わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

書評

「男の子・女の子のおしり・性器のお手入れ鉄板ガイド」

ひよこクラブ 2013年 05月号

 

さて、ひよこクラブ2013年5月号の特集のもう一つは

オマタのお手入れ方法でした。

 

外来でもよく聞かれることがあるのですが、ここに乗っているケアのしかたは

すべてを網羅しています。

この部分のために1冊購入してもいいと思います。

 

特に男の子がいるお母さん、女の子のお風呂に入れないといけないお父さん。

必見です。

 

唯一気になるのは、トラブルになった子のケアの仕方が書いていないこと。

まあ、トラブルになる確率はそう高いものではないのでいいのかもしれませんが、

簡単に触れていても良かったかなと思います。

 

皮膚科医がおすすめするケアはシャワーで洗うこと。

どのおしりふきを使うかも大事かもしれませんが、そもそもなぜオマタのケアをする必用があるのかを

しっかりと考えなければ行けませよね。

オマタのトラブルがもしも心配でしたら一度来院してください。

詳しくお話させて頂きますね。

「有機化学美術館へようこそ」

有機化学美術館へようこそ ‾分子の世界の造形とドラマ (知りたい!サイエンス)

 

この本を高校生の時に読んでいれば人生は変わっていたと思います。

多分化学の道に進んでいたかもしれません。

化学はもともと結構好きでした。

こんなに奥が深く、楽しいということを知っていたらいまここでこうしてブログは書いていなかったかもしれません。

それほどまでに楽しませてくれる書籍です。

 

以前より筆者のブログはたまに覗いていました。

最近光合成について勉強している時にたまたまリンクを見つけ、

読んでいたらつい引きこまれてしまいました。

 

いや、こんな分子が世の中に存在するなんて思ったことありませんもの。

nanoputian

 

 

Nanocar2

 

「面白ければいい」というと叱られるかもしれません。

毎日の生活に役に立つのが大事という考え方もあります。

しかし、今は大事では無いように思えることでもいずれ花がさくこともあります。

カーボンナノチューブ、フラーレンなどがいい例ですね。

 

それだけではなく、こんなに面白いものがあるんだよ。

ということを子どもたちが学ぶことも大事だと思います。

子どもはびっくりするくらい好奇心が高く、

脇目もふらずにのめり込んでいきます。

その最初の取っ掛かりとしてこのような本は大事ではないでしょうか。

646px-Types_of_Carbon_Nanotubes

Fullerene-C60

 

この本は難しい化学式はあまり見られません。

CGでカラフルで不思議な図がたくさん載っています。

小学生から中学生くらいでも十分に読むことが可能です。形を眺めるだけでも面白いです。

また、化学をある程度勉強した方であればなおさら。大人が読んでも楽しめます。

たまには自分の専門分野と全く違う本を読んでみてもいいのではないでしょうか。

 

お勧めです。

 

【専門家】2月23日講演会の参考文献

注:このエントリーは専門家の方を対象にしております。

 

 

講演会に参加された皆様、お疲れ様でした。

私の拙い講演を聞いていただきありがとうございます。

 

今回の講演会の参考文献を挙げさせて頂きます。

今後の診療の参考になればと思います。

 

もともと皮膚科医が対象とする子は成長・発達が正常な子が多いです。

そのため、「正常な」発達を理解する必要があると考えます。

特に小児の発達の専門家ではありませんので、多い写真と簡便な説明が

なされている書籍を紹介いたします。

 

「正常発達」

正常発達―脳性まひ治療への応用

脳性まひの子の治療を行うためには正常の発達を知る必要があります。

長期療養中の脳性麻痺の子を診察する機会がある方にはぜひ読んで貰いたいです。

なぜ、彼らはあのような反応をするのか?その一端が理解できると思います。

 

「小児生理学」

新版 小児生理学

実は、大学時代は生理学はあまり得意ではありませんでした。

今回、勉強のために買ってみましたが、学生時代に比べ、はるかに面白く読めました。

多分学生時代には生理学は早すぎたのでしょうね。

基礎的な部分も理解することで今後の診療の役に立てると思います。

成長発達の項以外でも、栄養・感覚・外分泌の項は参考になると思います。

 

「写真で見る乳児の運動発達」

写真でみる乳児の運動発達―生後10日から12カ月まで

豊富な写真と詳しい説明がそれぞれの月齢ごとに記載されています。

ベッドサイドでの赤ちゃんの観察を再度体系的に確認するには調度良い一冊だと思います。

ぜひ日本人版も作ってほしいものです。

 

以上3冊、参考にさせていただいた書籍です。

皮膚科の書籍は省略させて頂きました。

 

赤ちゃんの診察になれるためには数多く行うことが必要です。

その中で見えてくるコツのようなものがありますから。

しかし、時に系統だった質のよい資料に当たることにより、

その理解が更に深まると考えています。

 

今回の講演で間違い等ご指摘のある方はメールをいただけると嬉しいです。

間違いの一切は私、野崎誠の責任です。

また、こんなよい本ありました。など情報ありましたらコメントやメールをいただけると嬉しいです。

 

今後もよろしくお願い致します。

「デザインあ 解散!」

デザインあ 解散!

 

絵本コーナーで、久々に出会ってしまいました。

 

『解散!』

 

ビビビ買いです。

 

我が家は教育テレビファンです。

家族みんなで楽しめる番組がたくさんあり、『デザインあ』もそのひとつ。

そのコーナーの中で、ハマったのがコレでした。

 

解散!

 

のかけ声で、身の回りの様々な物が分解していきます。

そう、みずから解散してゆくのです!!!

発想が斬新すぎます!

 

しかし、よくまあここまで分けたものです。

スタッフの皆様のご苦労がしのばれます・・・

 

それはさておき、私のお気に入りはブロッコリー。

あの花蕾ひとつひとつまで、丁寧に並べていきます。

 

他にも、ラーメン、トランプ、マンガなどなど。

食べ物から機械もの、地図やマンガまで、分けてゆくとこんなふうになるのかと、

新鮮なオドロキでいっぱいになります。

 

ただ、TVでは解散するときにお行儀よく一列に行進(?)してゆくため、

どうしても写真ではその躍動感が伝わりません・・

やはりコレは動いている映像で見たいです〜。

NHKの偉い方、ぜひDVD化をお願いいたします。

「脳には妙なクセがある」

脳には妙なクセがある

 

著者は現役の薬剤師さんです。

もっとも研究を中心に行なっている方ですが。

この本は脳の研究について、最新の知見をわかりやすく噛み砕いて教えてくれるものです。

巻末の参考文献の多さといったら…

 

人間は、進化の果てに出現しました。

同様に人間の脳も進化の結果生まれたものです。

そのため、その他の動物と非常に似通った反応をすることもあります。

逆に、「自分で考えて行った」ものも実は自動的な脳内の反応を反映したに過ぎないこともあるのです。

 

この本では脳が本来持っている偏り「バイアス」について詳しく説明しています。

つまり、人間という存在が元から持っている偏りについて明快に解説されているわけです。

この事実を受け入れるのは結構不愉快なものですが、事実を事実として受け入れた上で、

どのように生きていくのかを考えてみてもいいのかもしれません。

 

追記1

これらの現象の大くは、まだ理由や機序の不明なものも多く含まれています。

あくまでも「その傾向がある」ということしか示されていません。

「方向性」のみであり、「明確な事実」と言いにくい部分があることも確かです。

そこだけは、忘れないようにしないといけませんね。

「いま、なんさい?」

いま、なんさい?

3歳くらいから、こどもたちはお互いの年齢が気になり始めるようです。

 

幼稚園や保育園で、お誕生日会などのイベントがあったり、

遊園地の乗り物などでの年齢制限、チケットやビュッフェのこども料金の発生まで・・

 

様々なシーンで年齢を尋ねられるようになり、

こどもたちにも『わたしは◯歳!』という意識が芽生えてゆくのでしょう。

今日紹介するのは、そんなお年頃のこどもたちにぴったりな絵本です。

 

主人公はお誕生日をむかえた女の子。

ひとつ大きくなったことを自慢したいような、

でもみんなが知っててくれたらもっと嬉しいような・・

そんな子供心をみごとに表現した本です。

 

女の子は、まわりの大人たちに 『いま、なんさいでしょうか?』と聞いて回りますが、

『はくさい!』

『ぼんさい!』

『おならくさ〜い!』

と、はぐらかされてしまいます。

 

でも、本当はみんな知っていました。

 

最後はちゃあんとみんなから『おめでとう!!』って祝福してもらい、めでたしめでたし。

 

お誕生日が近いお子様に、ぜひ読んであげたい1冊です。