わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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春の病気

採血をしてみました

ゴールデンウイークも終わったので、採血をしてみました。

 

その結果がこちら。

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なぜにそのようなことをしているのか?

あることを始めようとしているからです。

そのあることとは・・・?

 

次回、乞うご期待です。

運動会の前はイボの処置はお休みです

GWも終わり、そろそろ運動会の準備が始まった学校も有るようです。

今回はその運動会と皮膚科のお話。

 

小学生によくある皮膚の出来物といえば言わずとしれたイボです。

正式名称は尋常性疣贅。

皮膚にしっかりとくっついているために薬では取ることができず、

液体窒素による処置は最も一般的です。

 

実は、これが運動会とは相性が非常に悪いのです。

液体窒素の処置の目的はイボごと皮膚を水ぶくれにすること。

で、運動会やその練習でその水ぶくれが破れてズルムケになってしまうことがままあります。

運動会は結構な割合で裸足でおこなうので、皮膚が剥けた状態では

かなり辛いことになってしまいますよね。

 

ということで、運動会のまえ1週間程度は

足の裏や足の指のイボの処置は控えておいたほうが良さそうです。

自主休診でも構いませんよ。

 

でも、運動会が終わったら早めに処置は再開しましょうね。

蕁麻疹の増加はゴールデンウイークのせいなのか?

もうおやすみは終わり数日経過しました。

皆様、平常運転になれました?

 

というのも、GW終了後、微妙にではありますが、

大人も子どもも蕁麻疹の患者さんが増えているからです。

 

いずれも原因は疲れから。寝不足も有るのかな?

蕁麻疹の原因として一二を争うくらい頻度の高いものですが、

お話を聞いている限り、疲れからの蕁麻疹が多いように思えます。

 

赤ちゃんだって子どもだって、一日移動すれば疲れます。

いっぱい遊べばくたくたになり、蕁麻疹は出やすくなります。

そして、翌日から学校に保育園に平常運転だと、どうしても体力の回復には

至らないために、蕁麻疹が発症しやすい状態が続いてしまうのです。

 

ということで、蕁麻疹。今の時期にはいっぱい出てくるんです。

まず早めに飲み薬を飲んで、しっかりと蕁麻疹を抑えてあげましょう。

多くの場合は1回薬をのむだけでも随分できにくくなりますので、

早めの治療をおすすめします。

 

花粉症が引いてきたら何をすべきか

今回は半分は自分自身へのお話になります。

 

4月も中旬を過ぎ、空気中の花粉の数も減少してきました。

花粉症持ちとしては有り難い季節になってきました。

ヒノキの花粉症のかたはもう少しかかりますが、もう半月もすれば落ち着きますから

もう少しの辛抱です。

 

これからの季節、花粉症持ちの方は何をしたら良いのでしょうか。

(自らの経験も踏まえて)まとめてみました。

 

1)空気清浄機のお掃除をしましょう

この春からいっぱいはらいてくれた空気清浄機です。

そろそろ大掃除をしてあげましょう。

フィルターや吸入口は大分汚れているのでしっかりと洗いましょう。

また、空気清浄ユニットですが、今のうちに交換しちゃいましょう。

交換を忘れると、大体来年の花粉の最初の時期は忘れっぱなしで、

目詰りしたユニットで空気清浄を行う事になります。

できれば、今のうちに交換を忘れずに。

 

2)エアコンのお掃除をしましょう

当然エアコンにも花粉が詰まっています。

そのままにしておくと、夏の暑い日にエアコンをつけたら

花粉が舞うはめになります。

当然冬の暖房で酷使していますので、しっかりと洗って挙げないといけません。

送風機部分だけではなく、熱交換器部分の隙間までしっかりと洗うことをおすすめします。

当然こうなると自分では手がでないわけなので、お金はかかりますが、お掃除サービスを

頼んでしまうのもありかと思います。

 

3)洋服も一気にクリーニングに出しましょう。

今までの季節に使っていた洋服。特にコートなどの外套ですが、

これから暖かくなりますから使用の頻度は一気に下がりましょう。

当然洋服の表面には花粉の付着がありますので、

クリーニングに一気に出してしまいましょう。

戻ってきたらビニールから外してタンスのなかにしまいましょう。

ついでに夏服もそろそろ出せば一石二鳥ですね。

 

4)これからが減感作療法の始めどきです。

数年前から舌下免疫療法という減感作療法が保険で使えるようになりました。

タブレットを舌の下に載せるだけの簡単な治療です。

それにより、タブレット内の花粉が体内に入り、軽いアレルギーを起こす。

ただ、毎日使用することで徐々にアレルギーが下がるという算段です。

この治療は花粉が飛んでいる時にはアレルギー症状は強くなるので、

開始できません。

そして、治療開始後の期間が長ければそれだけアレルギーの症状を

抑えられるので、始めるのであれば花粉がなくなったその瞬間から

始めるのが理論的にベスト、

というわけで、花粉症の時期が終わったらすぐに治療を開始したほうが良さそうです。

 

花粉の症状はとにかく花粉を寄せ付けないことが抑えることにつながります。

また、近年は根治も目指せる治療法が出てきました。

花粉の季節が終わりでももう一頑張りするだけで来年の症状は大きく変わりますから、

もうちょっとだけ頑張りましょうね。

花粉症にワセリンを使うのは、予防には良い方法かもしれない

最近のTwitterなどで流れているようですが、

花粉症にワセリンを使用することの是非について、

耳鼻科医では有りませんが、ある程度アレルギーの知識のある医者として考えてみました。

なにより、皮膚科医が一番ワセリンを処方していますからね。

 

ワセリンとは何か?

物質的な云々を除いて、体に塗ることを目的として考えた場合、

その目的は皮膚の保護です。

実際に何に処方しているかというと、一番多いのは赤ちゃんの顔。

いわゆるよだれカブレ防止のための保護膜としての作用です。

逆に保湿剤としての作用はあまり期待しては処方しません。

 

今回、花粉症にワセリンをいう考え方の基本となるのは、

皮膚及び粘膜の保護が一番でしょう。

つまり、花粉が直接皮膚や粘膜に接触しないようにワセリンを塗るということ。

そのために粘膜の刺激が起きず、炎症が起きない。

というのが使用の目的になります。

 

もう一つの目的としては炎症の抑制及び乾燥やひりつき感の軽減が考えられます。

表面を覆うことにより、刺激が多少なりとも減少しますから

炎症はある程度は抑制できるでしょう。

また、特に皮膚では炎症やそれに伴う掻破行動のために皮膚の表面が荒れ、

それが更に炎症を悪化させるという悪循環になっています。

また皮膚の表面が露出していると神経が刺激され、皮膚のひりつきが多くなりますので、

予防としてワセリンを使用することも大事でしょう。

 

 

と考えてみると、意外や意外。ワセリンを使うというのはあまり悪い選択では無さそうです。

少なくともリスクとメリットの割合は良さそうですね。

 

ただし、気をつけることがいくつかあります。

まず、この方法はあくまでも予防ですから、症状が出る前に行ったほうが効果は高いでしょう。

症状が出現し、炎症が出てしまうと、その炎症自体を取り除かないかぎりなかなか落ち着きません。

ですので、炎症出現後の効果は出現前に使用するよりも低くなると考えられます。

次に、きちんとしたものを使用すること。

具体的には精製された、純度の高いものを使用することです。

病院ではプロペトという名前で純度の高いワセリンを処方することができます。

また、市販品ではサンホワイトが純度の高いワセリンを使用しています。これですね。

サンホワイト P1

なぜ純度の高いものを使用すべきか?それはカブレのリスクです。

純度の低いものはかぶれやすい。

また、いろいろなものが入っていればそれだけ、かぶれるリスクが高くなります。

特に荒れた皮膚や粘膜の場合は更にリスクが高くなりますので、

純度の高い製品を使用したほうが良いでしょうね。

次に、保護剤の性質上、剥がれたら効果は無くなってしまいます。

そのために頻回に使用すること。

顔を拭いた、鼻をはんだ、目を拭ったら効果がなくなるので、

そのたびに塗ること。

が大事になります。一回あたりの厚さよりも回数を重視して塗ったほうが良いでしょう。

最後に、マスクやメガネその他の保護具も併用することです。

それぞれの器具で少しずつ花粉をストップしていくことが大事ですので、

後2ヶ月、しっかりと花粉をブロックしていきましょうね。

 

花粉症は目→鼻→皮膚の順に症状が出る

春の嵐もさり、本格的な春が到来しました。

同時に花粉症の季節も到来です。

天気予報と花粉予報を見て、うんざりする毎日が始まりました。

 

昨日も花粉多かったですね。

思いっきり症状が出てきました。迂闊にも日中にマスクをしないで外出したのですが、

その時は大丈夫だったんですが、帰宅後30分位してから(花粉暴露後1時間位でしょうか)

思いっきり症状が出てしまいました。

 

でも、その症状の出来方には順番があるようです。

身を以て思い知りました・・・

 

まず症状が出てくるのは目、いわゆるアレルギー性結膜炎ですね。

目が痒くなり、充血し、ゴロゴロした感じが出てきます。

その次には鼻の症状。

鼻がつまります。ムズムズし、クシャミも増えます。

そして、その後皮膚に症状が出てきます。

痒みが出て、ひっかきたくなってしまいます。

 

実際にはその症状はオーバーラップするものですが、概ねこのような順番で出てくるようです。

 

 

ではなぜそうなるのか?

はっきりとした理由はわかりませんが、ある程度の理由を考えることができます。

 

まずは目。

こちらは体表面に露出しています。

したがって花粉の影響を真っ先に受けてしまいます。

そのために症状が早くから出るようになるのです。

ついで鼻。

正確には鼻の粘膜ですが、こちらは目と異なり、表面には露出していません。

また、鼻毛というトラップ装置もあります。

そのために症状の出現が目よりも遅れるのでしょう。

ついで皮膚。

こちらは目や鼻の粘膜に比べて外的な影響に対する強さは段違いです。

ではなぜ症状ができるのか?

それは掻爬するからです。

こする・ひっかくという操作が皮膚の表面を傷つけるために湿疹としての痒みなどの

症状を起こすわけなのです。

 

だから花粉症は、まず目と鼻に来て、その後皮膚に影響を起こすんだということが考えられます。

もちろん、目や鼻とその周囲の皮膚はつながっていますから、その影響が波及するという理由もありますが、

まずは外的な要因にたいする影響は、強さと部分により決まると考えても良いのではないでしょうか?

 

 

暖かくなるからアトピーが悪くなる?

春です。随分日も高くなり、温度も上がってきました。

そして、湿疹も悪くなった子も沢山来院されます。

春の季節の変わり目には湿疹が悪くなる。

とよく言われますが、どうしてでしょうか?

 

印象論には成るのですが、どうも温度は関係しているようです。

というのも、気温が一気に上がると、その後しばらくしてから受診する患者さんが増えるのです。

でも、夏の用に温度が上がり汗をかいて悪くしているわけではない。

となると、むしろ温度により変化する何かが悪さをしているように見えます。

 

温度により変化し、乾燥に影響するものといえば、湿度です。

考えてみると、湿度とは温度により、影響を受ける数値です。

気温により変化する飽和水蒸気量に対する、現在の水蒸気量を以って湿度の計算をするわけですから。

つまり、晴れた、水蒸気量そのものが変わらない空気の温度が上がると、

逆に湿度が下がるという状況になるのです。

そのために湿度の下がった空気の影響をうけて皮膚の乾燥も悪くなる。

という考えが成立するのです。

 

暖かくなったら乾燥に注意。

なんとなく違和感を感じますが、それもまた事実です。

まだ、加湿器をしまい込むのは早いかもしれませんよ・・・

 

今年も花粉カブレの時期がやって来ました

春です。花粉です。

既に私は症状が出まくりなので、毎日マスクをしながら診察をしています。

 

さて、今年も花粉カブレの時期がやって来ました。

多くは中年以上の女性の方です。男性の方はほとんどいません。

もしかすると皮脂がブロックしているのかもしれませんね。

 

症状は上下のまぶたから眉間にかけて、乾燥と赤みとざらつきが出ていること。

非常に痒みも強く、こすっているしぐさがあることです。

 

悪くなる要素としては、気にして触っていること。

ハンカチなどでこすっていること。(どうも押し拭きもあまり良くないようですね)

あとは以外に化粧水が悪いようです。

多分化粧水をつけることでその瞬間は良くなるんですが、その後すぐに乾燥してしまい、

逆にひりひりが悪化するんでしょうね。

 

ということで受診される方が多いという特徴があります。

 

治療は「カブレ」の反応なので、まずはステロイドの塗り薬を使う必要があります。

といっても、花粉がなくなるのはGW過ぎてから。

ということはこれから2ヶ月は塗る必要があります。

そうすると今度は長期使用によるトラブルが問題に成るのですが、

その辺りについてはヒミツの良い方法があったりします。

外来に受診していただいた際にはそのお話も出来るかと思います。

 

花粉の時期に目の周りが赤くなる人。

そして治療を長く続ける時にステロイドを継続するのが心配な方は

いちど相談に来てみませんか?

そろそろ水いぼの治療の時期になりました

みずいぼ1

 

え、もう?と思われる方も多いかもしれません。

でも、逆算するとそろそと始めないと間に合いませんよ?

 

何に?それはプールです。

幼稚園や保育園のプールでは未だに多くの施設で水いぼの子は禁止です。

なので、プール開きになる前に水いぼは全て治しておく必要があるのです。

 

逆算を始めてみましょう。

プールびらきは6月下旬(場合によってはもう少し早いかも)

その時になければいい?

いえいえ、そういうわけでは有りません。

いちど全部取ったように見えても、目に見えない水いぼが残っていることがあります。

その小さな水いぼが大きくなり、それが更に子供を作る前に水いぼを取る必要があるのです。

なので、一旦全部取ってから2-4週間は見ている必要があります。

結構繰り返す子も多いので、その期間が2回くらい必要になる子もいます。

なので、4月から5月には全部取りきれていてその後の経過観察期間に入る必要があります。

 

その前に水いぼを取る必要がありますが、これも難しい。

嫌がる子がほとんどですので、いちどの受診で全部取りきれる子はほとんどいません。

毎日受診して取ることも出来ますが、結構みんないやがりますよね。

また、他に予定がある子も多いので、週1回位の受診になるでしょうか。

多い子だと、最低でも4回位受診する必要がありますので、1ヶ月。

逆算したら治療の開始は3月から4月となるのです。

 

治療の経過、水いぼの特徴を併せて考えると

そろそろ治療を開始しないと、プールの時期には間に合わない子が出てきます。

5月6月になってから治療を開始しても、結局プールに間に合わない子も沢山見ていますから、

少し早めに治療を始めてちょうど良いくらいなんですよ。

まずは、皮膚に怪しいぶつぶつができていないかチェックして、

怪しかったら皮膚科を受診してくださいね。

 

2016年1月 花粉症が始まりました。

年も明け、少しずつ日が長くなってくるのを感じるようになりました。

そして、とうとうやって来ました。アイツが。

花粉症。始まりです。

 

え?花粉の情報が出ていないのにですって?

それよりもまず自分の体の声に耳を傾けてみてください。

 

最近、外出時に目が痒くなることがあります。

自転車に乗っていると涙が出ます。

朝起きたら花が詰まっていました。

くしゃみの回数も増えています。

 

一つだけではなんともない症状も同じ頃に同時に出てきたのであれば

話は違いますよね。

そう、アレルギーの始まりかも知れません。

もう一つ、大きな情報。

周囲にも同じことを言っている人はいませんでしたか?

これも大きな情報です。

 

総合的に考えると、花粉症が始まった。

と考えるのが妥当かもしれません。

 

・・・まだ納得いきませんか?

では、医学的に少し追加の情報を。

実は花粉が飛ぶ前に花粉のタンパク質の一部だけが出ることが知られています。

当然その中にアレルゲンも含まれていることでしょう。

なので、完全な花粉を確認する前から。アレルゲンは空中に飛散している可能性は

十分に考えられるのです。

花粉の検出の前に、症状が出てくる可能性もありうるのです。

 

 

もう一つ、花粉の検出はあくまでその土地で行われます。

自分のいる土地ではありません。

また、その時の風や雨の動き、杉の木の分布やその状態により、

かなり花粉のでき方、飛び方にはばらつきが見られると考えられます。

したがって、花粉検出情報はあくまでも参考に留めるくらいで良いのではないでしょうか。

また、花粉の飛びかたと症状の出方は微妙に異なることもありますので、

留意しておいたほうが良いでしょう。

 

ああ、今年も憂鬱な季節が始まるんですね・・・