冬の乾燥の症状がもう一段強くなったようです。
手の甲の乾燥とそれによるひび割れのお子さんの受診が目立ってきました。
真っ白に粉を吹いている状態で一目で乾燥とわかります。
そうです、冬のカサカサが出てきたのです。
外出時は常に手袋をさせたほうが良い季節になってきたということですね。
しっかりと北風をブロックして乾燥の予防に努めましょう。
もちろん保湿剤や湿疹のおくすりを使ってあげたほうが症状の抑え込みにもなりますので、
早めの受診をお願いします。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
冬の乾燥の症状がもう一段強くなったようです。
手の甲の乾燥とそれによるひび割れのお子さんの受診が目立ってきました。
真っ白に粉を吹いている状態で一目で乾燥とわかります。
そうです、冬のカサカサが出てきたのです。
外出時は常に手袋をさせたほうが良い季節になってきたということですね。
しっかりと北風をブロックして乾燥の予防に努めましょう。
もちろん保湿剤や湿疹のおくすりを使ってあげたほうが症状の抑え込みにもなりますので、
早めの受診をお願いします。
今回はかゆみのお話です。
痒いって何でしょうね?と言われて、どこからどのように来て痒みが起きるのかの原因を語ることってまだできないんですよね。と考えることが最近多々あります。
神経が関与しているよね。うん、そこはわかる。ではその中で何が起きているのか?そこがわからないんです。
ただ言えることはかゆみが辛いということ。時には人生を狂わせるということ。
湿疹があれば痒くなるのですが、どうもそのレベルには個人個人の差がものすごい大きな印象を受けます。
傍から見て面積がそこまで広くないのにとても強いかゆみを感じる人がいれば、広範囲に湿疹があるのにケロリとしている人もいる。
そしてその違いは外からは見えない。それぞれの人のかゆみは比べてみると湿疹の面積や強さに比例しているのか?もわからない。
なにせ、個人の間隔なので。
というところで全部判断が止まってしまうんですよね。客観的な評価が未だにできないと言い換えてもいいかもしれません。
ミチーガというおくすりがあります。こちらはアトピー性皮膚炎に使用可能な注射でかゆみを取ることができるという薬です。
いままで数名の方に使用しておりますが、全員にかゆみの効果がありました。それこそ注射したその日から痒みがゼロになるというレベルのお話です。
もちろん湿疹も徐々に減少していますね。
かゆみだけをピンポイントで抑えるおくすりができて初めて疑問に思ったこと。
痒みが先?湿疹が先?
今までは湿疹があるから痒いんだと思っていました。でもそうじゃないのかもしれません。痒いから引っ掻いて湿疹を作っているのではないか?
などということも考えるようになっています。
…なんかとっちらかった文章になっていますね。まだ頭の中でもはっきりとした物が出ていないのでそれが文章に出ているんでしょう。
でも、かゆみって何でしょうね?湿疹ってなんでしょうね?
痒くないけど悩みで眠れなくなりそうです。
今朝なんとなくテレビを見ていたらそんなお話がありました。
そうなんです、リップクリームはすぐに取れていなくなってしまうのです。
職業柄、赤ちゃんの診察を行っていますが、赤ちゃんのほっぺたと口の周りはだいたい荒れています。
スキンケア指導を行って治療を進めて行くのですが、同時に診察を行いながら問診も行います。
一日何回ほっぺたを保湿していますか?
と聞くのですが、荒れている子と落ち着いている子では回数に明らかに差が出ます。
一桁か二桁か?
簡単に言うとそんな感じですね。
回数が多ければそれだけカサカサが予防できるというのが印象です。
次に診察を行いますが、口の周りのカサカサについてはどうでしょうか?
乾燥している子に聞いてみます。いつ保湿しましたか?と
こちらもカサカサしている子としっとりしている子では大分答えが異なります。
1時間ではかさかさ。30分未満ではしっとり。
大まかに分けるとそのような違いが見られるようです。
つまり、30分以上間を開けないで保湿を行うということは一日10回以上保湿するということであり、
それ以上とそれ以下ではお肌の乾燥状態には大きな違いができる。
ということが見えてきます。
こちらの原則は当然大人にも当てはめることができるでしょうね。
大人のお肌は赤ちゃんよりもしっかりとしていますのでそこまで極端な差は出ることはありませんが、
同様の傾向は出てくるでしょう。
一日10回とは行かないまでも極力回数を多く保湿することがお肌のコントロールの上では
大事なことでしょうね。
赤ちゃんに教えてもらった大事なこと。
顔の保湿は何回も行ったほうが良いでしょう。
朝起きたらのどが痛いんですよ。
なので、加湿器を稼働しました。
その後皮膚の調子も少し良くなったみたいです。
冬場の喉の痛みの原因はやっぱり湿度なんでしょうね。
内科ではないので具体的なデータは持っていませんが、皮膚の乾燥と同時期に喉の痛みも出るような印象を受けますね。
大体エアコン無しで湿度が40%以下、エアコンつけて30%以下といったところでしょうか。
もうそろそろ加湿器は本格稼働したほうがよさそうです。
気温は日中はそれなりに上がっていくようですが、湿度はもう冬になっているということでしょうね。
きっと。
しっかりと準備して感想を予防していきましょうね。
先日キャッチしたニュースです。
アトピー性皮膚炎の治療薬であるデュピクセントですが、メーカーのサノフィさんから生後6ヶ月以降までの適応年齢拡大を申請したようです。
まだ、日程については確認できていませんが、もしもこれが通るとなると日本のアトピー性皮膚炎治療が一変するかもしれません。
今までは大人になって、長い湿疹の履歴のある人が対象となっていました。つまり、過去の積み重ねがあったということです。
しかし今回は湿疹が出てから魔もない小さなお子さんということでもあり、治療の効果が今までよりもより早く、高いことが期待できます。
まあ、まだ投与量や投与間隔などの情報が出ていませんので、今後情報を収集していく予定です。
当院でもデュピクセントの適応年齢が拡大したらば積極的に治療を行いたいと考えておりますので、院内の体制も順次整えていきたいと思います。
まずは現状できる治療をしっかりと進めて、湿疹を悪化させないようにしていかないとですね。
今日はアトピー性皮膚炎の治療薬についてのお話です。
ここ数年でアトピー性皮膚炎の治療薬の選択肢が一気に増えました。
現在そのハードルは2歳です。
つまり2歳になると一気に選択肢が増えるんですよね。
現時点でのアトピー性皮膚炎の治療の選択肢とその年齢です。
0歳からOK
保湿剤
ステロイド外用剤
2歳
プロトピック軟膏
コレクチム軟膏
モイゼルト軟膏
12歳
リンヴォック錠(内服)
サイバインコ錠(内服)
13歳
ミチーガ注(注射)
15歳
デュピクセント注(注射)
オルミエント錠(内服)
※内服、注射剤についてはある一定以上の症状の方のみ投与可能です
つまり、2歳までは炎症を抑えるのはステロイド一本槍で行く必要があるのですが、
2歳を過ぎるとそれ以外の選択肢が一気に増えるということです。
また、こちらの外用薬はステロイドではありません。
ということはステロイドの長期投与に伴う皮膚の菲薄化や色素の抜け、多毛といった
副作用もないということになります。
もちろん薬というのは必要に応じて使用するものですから、これをもって
ステロイドは一切使用しなくて良くなったということではありません。
ステロイド以外の薬にも欠点や弱点はありますからね。
ただ、多様な薬をうまく使い分けることによってステロイドの使用量は減らせるのではないか。
などと考えています。
2歳になったらアトピーの塗り薬、どう選んでいくかと一度検討みる必要がありそうです。
今日の外来、小さなお子さんのお久しぶり受診が多かったです。
乳児期には一年中乾燥傾向のある子どもたちも年齢が上がってくると
皮膚がしっかりとしてくるので夏場は湿疹がなくなります。
ただ、秋冬には湿疹の悪化が見られるようになるのですが、
どうもここのところその悪化が多く見られるようになってきました。
この季節に湿疹が悪化するのは普通にあることですので、
まずは対処することを考えていきましょう。
早めに受診。早めに治療開始。
大事なポイントですね。
保湿剤と言っても色々あるんですよね。
というお話です。
実は日本は医師が処方できる保湿剤については世界でも有数の恵まれた国だったりします。
なので、海外に赴任される方は保湿剤で苦労することが結構あったりもするのです。
というか、アジア系以外は多分全然ダメかもしれません。
アメリカで薬局を覗いたときにも全然保湿剤はいいのがなかったのですよ・・・
保湿剤ですが、じつはエモリエントとモイスチャライザーに分けることができます。
エモリエントの代表格はワセリンですね。
皮膚の表面に膜を張ることによって水分の蒸発を防ぐことが目的になります。
欠点はベタつくこと。
それに対してモイスチャライザーは皮膚に水分を与えることが目的になります。
代表格はヒルドイドソフト。
このモイスチャライザーの種類は海外では非常に薄い。
薬局で簡単に手に入るものはほとんど無いかもしれません。
というか探してもなかったです(探し方がわるいだけ?)
乾燥肌には明らかにモイスチャライザーのほうがいいんですけどね。
なかなか海外では手に入りません。
ということで海外に赴任される方へのアドバイスとして
予め日本のドラッグストアで気に入った効果のある保湿剤を探しておく、
赴任後は家族や同僚などにお願いして定期的に送ってもらう。
などをお話しております、
日本の高分子技術って実は結構すごいんですよね。
こういった細かなところから実感するといったお話でした。
今年の8月から使用可能になったアトピー性皮膚炎の新規治療薬ミチーガですが、
当院でも数名に治療を開始しております。
今回はその結果についてお話をしていきましょう。
まずはミチーガの立ち位置についてです。
現在アトピー性皮膚炎の治療薬は
・デュピクセント、ミチーガ(注射)
・オルミエント、リンヴォック、サイバインコ(内服)
とありますが、ミチーガはその最後発となる注射剤です。
特徴としては他の薬剤よりも軽症のアトピー患者さんにも治療可能であること
(EASIという重症度スコアが10以上。他の薬剤は16以上必要です)
治療間隔は4週間とデュピクセントよりも長いこと。
が挙げられます。
また、内服薬のような感染症のリスクが無いこともメリットと言えるでしょう。
ただ欠点もあります。
炎症そのものを抑える他の薬剤と異なり、かゆみだけを抑える薬剤であること。
結果として湿疹がなかなか落ち着かない可能性があります。
また、治験の結果は他の薬剤に一段落ちる状況でした。
その部分が使用するまでは少し心配ではあったんですよね・・・
そこで注射可能なEASI10から16以上の患者さんには上記のお話をした上で
治療を希望されるか確認しました。
以前よりかゆみに悩まされていた方でしたので一も二もなく承知。
そのお話を確認したあとに治療開始しました。
治療結果です。
結構よいですね。想定以上です。
というのが私の感想です。
皆さん、調子良くなっています。
かゆみを抑えるだけでもそれだけ湿疹を抑えることになるんですね。
というのが正直な印象です。
症状の改善もそうなのですが、それよりも患者さん本人の感触がより高く
こちらがびっくりするくらいの強さでした。
皆さん、激推ししています。
治療効果の低さというデータの問題がありますが、どうもそのくらいの差であれば
実際に問題にはならないようです。
というよりもいずれもデータの数字が良すぎるので比較できないというのがあるのかもしれません。
ミチーガ、積極的に治療を勧めていきたいものです。
アトピー性皮膚炎の全身治療を希望の方で「デュピクセントを使うには少し症状は弱いねえ」
と言われた方がもしもおりましたら一度ミチーガについて相談してみてはいかがでしょうか?
当院でも積極的に治療を行っていますよ。
寒くなりましたねえ。
季節も徐々に秋に移り変わっていきました。
もう秋もそろそろ終わりなのかもしれません。
空気も乾燥が徐々に進んできたこともあり、
皮膚のかさつきも徐々に広がってきた感じがあります。
それに伴い、乾燥に対する治療も少し力を入れていく必要があります。
そして保湿剤については剤形により効果に違いがあります。
一般的にですが、化粧水<乳液<クリーム<軟膏の順に保湿力は高くなります。
でも塗りやすさは逆ですね。
これからの時期には乳液は小さい赤ちゃんを除いてはあまりおすすめはできません。
今後はクリーム剤のものを優先して処方していく形にしています。
特にこの剤形でなければ塗ってくれないとかイヤだというのでなければ
冬場はクリーム状の保湿剤に切り替えていくことを推奨します。