わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

接触皮膚炎

赤ちゃんの湿疹は1日でなおる

新生児

今日は昨日のお話の続きから。

 

よだれに負けて真っ赤になってしまった娘のほっぺた。

帰宅して気がついたのでまずキンダベートを塗りました。

 

翌日朝にはほとんどなくなっています。

でも、わずかに赤みが残っていたのでもう1回塗りました。

 

その日の夜には赤みはすっかりとなくなっていました。

 

というように、すぐに出来る湿疹ですが、薬をしっかりと使えばすぐに引いてしまいます。

何かと言われるステロイドの塗り薬ですが、適切に使えばあっという間に湿疹を抑えることができるのです。

必要なときに必要なだけ薬を使うこと。

それが早く治療をすることには必要なのです。

 

赤ちゃんの湿疹は1日でできる

新生児

子育てをしていると、時に興味深いできことを目にすることがあります。

 

出勤前には綺麗だったほっぺたが、帰宅時には赤くなっていることもしばしばあります。

話を聞くと、抱っこ紐で外出した時に、抱っこ紐の「おぶひも」の部分を食べて、

よだれでべしょべしょにしていたとのこと。

 

たったそれだけで赤ちゃんのお肌には湿疹ができるのです。

濡れていたことも影響するかと思うのですが、それだけお肌は弱いものという認識を持って

赤ちゃんのスキンケアを行ったほうがいいかもしれませんね。

 

指しゃぶりの仕方で湿疹のできる場所が決まる

そろそろうちの次女も生後3ヶ月になろうとしています。

指しゃぶりもだいぶ上手になってきました。

暇な時やおなかがすいているときには自発的に指を口にもっていっているようです。

そして、指を口につけて、それがおっぱいでないことに気が付きびっくりする。

・・・もっと早く気づこうよ。

 

などと眺めていると面白いことに気が付きました。

長女の時と指のしゃぶり方が違います。

具体的には手首の角度、指の入れ方。

などが微妙に違うのです。

 

長女はどちらかというと、横から指しゃぶりをしていました。

しかし、次女は縦に指をしゃぶっているようです。

 

実はこれ、大きな違いになります。

何が違うか?

湿疹のできる場所が大きく異なるのです。

 

一般に生後3か月くらいに出てくる湿疹は「乳児湿疹」といわれます。

以前にも書きましたが、これは厳密には「よだれによる接触皮膚炎(かぶれ)」です。

つまり、よだれの長時間付着した部分に湿疹ができるわけです。

 

ということは、その子の指しゃぶりの状態により、湿疹ができる場所が変わってくるのです。

つい先日も書きましたが、次女はほっぺたには湿疹はありません。

あごの真ん中に湿疹ができています。

 

これは、よだれが垂れることも原因ですが、指しゃぶりも湿疹の一つの原因なのです。

 

赤ちゃんをよく見てあげること

これが湿疹の予防に一番大事なことになるのです。

赤ちゃんの湿疹は1日でできる

今日は家族みんなで晩御飯でした。

久しぶりです。

 

まあ、赤ちゃんはまだご飯を食べられないので、その脇で遊んでいたのですが。

今回はその時のお話です。

 

午後7時まえにご飯を食べはじめました。

その時には赤ちゃんはバウンサーの上にいます。

足元には蹴飛ばすと音のでるおもちゃがあり、

時々蹴飛ばして遊んでいるようでした。

少しずっこけているのかな?

ガード用の布が丁度顎の真ん中にあたっていました。

そして、生後2ヶ月ですからよだれがついています。

まあ、よくあることですね。

 

午後8時、上の娘をお風呂に入れました。

大体30分位でしょうか。

ついで、お母さんと下の娘がお風呂に入ります。

これも30分過ぎでしょうか。

 

そして、午後9時。

顎の真ん中に湿疹ができていました。

 

まあ、湿疹と言っても少し赤くなっているくらいです。

当然ジクジクはしていませんし、ザラザラもありません。

しかし、湿疹の最初の最初の状態になっていました。

 

たったの2時間、よだれがその間しばらくついていただけで湿疹ができたということです。

(もちろん夕方に湿疹が無いことは確認しています。

抱っこもしていますからね)

 

赤ちゃんのお肌のよだれ負けですが、この短時間で出来てしまうのですね。

あっという間です。

 

もちろん湿疹を見つけたら直ちに薬を塗って押さえ込みましたが、

治療せずに、湿疹に気が付かず、そのままにしてしまえば・・・

翌日にははっきりとした湿疹になってしまうことも充分に考えられます。

痒くて引っ掻いてこじれてしまえば、数ヶ月以上続く湿疹になることも有り得るのです。

 

赤ちゃんのお肌は大人に比べて明らかに弱いのです。

あっという間に湿疹になってしまうので、要注意ですね。

お化粧とって皮膚科に来てね

雨です。夏なのに涼しいです。

いいことのような悪いことのような。体調を崩さないように注意が必要ですね。

 

さて、今回は皮膚科受診の時のお話です。

特に顔のお話。

化粧はしないでね。

 

というのも、皮膚科は診てナンボの職業です。

顔の湿疹やニキビなど、病変のある部分の皮膚を診なければ治療は始まりません。

 

顔のニキビを診てほしいと言って受診した患者さんの顔を診てみたら思いっきり化粧されていた。

ほっぺたの湿疹を見てほしいと言って受診した患者さんの顔を見ていたら、ファンデーションがべったり。

 

診断できませーん。

と叫びたくなることもたまにあります。

 

普段日常で使っている言葉は、病名と完全に1対1で対応しているわけではありません。

例えば「ニキビ」と言って受診する患者さんの中には、

尋常性ざ瘡(アクネによる炎症。狭い意味でのニキビ)の他にも

マラセチア毛包炎(カビによる炎症。大人ニキビなどと呼ばれる場合もあります)や

その他の雑菌による毛包炎など、様々です。

 

で、これらは発疹を細かくみて、初めてなんとなく分かるものです。

また、湿疹もいろいろな原因でできることがあり、これまた細かく診ないとわかりません。

 

でもね、化粧されていると、この「細かく」が見えないんですね。

全体的にぼんやりとしてしまい、細かなディテールがわからなくなってしまいます。

 

じゃあ、化粧をその場で落とせばいいなじゃい。

と言われるかもしれません。

しかし、それくらいでは化粧なんて落ちないんです。

 

したがって、化粧をして受診しても診断の精度は上がりません。

診察室で「うーん」となってしまうわけです。

 

もちろん、治療もピンぼけになる確率が高くなります。

結果なかなか治らず、通院回数も増えてしまうのです。

それって、不幸なことですよね。

 

言いたいことは唯一つ。

顔の病変を皮膚科に見せに行く時には、化粧しないで受診すること。

です。

おねがいします。

 

去年の日焼け止め、使っていませんか?

a1380_000391

今朝のニュースをなんとなく見ていたところ、日の出の時間が出ていました。

4時台にもうお日さま、登っています・・・

 

さて、診察をしていると、時々顔の湿疹の女性の患者さんが受診されます。

・・・いや、時々という言い方は不適当かもしれません。最近少し多いんです。

症状は左右対称性にほっぺた、おでこを中心とする少し赤い湿疹。

特にこのような症状を起こす場合、化粧品に負けている可能性が高いのですが、

詳しく話を聞いても、そのようなお話は無いとのこと。

 

ふと気がついて、一つ話を聞いてみました。

「日焼け止め、去年買ったものをそのままつかっていませんか?」

えへへー。

 

それだ!

 

日焼け止めでかぶれることもありますよ。

特に昨年購入して、まだ残っているからとそのまま保管していた日やけどめでかぶれること、ありますよ。

 

理由ですが、あくまで推論ですが、多分日焼け止めの成分が時間とともに劣化変質していること。

もちろん、日焼け止めの主成分だけではなく、その他の添加物でも同様の事が起きるかもしれません。

 

対処法はたったの一つ。

去年買った日焼け止めは捨てましょう。

できれば、年末の大掃除の時に捨ててもいいかもしれませんね。

 

汗疹の治療でしてほしいこと、3つ

a0006_001002

さて、今回は汗疹の対処法のお話です。

原因だけ書いて、対処法について書かないのはアンフェアですもんね。

 

汗疹の治療で3つ、してほしいことがあります。

それは・・・

流して、

冷やして、

乾かして。

の3つです。

それぞれ見て行きましょう。

 

汗疹の原因は汗。また、その汗が出来る原因として高温と多湿の環境があります。

したがって、汗のでる環境をコントロールすること。出た汗をうまく取り除くことが必要となります。

 

まず、流すこと。

流すことで汗そのものを減らしていきます。

また、冷やして流して。つまり冷たい流水を当てることで皮膚表面の温度を下げることができます。

それにより、汗そのものの発生を抑えることが出来るのです。

 

次に冷やすこと。

こちらは皮膚表面の温度を下げることも有りますが、環境の温度を下げることもあります。

つまり、クーラーを上手に使い、室温を下げてみる。

これだけで汗疹の発生をかなり抑えることができます。

(クーラーがイヤという方は除湿/ドライでも同様の効果が期待できます。

体感温度を下げるだけでもずいぶん違いますよ)

 

最後に乾かすこと。

ひとつは汗を服などの方法でとってあげることがあります。

また、ついた水分をそのままにし過ぎると、蒸れて皮膚のトラブルの原因になりますので、

要注意ですね。

 

しっかりと汗疹のケアをしてあげて、暑い夏をしっかりと乗り切っていきましょう。

汗疹の原因、3つの「お」

昨日に引き続き、今日も汗疹のお話です。

今週から一気に増えましたからね。

 

汗疹を疑った時にこちらがお話を聞ながら確認していることがあります。

一言でいうと、3つの「お」

何かわかりますか?

 

この3つの「お」ですが、正解は

「お風呂、お布団、お洋服」です。

難しいお話ではありません。

 

まずはお風呂。

汗疹が最も良く見られる場所はお風呂です。

まあ、他の場所でも出ているのでしょうが、裸のために見つけやすいんでしょうね。

お風呂の後に小さな赤いぶつぶつが背中に出てきました。

というのは、よくあるストーリーかと思います。

その時に必ず聞くようにしているのがお風呂の温度。

聞いてみると多くの方のお風呂の温度が高いのです。

高いと言っても40度、41度であり、大人にはちょうどいい温度ですが、

(中には43度という強者もいました。江戸っ子ですねえ。)

小さな子にとってはそれでも温度は高いのです。

できれば、水風呂から温水プールの温度まで下げてあげましょう。

入浴後に汗をかいている時にはお風呂の温度も考えてみてください。

 

ついで布団。

こちらも厚くかけているお母さんが多いようです。

布団を蹴飛ばしていると、再度布団をかけ直す。

実はあまり良いことではありません。

自分で暑くて布団を蹴飛ばしているのに、再度かけられてしまえば

より暑くなってしまいますよね。

そして、汗疹を作ってしまいます。

布団をかけすぎていないか?蹴飛ばした後にかけ直していないか?

かならず確認してみましょう。

 

最後に洋服です。

特に男の子に多いのですが、とにかく洋服を脱ごうとしない。

そのせいで汗疹ができることが多くあります。

暑くなったら脱がせる、寒くなったら着せる。

というように周囲の環境に合わせてこまめに枚数を調節してあげてください。

 

この3つの「お」を上手にコントロールすることにより、汗疹の予防をしっかりとしてあげてくださいね。

 

では、幼稚園に入園するとアトピーはわるくなるのか

a0027_002783

さて、今回は以前にしたお話の幼稚園版です。

よく聞かれる質問ですが、実際のところはどうなのか診察の様子から考えてみたいと思います。

 

幼稚園に入園することでアトピー性皮膚炎の症状はどう変わるのか?

どうも、多くの場合は悪化するようです。

 

理由の一つは以前に保育園の時に述べたようにスキンケアの密度と量が低下するということもあるようです。

また、生活習慣の違いも大いにあるようです。

 

もうひとつ、自宅と幼稚園の生活で大きく異なるところがあります。

外遊びの時間です。

まあ、これは幼稚園の方針により決まってくるところもあるでしょう。

また、都心では地面がすべて舗装されており殆ど砂に触る経験の出来ない幼稚園もあるので、

一概に言うことはできないのですが、

砂遊びや外遊びの時間は自宅にいる時よりもはるかに長くなるようです。

 

するとどうなるか。

もちろん大汗をかくので、汗による湿疹の悪化も見られます。

もう一つ忘れていけないのは、指の湿疹です。

指の湿疹は手首にも現れるので、手首から先の湿疹と呼んでもいいかもしれません。

この湿疹はだいたい悪くなります。

また、新しく出現してくるのです。

 

この指の湿疹は多分幼稚園生活によるものでしょう。

なぜか?小学生になるとこの湿疹ができる頻度が一気に減ってくるからです。

 

余談ですが、小学1年生のうちの娘に砂遊びをしないのか聞いてみたところ、

「服が汚れるからやなら~い」

とのことでした。

まあ、こんな理由もあり、砂遊びの時間は短くなり、指の湿疹の頻度や症状も落ち着いてくるのでしょう。

 

・・・ということは、幼稚園児の指の湿疹は

生活習慣病

ということになるのでしょうか・・・

湿疹に目薬を使ってみる

a0055_000188

 

今回は湿疹と目薬のお話です。

 

湿疹にも目薬を。

と言ったらみなさん「は?」と思われるかもしれませんが、

目薬を上手に使えば湿疹を抑えることが出来るのです。

まあ、場所限定ですが。

 

目薬が役に立つ湿疹の場所はもちろん、目の周りの湿疹です。

特にまぶたの湿疹に良く効きます。

 

というのも、まぶたの湿疹と目の病変には密接な関係があるからです。

 

まぶたの湿疹の原因の多くは目が関係していることがあります。

目薬や目の周りにつける化粧品でかぶれることもあります。

また、結膜炎を痒がってまぶたをひっかけば湿疹になってしまいます。

 

このように目の周りの湿疹に対して目薬を使うということは十分に合理的な行為なのです。

 

目の湿疹に対して目薬が出てもびっくりしないでくださいね。