当院のデュピクセント治療についてのスタンスです。
現在デュピクセントは在宅自己注射及び通院注射の双方が可能となっております。
今までは注射方法については「希望に応じる」というスタンスでしたが、
今後は注射方法について「在宅自己注射を推奨」という方針に変更することにしました。
通院注射を強く希望されない方は在宅で自己注射を行って頂く形になります。
理由は新型コロナウイルス感染症(以下Covid)です。
今後日本では患者数が急増することが予想されます。
普通に市中で感染しうる環境になることも推定されます。
そのためにアトピー性皮膚炎の注射を受けに医療機関を受診することですらリスクとなります。
交通機関を使用している中で、待合室の中で、もしかしたら医療関係者から
Covid感染を受けてしまう可能性についても検討を行うべき時期に来ております。
そのため、感染リスクを最小限に抑えうる方法としての
在宅自己注射について前向きに考えて頂く必要があると判断いたしました。
本当にありがたいことなのですが、デュピクセントは今までの内服治療、
つまり、ステロイド内服、シクロスポリン内服とは異なり、
体内の免疫力を低下させるリスクは少ないとされています。
せっかくそのような画期的な治療法が出てきて使用しているのに、
通院中にCovid感染の追加リスクを背負うことが果たして必要なのかどうか、
検討していただきたいと考えております。
そのため、当院では今後当分の間、デュピクセントの投与方法について
「在宅自己注射を推奨する」という方針で治療を行うことにいたしました。
現在通院注射を行ってる方にも上記について説明を行ったうえで
治療法について検討いただくことにいたします。
よろしくお願いいたします。