作ることです。

ステロイドを処方されることが非常に多いのですが、

この薬はあくまでも炎症を抑えるだけ。

皮膚をしっかりと作るには自然にできるのを待つしかないのです。

ステロイドはその部分には効果ありません。

ですので、皮膚がしっかりと作られるまで保湿剤を使い、皮膚を守る必要があります。

 

なので、まず、保湿。

これをいかにしっかりと行うかがとにかく大切になるのです。

大事、大事。

お肌の乾燥注意報

a0001_006352

先日、事務長がポツリと、「足の裏が乾くんだよね・・・」と。

そうです。皮膚の乾燥が始まったのです。

 

大人の皮膚が乾くときには子どもの皮膚も乾燥してきます。

実際、今週になって、乾燥肌が悪くなって受診する子どもがだいぶ増えました。

多分そういうことなんだと思います。

 

また、テレビやインターネットなどで、温度とともに湿度にも注目してほしいものです。

湿度が50%をコンスタントに割るようになった時から皮膚の乾燥は強くなる印象を受けます。

 

例年は秋分の日を過ぎてからでした。

しかし、今年は今週に入ってから急に出てきました。

多分、台風が秋の空気を運んできたのでしょう。

そう、思っています。

東京の冬は乾いてる

sor0036-010

寒くなりました。

日は長くなって来ましたが、逆に寒さがこたえます。

 

テレビを見ていると毎日のように出てくるのが乾燥注意報/警報。

まあ、毎年のことですが・・・

と思っていましたが、本当でしょうか?

 

そう思って調べてみました。

データは気象庁の東京気象台のものです。

月別湿度、10年間の平均値を取りました。

結果はこちらです。

東京の湿度JPEG

調べてみて、自分でもびっくりしました。

1月なんて20%も湿度が下がっているじゃないですか。

どうも、原因は平均気温の上昇と考えてよさそうです。

 

でも、外がこれじゃあ、確かにみんな外出後にかさかさになるわけです。

しっかりと保湿しましょうね。

しもやけ注意報発令中

いや、誰も言わないみたいなので、勝手に発令しました。

 

しもやけは凍傷と違って、気温は0℃以上でも出ることがあります。

0℃から10℃くらいの気温で、濡れた足のままだとすぐに出来ます。

遺伝するので、両親のどちらかがしもやけ持ちだと要注意です。気をつけましょう。

 

では、何を気をつけるべきか?

それは冷やさないこと、濡らさないこと。

靴はしっかりと乾燥しているものを履くこと。

帰ってきて靴が濡れていたら、室内に持ってきて暖房に当ててあげましょう。

中には新聞紙をいれて、水分を吸収させるように。乾燥剤も有効です。

 

靴下も可能ならスキー用などの厚手の物で外に出ましょう。

学校に行く時には替えの靴下を持っていったほうがいいでしょう。

なお、学校では、靴は教室の中まで持って行って、乾かすこと。

登校途中に濡れた靴を下駄箱に入れっぱなしにしておいて、

下校時にその靴で帰ると確実にしもやけはひどくなりますよ。

 

症状が出たら薬を塗って、温めること。あくまでも印象ですが、こたつは結構有効です。

 

一般的にしもやけは子供の病気です。

特に幼稚園児から学童期に多く見られます。

たま~に大人もいますけど、あまり数は多くは無いです。

もしも、大人で、いつまでも治らないしもやけがあったら・・・

早く病院に行って、検査しましょう。GWまで残っている人は要注意です。(北海道除く)

 

でも、しもやけの治療法や予防法って、自分が子供だった時とほとんど変わっていないんですよね。

確かに、困ってはいるけど生命に別状のない病気ですし。

たしかに、しもやけで皮膚の検査をしましょうと行ったらみんな嫌がりますもんね。

難しい問題です。むう。