わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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保湿剤

2014年、乾燥「肌」注意報発令

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今年の夏は雨が多かった印象がありますね。

やっと、カラッとした秋らしい晴れた日が出てきました。

と、同時に、乾燥肌に注意する季節がやって来ました。

今日はそんなお話です。

 

毎日天気予報をチェックする方も多いかと思います。

私もその一人ですが、チェック項目は他の人と少し違います。

温度だけではなく、湿度についてもチェックをしているのです。

 

本日2014年9月12日のお昼に、久しぶりに湿度50%を割った時間帯が出てきました。

 

実はこの湿度50%は乾燥肌出現の一つの目安となる印象があります。

実際に診察していても、子ども達(もちろん大人もですが)のお肌の乾燥が出てきた印象を受けます。

でも、今年は早い印象があります。例年は秋分の日の頃でしたからね。

今年の秋は涼しいので、きっとその影響なのでしょう。

 

そろそろ保湿剤を(特に夏の間サボっていた人は)しっかりと塗る必要がありますね。

 

頑張ってこれからやってくる冬をかゆくなく過ごしましょう!

スマホのタッチパネルが反応しなくなったら保湿剤を指に塗ろう

先日携帯ショップの前を通りかかったらiPhone 5sの特価販売がなされていました。

新製品の発売も間近ですね。

 

今回はこれからの時期によくある、スマホの画面に指で触っても反応しなくなった場合の

お話をしていきましょう。

というか、すでに私の左の人差指では症状が出ています・・・

 

この原因はいくつかあります。

まあ、機械的な問題もあるかもしれませんが、今回はそちらには触れません。

もっとも一般的なものは指先の乾燥によるもの。

特に指先がガサガサになり、割れているような人の反応はとても悪くなります。

 

タッチパネルの駆動方式はいくつかあります。

超音波や赤外線を使用するもの、圧迫することによる変化を利用するものなどもありますが、

スマホで一般的に使用されているものは電流の変化を使用するものです。

つまり、指先が近づくと、指先に電流が流れる。その反応を確認しているというわけですね。

 

でも、乾燥している指は抵抗が高くなります。

(逆にぬれていると電気抵抗が低くなるといったほうがよいでしょうか。

「塗れた手でコンセントを触らないこと」と聞いたこともあるでしょう)

したがって乾燥した指を近づけても機械の電流の変化は小さくなってしまう。

そのために機械の反応が悪くなってしまう。

 

というわけで乾燥した指はタッチパネルの反応が悪くなってしまうのです。

 

対策は理論上は簡単です。

乾燥した指に対してしっかりと保湿してあげることが大事なのです。

ただし、保湿剤を塗った直後の指でスマホをいじると画面がべたべたになりますので、

ご注意ください。

鼻をかみすぎた時のヒリヒリ対策をどうするか?

花粉症の時期になってきました。

けっこう辛いんですよね。外出が億劫になってしまうのも困りモノです。

せっかく暖かくなってきたのに・・・

 

ということで、今回は花粉症にともなう皮膚症状のお話をしていきたいと思います。

特に鼻の下のひりひりについてお話を進めていきましょう。

 

この鼻の下がヒリヒリした状態ですが、特に鼻をかみすぎると起きるのはご承知のことかと思います。

別に花粉症だけでなく、風邪を引いた時も同じですよね。

では、このヒリヒリした状態ですが、その皮膚には一体何が起きているのでしょうか。

 

専門的にはこのヒリヒリは「擦過性湿疹」の状態とかんがえることができます。

つまり、こすり過ぎることにより、湿疹が起きてしまうということです。

皮膚は一般に想像されているよりも弱いものです。

たまたま、症状としてはっきりと現れないので、見逃されているのです。

 

このヒリヒリした皮膚を取ってみて顕微鏡で観察すると湿疹の状態になっているでしょう。

(こんなことをした人はいないのではっきりとしたことは言えませんが・・・)

 

とすると、治療法も湿疹に対するものと同じになります。

 

まず、症状を抑えること。

これにはステロイドの塗り薬が有効です。

1回塗るだけでも劇的に楽になりますよー。

 

しかし、それよりも大切なのは予防です。

まず、鼻をかむモノの素材に拘ってみてください。

ティッシュよりはローションティッシュのほうが皮膚にはやさしいです。

本当はタオルで鼻をかめると良いのですが、これは難しいでしょう。

 

もう一つの予防策は保護すること。

皮膚の表面に軟膏の膜を作れば皮膚表面の刺激は弱くなりますからね。

市販のもので構いません。保湿剤を少し厚めに塗ること。

これだけでも、ずいぶん症状を抑えることができます。

そして、可能であれば鼻をかんだらすぐに保湿してください。

 

鼻の下のヒリヒリは予防である程度抑えこむことが可能です。

一手間増えてしまいますが、頑張ってやってみてくださいね。

 

 

追記

この鼻の下のヒリヒリですが、赤ちゃんについても言えるのです。

赤ちゃんのお肌は丁度大人の鼻の下の皮膚と同じような状況です。

つまり、大人が、「鼻の下ヒリヒリ」な行為と同じことを赤ちゃんにすれば・・・

赤ちゃんの肌も「鼻の下ヒリヒリ」になってしまうのです。

外来では、赤ちゃんにティッシュ使うなー。とか、ガーゼ使うなー。

なんてお話をしているのはそういうわけなのです。

大人が鼻をかんだ時にヒリヒリするようなことは

赤ちゃんにはしない。

というのも大事なことです。