わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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病気の話

手荒れの悪化にご注意を

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秋です。夏はもう遥か彼方です。

水も冷たくなってきましたね。

というわけで、手湿疹の話です。

 

手湿疹の悪化する原因はたくさんあります。

その中でも大きなものが「お湯」なんです。

水を使うよりもお湯を使うほうが手荒れは悪くなりやすいんです。

お湯の方が油が良く落ちてしまうからなんです。

 

というわけで、寒くなって、洗い物が水からお湯に変わると、湿疹は悪化することが多いのです。

割れて痛く・痒くなるまえにしっかりと治療をすることが大事です。

保湿剤ももちろん大切ですから、暇を見て、しっかりと保湿してくださいね。

 

赤ちゃんの湿疹が悪化しています

新生児

連休が明けて、本格的な秋になりました。

どうも最近湿疹が悪化して受診する赤ちゃんが多くなった印象があります。

 

原因についてはいろいろ考えられますが、

まず、湿度が下がったことがあります。

今年は特に湿度の下がりが早く、例年の10月中旬程度まで下がっている印象があります。

現在の室内の湿度は60%。低めですね。

そのために乾燥が強くなり、湿疹が悪化しているようです。

乾燥はより強くなりますので、乾燥性湿疹も今後より悪化すると思われます。

 

もう一つは温度が下がったこと。

気温が直接影響をしているわけではないようですが、

温度が下がると、汗をかかなくなる。

結果として顔を洗ったり、流したりする頻度が下がる。

そのためによだれや皮脂により湿疹が発生する

というわけで湿疹が発生するようです。

 

湿疹は発生して時間が経つと治りにくくなります。

そして、より強い薬をより長い時間使う必要が出てきます。

結果として副作用の問題も出てくるのです。

 

湿疹は早めに治療を開始し、早めに治すことが大切です。

赤ちゃんが痒がるようでしたら早めに受診させてくださいね。

ヒートテック皮膚炎?

ヒートテックを始めとする機能性肌着。

特に冬場は温熱肌着の厄介になるかたも多いかと思います。

しかし、その下着が湿疹を悪くすることも有るのです。

 

よく見られるのが、小さな子ども。

年齢は幼稚園前から小学校入学前くらい。

大腿2歳から5歳位でしょうか。

男の子よりも女の子のほうが多いかな?

 

症状はみんな似ています。

背中の上半分。特に中心部に乾燥と引っかき傷ができること。

同じように左右の肩甲骨の直下にも同じような湿疹ができます。

体の他の部分の乾燥はあまり強くないのに、何故か背中だけ症状が強いです。

 

高齢者は少し違います。

下着の中全体です。

高齢者は乾燥が強く、粉を吹いていることも有ります。

痒いのは一緒です。

 

なぜこのような症状が出来るのか?

実はよくわかっていませんが、いくつか可能性が有ります。

まず皮膚及び皮膚と下着の間の温度が上がることにより、

痒みを強く感じる用になること。

また、下着と皮膚がこすれることも影響としてはあるかもしれません。

 

いずれにしてもあまり小さな子に、あったか下着を着せると思わぬトラブルになることもあります。

寒そうか、そうではないかをよく見ながら洋服は選ぶようにしましょう。

 

台風の日は、足を拭いて水虫の予防を

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今日は台風です。

娘の学校もお休みになりました。

武蔵野市の小学校もお休みでしょうか?登校する子は今日はいませんでしたね。

ということで、台風の日のお話です。

 

大人の病気で台風の後に増えるものはなんだ?

答えは水虫です。

 

理由は当然ながら濡れること。

もちろん湿ることもあります。

 

水虫の原因菌は真菌です。難しい言葉のように聞こえますが、

要するにカビ。

カビですから、当然温度が高ければ増えますし、湿度が高ければ増えます。

後もう一つ、増える要因は、ふやけることです。

ふやけると皮膚は弱くなります。

そして、その後たとえ乾燥したとしてもそのバリア機能は以前よりも低いものです。

したがって、水虫はつきやすくなると考えられます。

 

対処法は濡らさないこと。

・・・といっても台風の日には難しい物があります。

では、せめて、濡れた足をすぐに乾燥させて下さい。

それだけでも、かなり水虫の感染率は下がると考えられます。

当然、一緒に靴も乾かして下さい。

余裕があれば、替えの靴下、替えの靴は用意しておきたいものです。

 

秋のチャドクガによる湿疹が出てきました

いや、本当に話を聞いていると先週末からなのですが、

チャドクガよる虫刺されの湿疹が多く出てきたようです。

卵が孵化したのかな?

 

一般に毛虫皮膚炎とも呼ばれますが、チャドクガ及びその幼虫の毛を原因とする

湿疹は春と秋の一時期に集中して発生します。

その理由はチャドクガの生態にあります。

チャドクガの卵が孵化するのは早春と晩夏です。

特に今年は秋が早く来ているので例年よりも少し早い可能性があります。

 

チャドクガの幼虫は1齢、2齢くらいまでは固まって生活し、

34齢の大きな毛虫になると、それぞれ分散して生活をおくるようになります。

そのため、チャドクガによる症状も幼虫の年齢とともに変化します。

小さな幼虫がたくさんいる中で刺された場合には

密度の濃い湿疹が集中して体の一部に発生します。

逆に大きな幼虫になると、

広い範囲にバラけた形で症状が出るようです。

 

もうしばらくは毒蛾皮膚炎または毛虫皮膚炎に注意したほうが良さそうです。

茶色いシミを見たら要注意。ですよ。

 

2015年の手足口病では爪が取れる

最近の外来でもまだちょこちょこ手足口病を診断します。

さすがに下火にはなりましたが。

 

しかし、最近見られるようになったのは、

爪の脱落する子です。

どうも、今年の手足口病の中には爪が落ちるタイプも有るようです。

 

数年おきくらいに爪が脱落する手足口病が流行します。

これはウイルスの種類に依ることがわかっています。

落ちるウイルスが流行するか否かが分かれ目。

ただ、今年多かったタイプのウイルスと爪の脱落がはっきりしません。

話を聞く限りではマイナーなタイプのようですが、

今後検討する必要がありそうです。

 

脱落するまでの期間は感染してから1ヶ月から6週間後くらいです。

そして、手足の20本の爪の打ち、ほぼ同時に数本の爪が浮いてきて

落ちるのが特徴です。

わかりにくいのは爪囲炎やぶつけた後の爪の脱落ですが、

その場合は1本だけのことがほとんどですので、そこで区別出来るでしょう。

 

爪が脱落した後ですが、ほとんど、正常な爪がまた生えてきますので

ご心配なく。

それでも気になるという方は一度皮膚科を受診してみてください。

 

手足口病に感染してからタイムラグがあるのでびっくりすることがあるかと思いますが、

大丈夫ですよ。

 

 

9月7日追記

今日も2名受診されました。

いずれも7月下旬に手足口病になっています。

逆に、それ以前に手足口病になった方が、爪が取れる可能性は低そうですね。

爪の水虫の人は「爪ダイエット」をしたほうがよい

爪の水虫、最近はいい塗り薬も出てきました。

でもただ塗れば良いというものでは有りません。

爪のダイエットも一緒にしていますか?

 

爪ダイエットとは、爪を削って薄く、軽くすることを言います。

なぜそのようなことが必要なのでしょう?

それは爪の生態に関わってきます。

 

爪とは、根本で発生したものが押されて伸びてくる死んだ組織です。

良く有るのがケガをした後に、根本から新しい爪が生えてきますよね。そのことです。

しかし、木をつけるべきは、爪が伸びるのは根本から押されるから。ということ。

何らかの理由で一度爪が厚くなると

爪が重くなる

→爪が伸びにくくなる

→爪が厚くなる

→爪が重くなる

→・・・

と悪循環になり、どんどん爪が厚くなっていきます。

そうすると、爪の中に水虫が出来た時に、なかなか爪が伸びず、取れない。

ということになってしまいます。

 

もう一つ、爪の表面は特に硬いという特徴があります。

逆に表面の硬い部分の下には軟かく、脆い爪が存在します。

当然水虫の薬が硬いところからは滲みませんが、柔らかいところからはしっかりと入っていきます。

効果も同様です。

 

したがって、爪を薄くし、軽くすることによって、

爪の伸びを良くし、薬の効きを良くするというような効果を期待することが出来ます。

高齢者の爪の水虫の治癒率はより若年者に比べて悪いのですが、

その理由の一つは爪の肥厚にあると考えられます。

爪を削って薄くするということは爪の治療の上で大事なことなのです。

爪ダイエット、試してみてください。

 

 

診察の時に「よくわからない」と言ってもいいんじゃないか→言ってます

昨日の記事をかきながらなんとなく考えていたのですが、

まんま自分の仕事にブーメランするのでその辺りを書いてみます。

 

医者の仕事は一言で言ってしまえば診断と治療です。

でも、診断が簡単なものと、難しい物があります。

ただし、診断は難しいというのは「見当がつかない」というものでは有りません。

幾つか候補があるが、それを絞り込むことが出来ない。

ということが多いのです。ご安心下さい。

昨日の、晴れか曇りか雨かよくわからない。

と言った状況に近いかと思います。

 

ではその時にどうするか。

しっかりと検査します。

それで区別をつけます。

それが天気予報との違いです。

治療をかねた検査もありますので、一律には言えないのですが、

「検査をしなければいけません」

という時にはより詳しく知るための検査であることがほとんどです。

 

ではなぜ追加で検査をするのか?

今後の流れがそれぞれの病気で違うからです。

悪くなるのか?ならないのか?

ということはとりもなおさず

今治療すべきか?待ってもいいのか?

という話につながってきます。

 

なので、検査を行っている段階で

「今後どうなりますか」

という質問をされるのが一番答えにくかったりもするのです。

検査をしているということはその質問に応えるための情報を集めている段階

というように受け取っていただければと思います。

雨が降ったらとびひが増える?

雨がふると、気温が下がるために、とびひは減りそうなんですが、

実は逆にとびひがの患者さんが増えることがよくあります。

 

原因は湿度です。

湿度が上がることで、細菌の増殖が早くなってとびひになるのか?

とおもいきや、どうも、そうではなく、

むしろ、湿度がきっかけとなってとびひを作っているようです。

多湿の環境で汗をかいてしまい、その汗を通してとびひが

拡大しているようですね。

 

なので、雨の日は湿度を上げないように

エアコンをつかって除湿をしっかりとしてみてくださいね。

 

鼻の頭に汗疹ができる

今回は汗疹のお話です。

 

子どもの汗疹の特徴は顔にでることです。

最も多いのはおでこから前頭部の髪の毛の生え際です。

時にこめかみ部分まで広がることもありますが、

実はもう一つ汗疹のできやすい部分があります。

 

それは鼻の頭。

何故かははっきりわからないのですが鼻の頭に汗疹が出来るようです。

一番汗が流れ安い部分だと思うのですが、どうしてなのか?

よくわかりません。

でも。赤ちゃんは鼻の頭に汗疹作るのです。