わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

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手足口病の発疹部分に薬を塗ってもいいのか?

本当に今年は手足口病の患者さんが多いですねえ。

今週も20人ペースでの診察となっています。

当院で初めて診断がつく子もときにいます。

 

さて、ときに聞かれる質問なのですが、手足口病の発疹が出ているところに

薬を塗っても良いものでしょうか?

 

といってもあまりにも漠然としているので、いくつかのパターンに分けて

考えてみましょう。

 

1)傷薬

傷薬を塗ること自体は問題ないでしょう。

二次感染の予防という面においては塗る意味はあるかと思います。

しかし、発疹を早く治す効果はありませんのでご注意ください。

手持ちにあったとしても塗るように指示がない限り、積極的に塗る必要はありません。

 

2)ステロイド

こちらはまた難しい問題になります。

一般的に塗る必要はありません。ステロイドの薬を塗ることで発疹が治るものではありません。

またステロイドの副作用でもある、細菌感染症や真菌・ウイルス感染症のリスクは高くなりますので、

何も症状はないのに塗ることは有害とすら言えるでしょう。

 

では、かゆい部分は?というと、こちらは結構難しい問題になります。

かゆみがあり、皮膚をひっかくとその部分からとびひなどの二次感染を引き起こす可能性があります。

なにより、かゆみそのものが不快なものですからね。

・・・あまり資料が無いので言い切ってしまうのは問題もあるのですが、

かゆいのであれば、その部分にステロイドを塗ることは緊急避難としてやむなしかと

考えています。

まず、手足口のウイルスは皮膚の発疹部分には存在しないとされています。

そこから感染のリスクがないので、学校を欠席する必要はないわけですから。

したがってステロイドを塗ることにより、手足口が悪化したり治りが遅くなるリスクは

非常に少ないと考えられます。

であれば、かゆいとき、かゆいところにはステロイドを一時的に塗って

感染のリスクを下げて、かゆみを取って上げることには意味があるのではないかと

考えます。

 

でも、注意。

あくまでも一時的にですからね。痒くなくなったらすぐに止めてくださいね。

 

8月のデュピクセント開始は1,2,3日がおすすめです

毎月恒例になりつつある(?)デュピクセントのお話です。

 

来月8月の導入のおすすめは1,2,3日です。

もっというと、より早い日の方はいいかもしれません。

 

デュピクセントの投与間隔は2週間となります。

初回は2本。3割負担の方でおおよそ自己負担が5万円。

2回め2週間後、自己負担2万5千円。

3回目2週間後、自己負担2万5千円。

とならないのが高額療養費です。

高額療養費は、一般的な所得の方で8万円強となります。

したがって、同月に3回目のデュピクセントの投与を行った場合、

2万5千円にはならず、

(窓口で一旦支払いとなる場合もありますが、その場合は還付となります)

それ以下の支払いとなります。

 

結果的に自己負担額を減らして注射を開始できるというメリットがあります。

8月は3回目投与を行うことができる日程から逆算すると

8月1日木曜日、2日金曜日、3日土曜日となります。

 

しかし、今月は「できるだけ早い日」をおすすめします。

というのも、6日から夏休みに入ってしまいますので、

なにかトラブルが発生したときに対応が遅れてしまいます。

したがって余裕を持って対応することができる、

早い日程を当院はおすすめいたします。

 

ただし、気をつけてほしいのですが、診察初回にはデュピクセントの投与を

行うことはできません。

問屋さんに発注をかけ、それが届いてからになりますので、

数日の時間的な猶予が必要となります。

したがって、診察だけは早めにきていただいたほうがよろしいかと思います。

 

デュピクセントを希望の方はお早めにご検討くださいませ。

PayPayはじめました

実は以前から導入していました。

カウンターにもこっそりと案内が置いてあったのに気がついた方もいるかと思いますが

ペイペイはじめました。

 

皆さんの会計の手間を減らすのが一番の目的です。

やり取りを行う時間がなしで済ませることができるのが一番の利点ですよね。

 

ということで、すでにPayPayを使用されている方も

新規にアプリを導入したいという方も、PayPayをぜひ利用してみてください。

 

アトピー性皮膚炎が落ち着いてくる気候だった(2019年7月)

先月末から今月にかけて、小さな子のアトピー性皮膚炎は

軒並み改善を見せています。

この現象、昨年までには見たことがありませんでした。

・・・ということは、今年のこのうっとおしい天候が

湿疹を抑え込む要因になっているような印象があります。

 

小さな子のアトピー性皮膚炎は気象に関連する病気です。

その中でも特に湿度に依存する傾向があります。

湿度の下がる冬には明らかに患者さんの数が増え、

症状が強くなる傾向があります。

では、逆に湿度が極端に高くなったら?

そうですね。乾燥が改善するために

アトピー性皮膚炎の症状がよくなってくる。

ということが理論的に考えることができます。

 

実際、ここ数週間の平均湿度は100%近辺をウロウロするという

例年以上に高い傾向がありました。

そのために湿疹もきっと落ち着いてきたのです。

 

ということで非常にいい季節になっていたんだなと。

 

 

残念ながら年長児には改善傾向が少なかったようです。

多分年齢が上がってくると乾燥のために湿疹ができるというよりも

汗やホコリなどの刺激が原因になっているからなのでしょう。

むう。

 

夏休み期間中は土曜日の追加診察を行います。(2019年7-8月)

もう早いところは夏休みが始まっているようですね・・・

 

今年も夏休み期間中の土曜日の追加診察を行うことにいたしました。

7月20日土曜日から8月31日土曜日までの各土曜日に

外来予約枠を追加で用意いたします。

 

予約枠の追加ですが、いくつかのルールのもとに開けています。

・その日の予約がすでに完全に埋まっていることを確認したのち

・早い時間帯から、1つずつ

・時間帯予約枠を開放いたします。

 

最終的に開放されるのは

12時00分、12時15分、12時30分、12時45分の4枠が最大となります。

最初は12時00分の予約枠を開け、

もしもその予約枠が全て埋まっていることを確認した場合、

12時15分の予約枠を開けるという形になります。

なお、特殊外来の追加開放はありませんのでご注意ください。

 

延長予約枠ですが、通常の予約枠と同様の扱いになります。

予約時間開始前にご来院ください。

また、遅刻した場合は現予約枠の診療が終了してからお呼びする形になりますので、

来院時間にはご注意ください。

 

また、最終予約枠の時間が終了すると同時に院内の受付も終了となります。

遅刻すると診察が受けられなくなりますので、ご注意ください。

また予約枠内であったとしてもその時間内の患者さんの診療が終了した場合、

予約時間終了を待たずに診療を終了する可能性があります。

追加予約枠についてはスタッフの残業対応となりますので、

早めに勤務を終了させる義務があります。ご了承ください。

 

土曜日の外来は平日よりも更に混雑が予想されます。

平日でも診察可能な方は平日の予約を強く推奨いたします。

 

よろしくお願いいたします。

2019年度夏休みのご案内 8月6日から13日

2019年度、今年の夏休みの予定についてお知らせいたします。

 

8月6日火曜日

から

8月13日火曜日

まで

となります。

 

例年よりも少し早めの夏休みとなりますので、

お間違いの無いようにご注意ください。

 

なお、予約センターは夏休み期間中も予約受け付けを行っております。

電話対応については5日診察終了を以て停止となりますので、

処方箋の薬局へのお早い提出を推奨いたします。

電話対応は14日診察開始から通常通り行わせていただきます。

往診依頼についても夏休み期間は対応不可となります。

 

 

取材や原稿等のメール依頼については行う予定にしておりますが、

通常よりも返信が遅れる可能性が高いので、

必要な方はよりお早めにお願いいたします。

テレビ出演については夏休み期間は一切不可となりますので、

ご了承ください。

「指先採血」やってます

今年の春から始めた検査法ですが、

通常の採血とは異なるアレルギー検査方法が出てきたので、

今回はそのご紹介をしていきましょう。

 

うちでは「指先採血」などと読んでいますが、

正式な名称は・・・なんだろう。

 

こちら、指先で血を数滴取ればある程度のアレルギー検査が即日できるという

スグレモノの検査なのです。

 

一般的な採血では小さな子どもの場合、ルート確保に大騒ぎになります。

そして大量の検査を行うには良い方法なのですが、

ある程度単純化した検査を行うには必要以上に採血する結果となります。

また恐怖心も採血より指先からの方が少なくて済むでしょう。

トラウマのリスクも減りますし。。。

 

結果が出るまでの時間が短いこともメリットとなります。

20分で結果が出ますので、待たせる必要がなく、ありがたいです。

 

しかし欠点もあります。

まずはきちんとした数字で出ないこと。

あるか、ないか、強いか、

くらいしかわかりません。

次に検査項目が限られること。

現状8品目のみの検査となっています。

 

花粉系として

スギ(ヒノキ含む)

カモガヤ

ブタクサ

ヨモギ

の4種類。

 

ハウスダスト系として

ヤケヒョウヒダニ

ネコ

イヌ

ゴキブリ

の4種類

 

合計8種類しか検査できません。

 

しかし小さな子が花粉症がないか?

ダニアレルギーがないか?

検討するには十分ではないでしょうか。

現在は舌下免疫療法という対処法もあるのですから。

 

ということで新しいアレルギー検査についてのご紹介でした。

繰り返すヘルペスに「1日だけ飲む」内服薬誕生

どんどん新薬が出てきます。

皮膚科についても例外ではなく、当院でもここ2年で

「オテズラ」、「デュピクセント」

という新薬を使う機械が増えました。

 

そして、以前からあった薬についても新しい使用方法が出てきました。

今回はそんなお話です。

 

ヘルペスの治療薬としてファムビルというおくすりがあります。

現在ヘルペスの内服薬はいろいろな種類が出ており、

どれも飲み方は似たり寄ったりなのですが、

このファムビル、新しい飲み方が出てきました。

 

それが、一日だけの内服という方法です。

 

通常の抗ウイルス薬は何日か連続して内服する必要がありました。

現在一般的に使用されている薬剤では5日間かな?

それが1日で良くなる?

なんだか騙されているようにも感じてしまいます。

 

しかし、そのためには条件がいくつかあるので注意が必要です。

新規の処方の場合、年に数回以上の発症履歴があること、

そして、症状の出現後6時間以内の受診であること。

その二点が必要となります。

 

そして、処方された直後に1回4錠、

その12時間後に更に4錠内服する。

それで終了。

 

つまり、発症のごく早期に内服を開始し、

ウイルスの増殖を一気に止めてしまおう

という考え方なんですね。

 

したがって飲むまでの条件は厳しい。

しかし飲み方は単純。

 

という形になるのです。

 

 

早く飲んで、早く効く。

どこぞのCMのようですが、こんな治療法、いかがでしょうか?

梅雨だから「とびひ」に注意です(2019年7月)

本当に今年の梅雨は雨が多いですねえ。

気温もあまり上がらない毎日です。

昨年の今頃を考えたらまだ過ごしやすいと言えるのでしょうか?

 

さて、こんな気温の上がらない梅雨の毎日ですが、

想定よりも多く受診している病気があります。

それはとびひです。

 

とびひ、正式な名称は伝染性膿痂疹ですが、

こちらは細菌により発生する感染症です。

細菌ということで気温が上がれば発生確率が上がる疾患ではありますが、

もう一つ、湿度という要因があることは知られていません。

尤も、日本の夏は気温と湿度が並行して上がりますからねえ。

 

しかし、今のような気温は低いけど湿度の高い季節も

とびひの発生確率は上がることが知られています。

どうしても汗をかいてしまうこと。

そして油断してシャワーが少なくなることがその要因と考えられます。

 

この時期、少し寒くても朝にしっかりとシャワーをして

皮膚の表面の汗を流すことは皮膚の病気を抑えていく上では

非常に大切なことになっていくのです。

 

シャワーはしっかりとしましょうね。

デュピクセント自己注射指導中に決めておいてほしいこと

今回は前回の話の続きになります。

デュピクセントの自己注射指導を開始された方なんですが、

一つだけ足を運んでいただきたいところがあります。

 

それは調剤薬局です。

 

このデュピクセントは非常に高額な薬です。

一般的な調剤薬局が一般的に用意するような薬ではありません。

なので、処方箋交付前に調剤薬局を決めること。

そして、そちらに予め話を通しておくことが必要になるのです。

 

つまり、

いついつまでにデュピクセントが何本必要なので、

予め準備をお願いします。

ということを調剤薬局に相談に行ってほしいのです。

また、高額な薬剤ですから支払い方法についても

確認をしておいたほうがよろしいかと思います。

 

予め調剤薬局の方とご確認をお願いいたします。