わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

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水痘が流行してきました(2017年6月)

今月に入ってからでしょうかねえ。

ぼちぼち水痘の話を聞く機会が増えてきました。

 

今週に入って一気に増えてきた印象があります。

一日に複数人を見ることもありましたよ。

 

水痘は最近では減少傾向のある疾患だと認識されています。

予防接種が2回接種になり、免疫が追加されたからと考えれます。

まあ、1回でもある程度水疱が出る状態でしたから、

2回にするのは合理的かと。

 

でも、どうもそのうちの1回がうまく免疫反応を来さなかった子もいるみたいです。

確率としてはそんなに高くは無いかと思いますが、

ある程度は起こりうるような印象を持っています。

その子は症状が出るは出ますが、1回予防接種がついている子と同程度の症状の出方ですから、

問題は少ないと言えば少ないでしょうけどね。

 

ただ、一つ言えることは、

2回予防接種を行ったので、症状は出ません。

とは言い切れないことです。

 

怪しい症状がでたらすぐに小児科・皮膚科を受診してくださいね。

助ける人、助けられる人

先日、こんな光景を目にしました。

 

駅前の交差点。

時間は、午前10時頃だったでしょうか。

 

信号が青に変わり、横断歩道を渡っている私の横を、自転車に乗った年配女性が走り抜けて行きました。

その女性は、道路を渡り終えてすぐ、方向を変えました。

そこまでなら、交差する道路を渡りたい人によくある行動なのですが、彼女はそこに自転車を停めて降りました。

 

こんな所に自転車停めるの?

と、違和感を覚え、一旦は通り過ぎましたが、ふと振り返りました。

すると、杖をついた男性が、赤信号の横断歩道の真ん中あたりにおり、そこに女性が駆け寄っていたのです。

 

 

当然、そちらの横断歩道はまだ赤です。

車も混雑はしていませんが、少なくもない時間帯です。

 

男性は、まだ60〜70代位で、左半身に麻痺がありました。

実はこの方、地元でよく見かける方でした。

おそらく、脳梗塞かなにかを患ったのでしょう。いつも杖をつき、左足を引きずりながら散歩していました。

左手は拘縮しており、歩くのは大変そうですが、身なりもいつもキチンとしており、散歩というより、

鬼気迫るリハビリを必死でしているのが、雰囲気から伝わってくる方でした。

 

いつもお一人で歩いており、私が見かけるのはここ一年位ですが、正直あまり改善傾向はなく、むしろ、

午後は疲れもあるのか、状態が悪くなっているようにさえ見えました。

(そう、朝も昼も夕方も歩いているのです・・)

 

女性一人では危ないと思い、とっさに私も路上に出ましたが、聞こえて来たのは噛み合わない会話・・

女性『赤信号だから、赤信号!危ないから、ほら早く、早く!!』

男性『うるさいんだよ、分かってんだよ。俺は一人で大丈夫なんだよ。別に俺は引かれて死んだっていいんだよ!自信が無けりゃ一人で出歩いたりしないよ。離せよ!』

 

よく見ると、男性の杖をついている方の腕を女性が掴み、早く早くと急かしていました。

介助としては最悪でした。

 

女性がかろうじて動く右側の腕を取ることで、男性をさらに歩きにくくしていました。

そして、焦る女性、ジャマすんなと思っている男性、双方がプチパニックの状態になっていました。

 

とりあえず、その年配女性に、

『手を離した方がいいですよ、かえって歩きにくいと思いますよ』

と声をかけ、男性には

『ゆっくりで大丈夫ですよ』とお話しました。

 

無事10秒くらいで、残りを渡り終えて、男性は年配女性にお礼をいうことなどもちろんなく、サッサと立ち去りました。

まあ、余計な事をして、というお気持ちだったようなので、仕方ないと思いますが。

 

私も、一応『お気をつけて』とだけお声をかけましたが、『はいはい。』と面倒くさそうなお返事が返ってきました(笑)

 

 

こんなやりとり、病院ではしょっちゅうありましたから、わたしは慣れていますが、年配女性は、もしかしたら腹を立てていたかもしれません。

私はどちらの気持ちも分かるような気がするので、複雑でした。

 

男性はおそらく、割合若くして病に襲われ、その後不自由な生活を強いられているのでしょう。

身なりの様子からは、ご家族もいらっしゃり、まだまだ残っている人生のため、半ば必死でリハビリをされているのだと思います。

状況から見て、だいぶ回復されたのでしょうが、元の通りになるのは難しいのだと思います。

ただ、年齢がお若いこともあり、だいぶツライ想いもされてきたと思います。プライドもあるでしょう。

 

そこに、自分より高齢の女性が、頼んでもいないのに手助けにきて、むしろ邪魔をしている状況は、男性をイライラさせたと思います。

 

ただ、助けに入った女性からしてみれば、赤信号のど真ん中を、杖をついて歩く片麻痺の男性。

放っておけるはずもありません。

親切心と使命感から、危険な路上に出たものの、どう介助すべきか分からず、とりあえず腕を取って急かしたら、悪態をつかれてしまった、という状況でした。

 

助けに入る方は、状況をもう少し把握するべきでしたし、助けられる人は、何をして欲しいか、何をしてほしくないのか、冷静に伝える必要がありました。

まず、一声『大丈夫ですか?』とお声をかけるといいかもしれません。

 

助けを必要としていれば、表情でわかります。キッと睨まれるようなら、基本は見守りの方が良さそうです。(プライドを傷つけないためにも・・)

 

 

高齢化が進み、自宅へ帰される患者さんが増えたせいでしょうか、以前に比べて、こうした方を日中よく見かけるようになりました。

ご夫婦でリハビリ散歩をしていたり、ヘルパーさんと一緒に歩かれている方も多いのですが、

今回の男性のように、お一人で歩かれている方も多くいらっしゃいます。

比較的若い男性に多いような気がします。

 

救命率があがり、命は助かったけれど、後遺症が残ってしまう患者さんが増えた今、一般の人でも、

そうした人の手助けをする際に、気をつけた方が良いことを、学ぶ機会があったらいいのにな、と思いました。

 

見ず知らずの人ですが、手助けが必要そうな場合は、相手の気持ちを大切に、上手にお手伝いできればいいなあ、と思います。

 

また、助けてもらった方も、決して望んだわけでもなく、迷惑だったとしても、その善意の方に、こうしてくれると助かる

(コレはやめてくれ、でもいいですが)という助言をしていただければ、次に繋がっていいなぁ、と思いました。

 

横断歩道は余裕を持って渡って頂くのが一番ですが、まだまだ障害者用の延長ボタン付の信号は少ないので、

青が短い信号は、行政にお願いして長くしていただく必要も出てくるかもしれませんね。

蕁麻疹が治らない人が認めたがらない原因とは?

今回は蕁麻疹の話をしましょう。

 

昨日の記事とも関係していますが。

抗アレルギー剤の内服理由が蕁麻疹だと聞いて、

「まあ、そうでしょうねぇ」

と思った皮膚科医のお話です。

だって、忙しそうな職業ですもんね。

 

蕁麻疹の原因はアレルギーと言われています。

その中でも最も多いのは何でしょうか?

食事?いえいえ。違います。

薬?それも違います。

大人の蕁麻疹で一番多いのは

ストレスと疲れです。

ちなにに子どもは風邪などの感染症。

 

だから、一番いい治療法はとにかく休むことなんです。

治らない人の中にはこれがうまくいかないことが見られるのです。

仕事が忙しいから?家事が忙しいから?

そうですけどね。

 

ただ、蕁麻疹が出ている時というのは、体にこう言われているときなんです。

「体に負荷、かかっているんじゃない?」

と。

 

だから、なんとかやりくりをつけて休む。

ということが必要になりますし、蕁麻疹が出ているのに、今までと同じ生活では

なかなか治りません。

 

血液検査?

しませんよ。疲れから来ているのであれば、

どれだけ検査して、痛い思いをしても、原因なんて見つかりません。

蕁麻疹で来た患者さんにいきなり採血をするなどという話を聞きますが、

呆れてしまいます。

(いろいろ治療をしてみても治らない人には採血してみても良いかとは思いますが)

 

検査すればいいってもんじゃないんですけどね。

まず、しっかりと自分の体の声を聴く。

そして、その声に従ってみる。

 

そんな対応をしてみても良いのでは無いかなあ。

と思う今日このごろです。

 

 

今日のまとめ。

蕁麻疹でいきなり採血をする医者は要注意。

 

ん?少し起こっているのではって?

そらね、蕁麻疹でぶすぶす採血を行う医者に対して怒っているんですよ。

っと。

 

2017年7月6日 勉強会のご案内

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様のご参加をお待ちしております。

    
 2017年7月6日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-041
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
    
2017年7月20日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-044
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

時間
  開場 10:45
  講義 11:00-11:45
  質問の時間 11:45-12:00

    
場所
 わかばひふ科クリニック 待合室
  180-0002
  吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
  0422-22-1232

定員
 6名

費用
 無料

講師
 野崎誠
  わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
 赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
  他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
  勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
  おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
 駐車場は提携駐車場をご利用下さい。

予約時の注意事項
 キャンセルは直前まで承ります。問い合わせフォームよりご連絡ください。
防犯上の観点から電話ではお受けできませんのでご注意ください。

個人情報について
 個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
 各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。


予約希望の方は最下段の問い合わせフォームより希望日時をご記入のうえ、ご連絡ください。
折り返し、電話にて当院より予約状況の連絡をさせていただきます。
よろしくお願い致します。



抗ヒスタミン剤/抗アレルギー剤と睡眠薬は一緒に飲んではいけません

何があったのかはよく分かりませんけどね。

以前勤務していた病院の前を通る道路、まあ、より川崎よりですが、

その道路で起きた件ということで、少し話題にしてみることにします。

 

車の事故?では無いみたいですが、異常な挙動を示す車に乗っていた人が

警察に保護されて、どうもその人が朦朧としていたらしい。

で、詳しく話を聞いてみたら、睡眠剤と抗アレルギー剤を一緒に

飲んでいたらしい。

ということのようです。詳細は流石に分かりません。

 

この話を聞いて思ったこと。

「ダメ」

ただその一点だけです。

 

誰がどのような形で薬を出したのかは分かりません。

そこに薬剤師さんが介入していたのか、

服薬指導はあったのか、内服薬の確認はできていたのか。

実はいろいろな問題があるのですが、

少なくとも言えること。

 

この2種類の薬を一緒に飲むのは危ないこと。

その状態で車を乗るなんて、良くないこと。

です。

 

眠剤に付いては皮膚科医なので、完全には把握していないのでパス。

 

抗アレルギー剤の多くは、車の運転には注意するように説明書きがされています。

もともと副作用として眠気が多く出る薬剤ですしね。

なので、ある一部の眠気の出る確率が少ない薬剤を除いては

車の運転をするのであれば飲まないほうが望ましいとされています。

アメリカではこの薬剤については車の運転は完全に不可になりますし、

航空機のパイロットでも、禁止扱いになっているような薬剤です。

 

眠くなければ大丈夫かって?

いいえそんなことはありません。

はっきりと自覚していない、眠気などもあるのです。

インペアード・パフォーマンスといいますが、眠いような自覚はなくても、

実際の覚醒状況が落ちている。

そんなこともあるんです。

まあ、酔っぱらいがふらつきながら、「俺はシラフだ!」というようなイメージでしょうか?

 

これ、厄介なんですね。自覚がないだけに。

 

抗アレルギー剤って、だから大変なんですよ。処方するの。

ふらつきのリスクは常にあるので、若年者も高齢者もそのリスクを考えなければいけません。

当院でも、良く「出して」と言われるのですが、

あまり処方することは無いですね。

処方する時には

「車の運転、高いところの作業、細かい作業は気をつけるように」

と必ず説明するようにはしていますが・・・

 

難しい問題です。

 

最後に。

でも、誰もケガしなくてよかったです。

 

 

手足口病が増えてきたようです(2017年6月)

ここ1週間位でしょうか?

 

ぽつぽつと手足口病の患者さんが受診されるようになりました。

 

今回の手足口は肘、膝、お尻に症状が結構出るようですね。

むしろそっちの症状を主訴に受診して、手足を見てみたら

発疹があったというパターンが多い用に見えます。

 

これから夏になりますので、まだまだ患者さんは増えそうな感じです。

 

症状は独特ですので、早めに見つけてあげてくださいね。

2017年6月3日外来 診療枠追加いたしました

前日昼までに診療枠がなくなるのは実は初めての事では有るのですが。

 

明日、6月3日土曜日の診療枠ですが、2日14時の時点で既に11時45分までの通常枠はすべて埋まっております。

そのため、臨時で

12時00分

の枠を追加で用意致しました。

通常の枠ではありませんのでご注意下さい。

また、本来の診察受付終了後の診療枠ですので、

12時00分までにはご来院下さい。

その時間まで来院されない方はキャンセル扱いとさせていただきますので、

予めご了承下さい。

 

2017年6月15日 勉強会のご案内

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様のご参加をお待ちしております。

    
2017年6月15日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-043
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

 2017年7月6日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-041
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
    
2017年7月20日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-044
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

時間
  開場 10:45
  講義 11:00-11:45
  質問の時間 11:45-12:00

    
場所
 わかばひふ科クリニック 待合室
  180-0002
  吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
  0422-22-1232

定員
 6名

費用
 無料

講師
 野崎誠
  わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
 赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
  他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
  勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
  おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
 駐車場は提携駐車場をご利用下さい。

予約時の注意事項
 キャンセルは直前まで承ります。問い合わせフォームよりご連絡ください。
防犯上の観点から電話ではお受けできませんのでご注意ください。

個人情報について
 個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
 各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。


予約希望の方は最下段の問い合わせフォームより希望日時をご記入のうえ、ご連絡ください。
折り返し、電話にて当院より予約状況の連絡をさせていただきます。
よろしくお願い致します。



男性の日焼け止め、胸にもしっかりと塗って下さい。

むう、ぬかったわぁ。

というわけではありませんが、週末に思いっきり日焼けをしてしまいました。

 

頭部は帽子でカバー。首も帽子から垂れる首覆いでカバーしました。

旧日本兵とバカにされましたが・・・

(Amazonで買えるのね・・・びっくりですが)

ちなみに購入したのはこっちです。

 

いやあ、しっかりと日焼けどめを塗っていたのですが、

胸元は盲点でした。

 

考えてみたら、世の中で出回っている日焼けどめを使うべき部位の絵ですが、

女性対応なんですね。

女性は胸元が大きく開く状態では外には出ませんものね。

 

というわけで、男性の方は胸までしっかりと日焼け止めを塗りましょうね。

 

「いもうとガイドブック」ポーラ・メトカーフ著

妹が居ました。

いや、今でもいますけど、遠くに住んでいるし、成人しているしで

現在はほとんど接触は無いんですけどね。

 

子ども頃の濃密な兄弟間での接触は

良きにつけ、悪しきにつけ、年齢とともに消失していきます・・・

 

なんて、鑑賞に浸る間も無く、今度は親の立場で経験をすることになりました。

まあ、当事者では無いので、少し斜めから、笑いながら見ていることも多いのですが。

(え、本人にしてみればたまったものではないって?)

 

そんな姉妹関係を楽しく描いた本です。

イギリス人なので、文章と絵のギャップに複雑な感情を見せるのは得意ですよね。

でも、それがまたいい味を出しています。

 

現在進行形で親をしている人も、

現在進行形で姉をしている人、妹をしている人も読んでいて楽しくなってくる本です。

待合室に置いてありますので、気になった方は受診待ちの間に読んでみてはいかがでしょうか?

 

なお、我が家では当の妹が大好きで読んで欲しがっています。

逆に姉はそんなに好きではなさそうですね。

なんでだろ?