さて昨日に続き虫刺されのはなしです。
時に聞かれるのですが、虫刺されの症状がひどくなるのはどこでしょうか?
まず考えられるのは、皮膚の柔らかいところです。
柔らかいとは読んで字のごとく。ぐにょーんと伸びやすいところです。
専門的に言えば。皮下の繊維の少ないところです。
目立つのは顔面でしょう。耳タブも結構柔らかいですよね。
手足で言えば、外側よりも内側の方が柔らかいですよね。
これ全部正解。
この場所は虫に刺された時には激しく腫れる場所です。
その中でも最も激しいのはまぶた。うわまぶたです。
ここを刺されると目が開かないくらい腫れてしまいますもんね。
他には無いかなーと思って診察していたら、思いもかけない場所が腫れている子がいました。
ちなみに男子限定です。
さて、どこでしょうか。
・・・おちんちん?まあ、ここも腫れますが、そもそも虫に刺されませんね。
意外や意外、男の子の足はおもいっきり腫れるのです。
あれ、さっきの原則とは違うではないか?と思った方は鋭いですね。
では、なぜこの部位が激しくなるのか?なぜ男の子だけなのか?
正解は運動でしょう。きっと。
虫刺されの反応は、虫によって体内に入った毒や唾液の成分に対する
アレルギーの反応と、毒そのものの化学反応です。
体を動かせはその毒は広がっていきます。
そのため、アレルギーの反応もそれに応じて広がっていきます。
そのため、足の症状は悪くなってしまうのです。
特に男の子は虫刺されなんぞ気にせずに走り回っていますので、
余計に虫刺されの症状が悪化してしまうのです。
ということで男の子限定ですが、虫に刺された後には足も症状は激しくなりますよ。
というお話でした。