前回の続きです。
その翌日の話ですね。
まだ触ると温かい感じは見られます。
しかし、刺し口周囲の硬さはなくなってきました。
痒みも全く無いようですね。引っかき傷もありません。
こんな感じです。
赤みの真ん中のすこし硬い感じがなくなったことがわかりますか?
ピークは過ぎましたが、まだ薬は塗ったほうが良さそうな状態です。
早く治したいのであればなおさら必要ですね。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
最近そのように思えるのですが、実際のところはどうなんでしょうか?
免疫反応としての虫刺されを考えてみましょう。
時間がある程度経過することにより、免疫反応が活性化されることは知られています。
特に円形脱毛症の局所免疫療法。通称かぶれ治療ですが、
どれだけ塗ってもかぶれる反応が無い方に対して数ヶ月間のインターバルを開けると、
再度かぶれるようになることが知られています。
同様のことは虫刺されでも起こる可能性があります。
したがってしばらくインターバルが空いた後に再度同じ刺激を受けると、
その前よりも強くなる可能性がある。
つまり、その年の最初の虫刺されが強くなる可能性は十分にあると思われるのです。
また、刺された側の要素も関係しているかもしれません。
つまり、刺される人が予想出来ていないこと。
だから、しばらくぶりの虫刺されに対して心理的に準備ができていないために
引っ掻いたり、動いたりすることにより、虫刺されはより強くなる。
という可能性は考えられるでしょう。
もう一つは薬の問題。
虫よけにしても虫刺されの薬にしても、現在手持ちはありませんよね。
なので、刺される、治らないというのもあるかもしれません。
こうして考えて見ると、明らかなデータはありませんが、
その年最初の虫刺されは悪くなる可能性は満載ですね。
というわけなので、最初の虫刺されは十分に気をつけて
しっかりと予防。しっかりと治療を行うようにしてください。
もうおやすみは終わり数日経過しました。
皆様、平常運転になれました?
というのも、GW終了後、微妙にではありますが、
大人も子どもも蕁麻疹の患者さんが増えているからです。
いずれも原因は疲れから。寝不足も有るのかな?
蕁麻疹の原因として一二を争うくらい頻度の高いものですが、
お話を聞いている限り、疲れからの蕁麻疹が多いように思えます。
赤ちゃんだって子どもだって、一日移動すれば疲れます。
いっぱい遊べばくたくたになり、蕁麻疹は出やすくなります。
そして、翌日から学校に保育園に平常運転だと、どうしても体力の回復には
至らないために、蕁麻疹が発症しやすい状態が続いてしまうのです。
ということで、蕁麻疹。今の時期にはいっぱい出てくるんです。
まず早めに飲み薬を飲んで、しっかりと蕁麻疹を抑えてあげましょう。
多くの場合は1回薬をのむだけでも随分できにくくなりますので、
早めの治療をおすすめします。
春の嵐もさり、本格的な春が到来しました。
同時に花粉症の季節も到来です。
天気予報と花粉予報を見て、うんざりする毎日が始まりました。
昨日も花粉多かったですね。
思いっきり症状が出てきました。迂闊にも日中にマスクをしないで外出したのですが、
その時は大丈夫だったんですが、帰宅後30分位してから(花粉暴露後1時間位でしょうか)
思いっきり症状が出てしまいました。
でも、その症状の出来方には順番があるようです。
身を以て思い知りました・・・
まず症状が出てくるのは目、いわゆるアレルギー性結膜炎ですね。
目が痒くなり、充血し、ゴロゴロした感じが出てきます。
その次には鼻の症状。
鼻がつまります。ムズムズし、クシャミも増えます。
そして、その後皮膚に症状が出てきます。
痒みが出て、ひっかきたくなってしまいます。
実際にはその症状はオーバーラップするものですが、概ねこのような順番で出てくるようです。
ではなぜそうなるのか?
はっきりとした理由はわかりませんが、ある程度の理由を考えることができます。
まずは目。
こちらは体表面に露出しています。
したがって花粉の影響を真っ先に受けてしまいます。
そのために症状が早くから出るようになるのです。
ついで鼻。
正確には鼻の粘膜ですが、こちらは目と異なり、表面には露出していません。
また、鼻毛というトラップ装置もあります。
そのために症状の出現が目よりも遅れるのでしょう。
ついで皮膚。
こちらは目や鼻の粘膜に比べて外的な影響に対する強さは段違いです。
ではなぜ症状ができるのか?
それは掻爬するからです。
こする・ひっかくという操作が皮膚の表面を傷つけるために湿疹としての痒みなどの
症状を起こすわけなのです。
だから花粉症は、まず目と鼻に来て、その後皮膚に影響を起こすんだということが考えられます。
もちろん、目や鼻とその周囲の皮膚はつながっていますから、その影響が波及するという理由もありますが、
まずは外的な要因にたいする影響は、強さと部分により決まると考えても良いのではないでしょうか?
以外に忘れがちなんですが。
と言うのも、現在のアトピーの研究がアレルギー的なもの主体になっているということもあるでしょう。
アトピー性皮膚炎についてはいろいろな研究があります。
あまりにもたくさんありすぎて、追いかけるのが難しい状態です。
というか、大まかな流れだけを見ながら追いかけているような状態です。
現在の研究の流れは大きく2つ。
アレルギーによるもの
皮膚のバリア異常によるのも
の2つでしょう。
そして一般的に有名なものが前者。
というのも、皮膚のバリア異常によるものということがはっきりしてきたのは
そんなに昔の話ではないから。
それに対してアレルギーの話はもっと昔からあったから。
また、マスコミ受けはアレルギーの話はいいから。
そんなところでしょうか。
でも、大事なことが一つあります。
あくまでもアトピー性皮膚炎で何が皮膚で起きているかというと、
湿疹の反応であるということです。
だから、湿疹を抑えないかぎりは今の症状は落ち着かないわけです。
バリアの問題やアレルギーの問題は本来はそれと同時かその後に来る話なのです。
その順番はあやふやになっているのが今のアトピーに対する問題かもしれません。
今の湿疹を放おっておいて、アレルギーだけに対処しても良くなりません。
皮膚のバリアの問題だけに注力しても良くありません。
あくまで、最初は湿疹を抑えることが大事なことになるわけです。
そのうえで、次にどうするのか?ということが大事になるわけです。
その順番。治療をすすめる上で大きな要素となります。
なぜ、この考えがあまり表に出ないのか?
・・・・やっぱり、湿疹の話だけでは地味だからでしょうねえ。
年も明け、少しずつ日が長くなってくるのを感じるようになりました。
そして、とうとうやって来ました。アイツが。
花粉症。始まりです。
え?花粉の情報が出ていないのにですって?
それよりもまず自分の体の声に耳を傾けてみてください。
最近、外出時に目が痒くなることがあります。
自転車に乗っていると涙が出ます。
朝起きたら花が詰まっていました。
くしゃみの回数も増えています。
一つだけではなんともない症状も同じ頃に同時に出てきたのであれば
話は違いますよね。
そう、アレルギーの始まりかも知れません。
もう一つ、大きな情報。
周囲にも同じことを言っている人はいませんでしたか?
これも大きな情報です。
総合的に考えると、花粉症が始まった。
と考えるのが妥当かもしれません。
・・・まだ納得いきませんか?
では、医学的に少し追加の情報を。
実は花粉が飛ぶ前に花粉のタンパク質の一部だけが出ることが知られています。
当然その中にアレルゲンも含まれていることでしょう。
なので、完全な花粉を確認する前から。アレルゲンは空中に飛散している可能性は
十分に考えられるのです。
花粉の検出の前に、症状が出てくる可能性もありうるのです。
もう一つ、花粉の検出はあくまでその土地で行われます。
自分のいる土地ではありません。
また、その時の風や雨の動き、杉の木の分布やその状態により、
かなり花粉のでき方、飛び方にはばらつきが見られると考えられます。
したがって、花粉検出情報はあくまでも参考に留めるくらいで良いのではないでしょうか。
また、花粉の飛びかたと症状の出方は微妙に異なることもありますので、
留意しておいたほうが良いでしょう。
ああ、今年も憂鬱な季節が始まるんですね・・・
今回はペットのお話です。
アトピー性皮膚炎その他のアレルギーを持つ子どものいる家庭でペットを飼いたい。
というお話は外来でも良く受けるのですが、結局、飼ってみないとわからない点がいっぱいあるので、
こちらからすると返事が難しいのです。
なぜか?
アトピーがペットによってどのように変化するのか読めないからなんですね。
飼うことでそのペットから出るタンパク質が環境内に放出されて
湿疹が悪くなることも十分に考えられますし、
逆にそれで体が馴化して、湿疹が改善することもあります。
当然ストレスが増す子もいるでしょうし、減る子だっているでしょう。
したがって、どのように変わるかは医者の側もはっきりとはわかりません。
結果、「飼ってみないと分からないよね」となるのです。
でも、問題はいざペットを飼ってみて、アレルギーが出てしまった場合です。
その時に、ペットはどうするの?というお話が必ず出てきます。
・・・どうしよう。
実家に預けたり、友人に譲ったりなどの対応をとっている方を見たことがありますが、
最後までなんとなくモヤモヤとした印象を受けてしまいました。
つまり、わからない。
ならば、前もって、一時的に一緒に生活してもらう。
方が良いのでは無いかと思うのです。
できれば種類まで全く同じ動物をお試しで数日間から数週間飼ってみる。
そして、アレルギーの問題が出ないか試してみる。
という段階を経て、大丈夫ならしっかりと飼う。
というようにすれば、少しは悲劇が減るのかな。
と思うのです。
まずは、同居から。
そして問題なければ長期間一緒に暮らす。
その方が問題は少なくなるかなと思います。
・・・・人間同士もあてはまるのかな?
当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様のご参加をお待ちしております。
2015年8月6日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-019
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
2015年8月20日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-022
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください
2015年8月27日
虫さされのはなし IB-A-007
だれもが一度はかかる虫さされ、
原因から虫の種類、治療法までしっかりと確認しておきましょう
2015年9月3日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-020
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
2015年9月17日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-023
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください
時間
開場 10:45
講義 11:00-11:45
質問の時間 11:45-12:00
場所
わかばひふ科クリニック 待合室
180-0002
吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
0422-22-1232
定員
6名
費用
無料
講師
野崎誠
わかばひふ科クリニック院長
受講時の注意事項
赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
駐車場は2台分あります。予約は受け付けておりません。
駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。
問い合わせは下のサイドメニュー内からの問い合わせフォームをご利用ください。
予約完了時の返送は行っておりません。ご注意ください。
予約時の注意事項
キャンセルは前日まで、問い合わせフォームよりお願い致します。
個人情報について
個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。
お申し込みは下のカレンダーの該当する日時をクリックして行ってください。
問い合わせフォームからはお申込み出来ませんのでご注意ください。
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