わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

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「はたらく細菌」 著:吉田はるゆき 監修:清水茜



 

以前にも紹介しました「はたらく細胞」のスピンオフ作品です。

 

今回紹介をしようと思った理由は非常に簡単でして、

登場人物(というか菌物?)にアクネ及びマラセチアが出てきているんですね。

作画については少女マンガによっています。また本編より平易な言葉で表されているので

思春期以降の男子が読むには少し厳しいかもしれませんが、

ニキビの話など、簡潔にまとまっているので、ニキビを気にされる方などは

読んでみても面白いのではないかと思いますよ。

食事と腸内環境のお話、腸内と生活の相関など、

非常に幅の広いお話が細菌目線で書かれています。

医学的にもまとまっていますので、入門書として読んでみても良いかと。

 

 

炊飯器は床置きしないで

秋も深くなり、やけどで受診される患者さんが少し増えてきた印象があります。

そのやけどでときに受診する原因は炊飯器。

その上記でやけどする子が来るのです。

 

一般的に1歳から2歳位の男の子が多い印象にあります。

理由は好奇心。

炊飯器から蒸気が吹き出すのが面白く、また不思議で手をかざしてしまい

やけどができてしまうのです。

 

もう一つ、やけどができる原因があります。

炊飯器の位置です。

炊飯器を床においているのです。

 

だから、子供が蒸気に手をかざすことができてしまう。

そのためにやけどができてしまうのです。

 

まず炊飯器を子供の手の届かないところに置くことから

やけどの予防が始まるのです。

お気をつけください。

デュピクセントの治療を始めるには1日2日からがおすすめです

アトピー性皮膚炎の治療薬のデュピクセントですが

当院でも徐々に使用患者さんが増えてきました。

使用開始前に常に話題になるのが金銭の負担についてですが、

上手に治療を開始するとある程度金額を抑えられること、ご存知でした?

 

デュピクセントの治療は2週に1回です。

そして治療は初回に2本、2回目以降は毎回1本ずつです。

金額は自己負担額によって決まりますが、1本あたり2万5千円程度です。

 

つまり、

1本:2万5千円

2本:5万円(初回投与時)

3本:7万5千円

4本:10万円となります。

隔週投与なので、月末までの1ヶ月あたりの投与量は

初月で4本まで、それ以降は3本までとなります。

計算上はそうなります。

 

そこに医療保険システムのマジックが加わります。

具体的には高額療養費ですね。

こちらの金額は所得額により変動しますが、

多くの方が該当するのが8万円台です。

 

つまり、一月に4本以上になれば、その高額療養費が使えるので、

自己負担額をより少なくできる。

というわけです。

デュピクセント投与初月のみのマジックですが。

 

あとはカレンダーとにらめっこして予定を組んでいくのですが、

4本注射するためには隔週で3回の治療が必要です。

つまり、月初からのみ治療開始する必要があるのですが、

スケジュールの都合によってはときにマジックが適応できるときがあります。

もちろん医療施設のお休みなどもありますので、完全にカレンダー通りには行きませんが、

最近ですと

11月1日木曜日、2日金曜日

12月1日土曜日

2019年3月1日金曜日、2日土曜日

などとなっています。

 

治療をよりリーズナブルに受けたい方は、ぜひその日程に合わせてみても

良いかもしれませんね。

唇が割れたので加湿器を用意した(2018年10月)

ああ、乾燥の季節が始まってきました。

ということで、当院でも加湿器を用意し、稼働が始まりました。

自宅でも加湿器を出してきましたよ。

 

大人の唇が乾いているときには子供の全身の皮膚もまた乾燥しています。

そのことが加湿器を準備するサインです。

 

皆さん、もう加湿器は準備しましたか?

まだの方は早めの準備が必要です。

今秋の手足口病は少し変わっているようだ?(2018年10月)

今年は珍しく秋に手足口病が流行しています。

でも、少し変なやつなんです。例年と比べて

 

手足口病なので、当然口の中、手のひら、足の裏に症状が出ます。

また、膝、肘、お尻にも症状が結構見られます。

ここまでは例年通り。

 

少し違うのが

足の甲やスネ、腕の外側といったようにいつもよりも体の中心側に

発生しているようなんですね。

 

治療の経過は例年と大きく変わることはありません。

 

そして、逆に爪の脱落はなさそうなんですね。

 

例年と少し違った手足口病、なんとなく流行しています。

お気をつけあれ。

加湿器の準備はしましたか?(2018年10月)

前回の記事の続きです。

加湿器の準備はもうお済みですか?

というお話ですね。

 

空気の乾燥から皮膚は乾燥してきます。

なら空気に水分を与えればいいよね。

というのが皮膚科の加湿器に対する考え方。

 

昨年までの経験からすると湿度の目安は50%。

これ、意外に難しかったりします。

また、湿度を上げることで少し肌寒くなってしまうのも

使用を躊躇してしまいますよね。

 

でも、流石にそろそろ用意したほうが良さそうですよ?

 

Dry Day (2018年10月)

外来で診察をしていると、ある一日に同じ症状や病気で受診する患者さんが

一気に増えるときがあります。

たまたま偶然というときもありますが、環境の変わり目でその影響で症状が出ることもあります。

昨日がちょうどそのような日でした。

 

今週に入って、顔や口の周りの乾燥で受診される患者さんが一気に増えました。

特に幼稚園児から小学生の学童レベルに多く見られます。

大人でも少し湿疹が悪化する方もいるようですね。

 

そうです、乾燥の症状が出てきたようです。

 

これから空気はどんどん冬に向かっていくと考えたほうがよさそうです。

特に小さなお子さんは保湿をしっかりとしたほうが良さそうです。

また、部屋の過失もそろそろ考えていったほうが良さそうですね。

 

ちなみに、かゆみが出てしまうと加湿や保湿だけでは湿疹をコントロールすることは

非常に難しくなってしまいます。

痒みが出ているときにはしっかりとステロイドなどで湿疹を抑えたほうが

良さそうですよ。

秋なのに手足口病が流行しています(2018年10月)

珍しいパターンですけどね。

秋なのに手足口病が流行しているみたいです。

 

症状については過去の記事を参照してみてください。

 

珍しいのはこの時期に流行しているということ。

一般的には春から初夏なのですが、珍しい。

初夏に熱波が来たからかもしれませんけどね。

外出が減ったからその時期の感染が減少したものの

その分が秋に来たと考えると辻褄が合う・・・のかな?

パッチテスト始めました(2018年10月)

寒くなってきましたね。

流石に外出時にそうそう汗をかくこともなくなってきましたね。

 

というわけで当院ではパッチテストの検査を開始することにいたしました。

金属パッチテストおよびその他のパッチテストを開始いたしました。

 

いや、夏にもやろうと思えば実施はできるんですけどね。

汗をかいてしまうので、あまりおすすめはしていませんでした。

でも、流石に大丈夫かと思います。

 

当院にてのパッチテストは1週間に4回の受診が必要です。

パッチテストを貼る日。

48時間後に剥がす日。

その翌日に確認する日。

(テープでかぶれることもありますので、その影響を除外します9

そして貼ってから1週間後の最終判定の日。

と、少しスケジュールがタイトですので、

余裕を持って受診ください。

また準備の都合もありますので、受診した日に即テスト開始ではありませんので、

ご注意ください。

デュピクセント長期使用患者さんのその後

今年の春にアトピー性皮膚炎の画期的な新薬である

デュピクセントが使用開始となりました。

当院でもすでに数名の方が使用を開始しております。

長期の方で3ヶ月以上経過された方もおりますので、

その傾向を簡単にお話していこうかと思います。

 

効果

もう皆さん効果出ていますね。

前回も書きましたが、

かゆみや睡眠問題は当日から改善する。

赤みは2週間で改善する。

といったところまでだったかと。

その後ですが、

ざらつきはやはり3ヶ月位かかります。

また。皮膚の厚みも3ヶ月で結構良くなりますがまだ残っているかな

といったところですね。

6ヶ月経てばずいぶんと良くなるかなと思って見ています。

 

副作用

直後は逆に意外にないような印象を受けます。

まあ、注射事態は痛いのですが、

その後数ヶ月立ってから目に症状が出るようです。

もともと言われていたアレルギー性結膜炎に似た症状が出ることが

結構ありました。

飲み薬と目薬で抑えることができるひとが多いのですが、

個人差が結構大きな印象がありますね。

 

コスト

こればっかりは厚労省がどう考えているかになるのですが、

皆さん、コストについては了解されて治療を開始しているので、

トラブルに成ることはありません。

でも、高いですよね・・・

この件についてはいかんともしがたいのですが、

再来年の4月の薬価改定を待ちたいところです。

ただ、朗報が一つありまして、3ヶ月治療を継続された方で

非常に調子が良くなった方の場合、本来2週間毎のところを

3週間程度に余裕をもたせて注射できるようになったひとがいます。

残念ながら全員大丈夫とまでは言えないのですが、治療間隔を

当初よりすこし伸ばしても大丈夫なひとがいました。

これは良いお話ではないかと思います。

 

治療を開始して3ヶ月が経過した方を見ていると、

そのような感じがしています。

 

非常に効果は高いですし、皆さん満足度も高く治療をしています。

近くの先生に塗り薬は処方してもらい、当院には注射のためだけに

受診している患者さんもおりますので、アトピーが全身に出ていて

日常生活を送るのが大変という方はぜひ一度ご相談くださいね。