わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

保湿剤

皮膚科医の娘でも、顔のかぶれの予防は困難です。

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秋も深まってきました。

食欲の秋です。

というわけでもありませんが、実家から柿と洋梨が送られてきました。

下の娘は果物が大好きです。(というよりも食べるの大好き?)

下手をすると7歳上の娘よりも食べていたりなんかして・・・

 

まあ、そういうわけも有るのでしょう。

とうとう口の周りの湿疹が出てきました。

果物食べ過ぎだよ・・・

 

皮膚科医がついていながら。

と思われるかもしれません。

でもね、顔の湿疹。これだけは周りに専門家がついていようが

完全には防げません。

 

乾燥肌、アトピーでも顔の湿疹が落ち着かない子が居ます。

でも、これも原因は多くはかぶれ。

よだれやミルク、食材などが顔面に付着するために出現するものです。

したがって予防は困難なのです。

出来るとすればワセリンを何回も何回も塗ること。

それである程度の予防を行うことができます。

だから、ワセリンを塗る回数が大きればそれだけできないんですよね。

診察をしていると、それが如実にわかります。

ワセリンの塗布回数と症状には関連があるのです。

 

でも、それでも完全には抑えることはできません。

ある程度は出現することがやむを得ないと考えたほうが良いでしょう。

 

だから、顔の湿疹は予防もしっかりとしたほうがいいけれども、

湿疹が完全には抑え込めないものだと考える。

そして、湿疹が出たら早めに見つけて、ステロイドなどの塗り薬を開始する。

 

そのように考えた方が現実的だと思いますよ。

なによりも湿疹を全く作らないという完璧主義に陥ると

できてしまった時にがっくりと来てしまいますからね。

 

出来ることをゆっくりと進めていく。

子供のお肌との付き合いは長くなりますから、

まあ、慌てず騒がずに淡々と進めていくくらいで良いかと思います。

お湯で洗い物をするようになったら・・・

キュレル ハンドクリーム 55g

 

秋です。

昨日もお話をしましたが、今日は秋の気温のお話です。

水温かな?

 

温度が下がり、水での台所仕事がそろそろ難しくなってきました。

では、お湯に替えましょう。

そのときには保湿剤をしっかりと使うようにしましょうね。

というお話です。

 

水がお湯に変わり、何が良くないのか?

手の保湿には良くは無いのです。

 

お湯の方が手の保湿成分を奪い取る量が多いことがわかっています。

つまり、いままでは水で洗い物をしていたために保湿成分のロスが少なくて

問題なかった人でも

お湯に変わり、保湿成分のロスが増えると悪くなる。

結果として手荒れが悪化する。

という人が増えてきます。

 

なので、早めにハンドクリームで保護をしていたほうが良いかなあと。

考えてみたりもするのです。

 

早めに対処。それで予防。

結構大事なことですね。

保湿剤はクリーム基材に変更を

秋分が終わりました。

秋です。

というよりも皮膚の世界では冬です。といったほうが良いでしょうか?

 

当院に受診する患者さんでも乾燥肌が目立つ子が徐々に増えてきました。

空気の湿度も少しずつですが減少傾向がみられます。

 

そろそろ考えるべきは保湿剤の変更。

今まではローションを主体とする保湿剤を出し、希望される方や

ローションでは落ち着かない方にはクリームを処方するというスタンスでした。

これからは、基本保湿剤はクリームで処方する形に変わっていきます。

希望される方のみローションという方法に変わっていくことをご了承ください。

 

もちろん年齢や症状に応じた形で処方は決めますので、

あくまでも基本ルールの一つが季節により変更になったとの考え方です。

 

もしもクリームを希望されない方は診察室でご相談くださいね。

すでに赤ちゃんのお肌の乾燥は始まっています(2016年9月)

例年よりも早いと思うのですが・・・

 

秋になりました。

ということが見えてくる季節でもあります。

赤ちゃんのお肌を触っていると秋になったなと思うのが乾燥。

最近乾燥肌の出てきている赤ちゃんを触ることが増えてきたように思えます。

 

昨年までの経験では秋分を過ぎてからと思っていたのですが、

どうも今年はいつになく早いようです。

まあ、まだ患者さんからの訴えはありませんので、

ごくごく僅かなレベルかと思います。

 

でも乾燥。始まっていますよ。

 

心配な方は今のうちから保湿剤は初めておいたほうがよいでしょう。

まあ、気温は高いのでまだローションタイプで大丈夫かとは思われますが。

 

これから冬にかけて乾燥は強くなっていきます。

それと同時に乾燥肌も悪化してきますので、

早め早めに対応していたほうが良さそうですね。

保湿剤はしっかりとね。

 

ステロイドの塗り始めは「かゆくなって」から

寒くなって、乾燥も強くなってきました。

みんな乾燥から湿疹が出てきて受診しています。

薬を使えば良くなるのですが、では、いつを以って保湿剤からステロイドに切り替えれば良いのか?

 

それは痒みが出るかです。

 

痒くなったら保湿剤では効きません。

というのも、引っ掻くことにより、湿疹が悪化するためです。

そして、保湿剤には痒みを止める力が非常に弱いからなのです。

 

湿疹は引っ掻く行動により、加速度的に悪化します。

そのために引っ掻きを止めるイコール痒みを停めなければいけません。

それがうまくいき、かゆくなくなってきたらまた保湿剤に戻してあげれば良いのです。

 

ステロイドの塗り薬には保湿効果は有りません。

保湿剤には痒みを止める効果は有りません。

この2種類の薬を上手に使用することによって、

皮膚の乾燥と痒みを上手に抑えてあげましょう。

乾燥が気になるときにはまずは保湿剤入の入浴剤を

お薦めすることが多いです。

理由は簡単だから。

お風呂に入れるだけ。準備は30秒で終わります。

全身に保湿剤を塗るのに比べ、手間は1/10ですからね。

でも、まあ、効果はそんなには高くないのですが。

 

もちろん痒くなってしまうと湿疹の薬が必要になります。

保湿剤ではおちつかないのでご注意を。

 

もう一点保湿剤入りの入浴剤での注意を。

滑りますので、転ばないように気をつけて。

 

当院でおすすめしている保湿剤入りは以下の2種です。

コラージュのほうが保湿力は高いのですが金額も・・・

おさいふと相談ですね。

キュレル 入浴剤 本体 420ml

コラージュ Dメディパワー 保湿入浴剤 500mL (医薬部外品)

日焼け止めと虫除けスプレーはどの順番で塗るべきか?

このお話、結構な頻度で相談されます。

更に、塗り薬を塗っている人はどうするのか?

なんとなく適当に縫っている人も多いかもしれません。

でも、それぞれの成分がどのように効果を示すのか考えると、

ベストの塗り方がわかってきます。

 

まず、答えから。皮膚に近い方から

1)塗り薬

2)日焼け止め

3)虫除けスプレーになります。

 

次いで解説を。

塗り薬は一番下に塗りましょう。

それは、薬は皮膚に入り込んで効果を示すからです。

塗り薬の下に他の成分を塗った場合、

効果が下がる可能性があるからです。

 

次いで日焼け止め。

日焼け止めの効果は、その膜で紫外線を吸収または反射することに有ります。

極端な話、日焼け止めはどの順番に塗ってもいいのです。

でも、その他の塗り物との関連で順番を決めています。

軟膏の上に塗るのは、軟膏に紫外線を当てたくないため。

理論上問題は無いとされていますが、軟膏に紫外線が当たれば

そのエネルギーによって成分が分解される可能性も有りますからね。

虫除けの下に塗るのは虫除けスプレーは効果を発揮する理由に有ります。

 

虫除けスプレーを一番上に塗るべき理由。

それは、揮発しなければ虫除けは効かないからです。

揮発し、空中にある程度の濃度となってはじめて、

虫は近寄らなくなるのです。

なので、しっかりと揮発してもらうように一番外側に塗ること。

 

薬理学的に考えて(一番それぞれの薬が効果を発揮するようには)

一番良いのは

薬-日焼け止め-虫除け

の順に塗るのが良いでしょうね。

 

シンプル・イズ・ベスト

KISSの法則って、ご存じですか?

これはある文章の頭文字を取ったものです。

正式には

Keep  it symply. stupid!

というものです。

日本語に直すと、

「単純にしろ、このバカモノが!!」

という風に訳すことが出来ますかね。

皮膚科の塗り薬についても、このKissの法則が当てはまります。

 

他の病院の処方箋やお薬手帳を見ていて、不思議に思うのですが、

同じ患者さんに対して保湿剤が3種類、一つの部分にぬる薬が3種類と出ていることが有ります。

詳しく聞いてみると、「有るときにはAを、またある時にはBを塗る」用に指示されているそうです。

でもね、実際にそのようにできているか聞いてみると、ほとんどの場合が

「出来ていません」と言われます。なぜでしょうか?

 

理由の一つが面倒くさくなること。

種類が多くなるだけでげんなりしてしまいます。

もちろんそうですよね。我が身を振り返っても、たくさん宿題があるとそれだけでイヤになってしまいますよね。

ついで、使い分けがわからないこと。一言で言うと、境界条件の問題です。

こうもり問題と私は呼んでいますが、2種類の薬があるときにどちらを塗るべきかわからなくなってしまう問題です。

 

このように薬の種類が多くれれば、逆にそのための問題も出てきてしまうのが難しいところです。

なので当院では最初はシンプルな塗り方のお話を行っていきます。

一般に同じ部位に塗るべき保湿剤あるいはステロイドは1種類。

部位別の差もあまりつけることはしません。

もちろん、何回も受診されてすでに薬の使いかたもわかっているという方であれば、

少しずつ薬の使い分けに付いてお話をしていきますが、最初からは難しいですね。

 

しかし、単純化にはデメリットも有るのではないか。

と思われる方もいるでしょう。

デメリットとしては効果は不十分もしくは効果が強すぎる

ということが有ります。

でも、この問題はある程度カバーすることは可能です。

それは時間軸。

効果が強い(=副作用が強い)場合でも、短時間であればそのデメリットは見えなくなります。

逆に効果が弱いのであれば、次に来た時に強くしますし。

(よっぽど効果が弱い時は予定日前でも連れてきますし)

 

なので、当院の考え方としては

理論上ベストの治療(でも、実際に行うのは大変)

よりも、一段落ち着かもしれませんが、

シンプルで簡単で、自宅でも無理なく出来る治療

を最初は行います。

そして、しっかりと指示通りのことが出来るようになってから、少しずつ難しい方法に

挑戦していく。

というように進めていったほうが結果的に早く、良く綺麗になると思っています。

 

足元から一歩ずつ治療を進めていきましょうね。

白色ワセリン(プロペト)が合わない時もある

ワセリンHGチューブ 60G

久しぶりの記事になってしまいました。

最近、風邪を引くと治りが悪いです・・・

 

保湿剤、特にワセリンですが、どこでも塗ればいいというものではないようです。

診察をしていると、ワセリンが逆に皮膚にトラブルを呼んでいるところもあるようです。

今回はその場所2についてお話をしていきましょう

 

まず、一つ目は赤ちゃんのおでこです。

ここは湿疹を良く呼び込んでしまうようです。

理由ははっきりとはしませんが、多分汗だと思われます。

また、擦れないこと。

つまり、ほっぺたはいくら塗っても擦れてしまいましが、

おでこがこすれることは相対的に少ないのです。

したがって保湿剤がいつまでも残ってしまいます。

そのために汗疹ができてしまうのです。

 

もう一つは実はお腹と背中。

赤ちゃんの体幹にワセリンを塗ることは汗疹を読んでしまいます。

理由は同じことのようです。

おでこよりもこすれることは少ないですからね。

あとひとつは、抱っこ紐。

お母さんと密着することにより、皮膚の温度があがり、汗をかいてしまうのです。

そのために汗疹を作ってしまうのです。

 

他の場所ではあまり問題になることはありませんが、

おでこと、体幹。ワセリンを塗るときにはきをつけてくださいね。

 

唇が切れたら加湿器を

ここ数日、唇がきれた子を診察する機会が増えました。

ふと気がついて、湿度計を見るともう30%台です。

これは切れるよ・・・

 

唇が切れるのは湿度のせいです。

空気が乾燥し、唇も乾燥する。

そのために割れてしまい、切れてしまう。

という理由です。

 

したがって対処法は簡単です。

とにかく保湿すること。そして加湿することです。

きちんと保湿をしていても空気が乾燥していてはどうしようもありません。

また、保湿剤も徐々に切れてしまうのです。

 

保湿と加湿をしっかりと行う。

 

大事ですね。