わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

文化の日には加湿器の準備を

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秋ですね。

そして、そろそろ暖房の準備を始めている方もいるかと思います。

我が家も昨日、今年の冬期間ではじめてエアコン暖房を入れました。

 

同時に準備してほしいのは加湿器です。

暖房を使うことで更に室内の湿度が下がってしまいます。

それを放置していると乾燥が余計に悪化しますので、

早めに準備してください。

 

次の祝日のあたりには早速準備しておきたいものです。

うちは明日のお休みの日に準備ですかね?

赤ちゃんの乾燥肌が増えてきました

新生児

ここ1週間くらいの話でしょうか。

赤ちゃんの乾燥肌の受診が増えてきました。

 

気温が下がり、スキンケアの方法を変えていく必要が有ること。

乾燥により、皮膚そのものの乾燥が強くなること。

 

などの要因が考えられます。

湿疹がより広がってしまうと、薬の治療も良くなるまでの治療期間も長くなってしまいます。

できればかゆみが出る前。乾燥肌の段階から治療を初めて行きたいものです。

そのほうが簡単に治療が出来ますからね。

 

カサカサがなかなか引かなくなったら、皮膚科受診を考えてみてください。

それでも落ち着かなければ当院でしっかりと診察させていただきます。

アザの子は検診まで待ってよいのか?

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(アザにも色々ありまして・・・)

 

この質問、時々聞かれることがあります。

検診の時に相談すれば良いのか。ということですね。

 

結論から言いましょう。

極力早く連れてきてくださいね。

可能であればウチに来て欲しいところです。

 

周囲の先生との摩擦も有るのであまり強く主張することができませんが、

アザについては検診だけでは不十分な事が多いのです。

 

というのもいくつかの理由があります。

 

まずひとつは検診の先生のスキルの問題。

アザの診断自体は難しくないのですが、

治療法に着いての知識には先生毎に大きな差があります。

皮膚科で専門の先生と遜色ないレベルの先生もいれば、

数十年前のお話をまだしているのね。という先生もいます。

こればっかりはなんとも言えないのです。

あざの治療はレーザーの導入により大きく変わりましたが、

導入当初と近年ではその状況や副作用の出方も大きく変わっています。

そのために適応状況も変化しているのです。

検診の先生の知識のレベルがどの年代のものなのか?

それによりお話の内容が変わってしまう可能性があるのです。

 

もう一つは時間の問題。

検診ですから短い時間に多くの赤ちゃんを診察しなければいけません。

どうしてもアザを見つけてもそのお話は短時間で切り上げることになってしまいます。

したがって、十分な説明を受けられない可能性もあります。

疑問を持ってもそれを質問することができず、

もやもやしたまま帰ってしまう。

そして、治療のタイミングを逃してしまう。

というのも問題なんですね。

 

アザの症状が気になる場合は検診まで待たずに、

早めに皮膚科を受診し、どうすれば良いのか相談をしたほうが良いでしょう。

 

いちご状血管腫の内服治療が開始されました。

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少し前の話になりますが、いちご状血管腫に対する内服治療を行うことが出来るようになりました。

 

今まで何度かこのブログでも取り上げていますが、

プロプラノロールという本来は高血圧に使うべき薬がいちご状血管腫に効果があることが

数年前にたまたま発見されました。

まだ56年しか経過していませんが、とうとう正式に薬として処方できるようになったのです。

 

この使用可能になるまでの速さは画期的ですが、どうしても本来の薬の性質上

避けて通ることのできない問題がありました。

 

そうです、血圧の変化です。

血圧を下げる薬である以上仕方のない話では有るのですが、

これが問題になってしまい、一般のクリニックでは処方できない薬と

なってしまいました。

 

つまり大きな病院でスタッフが細かく監視が行える環境が必要になるので、

デイケアの様な一日滞在できる施設か、もう一つは入院と言う形になります。

 

そして、もう一つの問題は診療科の問題です。

いちご状血管腫の治療を行っていたのは皮膚科及び形成外科でした。

そこに小児科が関与してくる。

というわけで、病院の内部の体制を色々と替えていかなければなりません。

システムづくりにも時間かかりますからね。

 

というわけで、薬が採用になりましたが、その使用についてはまだまだ制約があるようです。

 

最後の問題はそのバタバタが外から見えないことですね。

紹介しようにもどこに紹介すれば良いのかわからないということになってしまいます。

誰にどのようなルートで紹介すれば良いのか?

外から見るとさっぱりわかりません。

どうしたもんでしょうかねえ。

となってしまいます。

 

なお、近隣の多摩地区から都区西半分についてはある程度の情報が手元にありますので、

もしも相談したい。内服してみたいと言う方は一度相談に来てくださいね。

内服という武器が増えた反面、使い分けも大きく変わる時期になっていますので、

なかなかややこしい事態になっていますが、極力ご希望に添えるように致します。

シラミの患者さんが増えてきました(2016年10月21日現在)

シラミの卵

今年もシラミの患者さんが徐々に増えてきました。

季節要因とシラミの生態を考えると、

夏休みの間にもらった子に痒みが出てきて受診を始めたようです。

シラミ

現在の発生状況です。(2016/10/19)

参考にしてください。

武蔵野市

第一小学校

大野田小学校

練馬区

立野小学校

関町小学校(10/21)

(患者さんの受診状況を元にした資料です。

治癒後の患者さんもおりますので、ご注意ください。)

手足に無いのに手足口病 流行っています(2016年10月)

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ここ数日ですが、手足口病で受診される患者さんが一気に増えてきた印象があります。

 

特徴的なのは、手のひら・足の裏に症状は無い人がいること。

口の中にも無いという、手足口病の概念に挑戦するような発疹で出る子もいます。

 

なんでそれで診断できるのかって?

実は手足口病にはそれ以外の部分にも発疹ができることが有るのです。

 

で、今回の病気は、手足口以外の発疹が非常によく似ているんです。

 

だから手足口になくても手足口病。

と診断することができるのです。

 

 

そう言えば、数年前にもそんな手足口病が流行しましたね。

そのときには数週間してから爪が取れる人が何人も出来ました。

今回も同様の事が起きるかもしれません。

 

もしも不思議な発疹が出てきたら

一度見てもらったほうが良いですね。

 

 

刺された覚えは無いのに毛虫にやられる

先週末の夜です。

仕事が終わり、のんびりし、ダイエットを兼ねて、自転車で少しお散歩してきました。

ちょうど1時間位走り、帰宅後に気がついたのは

なんか、腕が痒い・・・

 

よく見てみると両方の腕の内側に、それぞれ1箇所ずつ虫刺されの赤みができていました。

痒みも結構強く、思わず引っ掻いてしまいたくなります。

大きさや反応の仕方を見ると、どうも毛虫が原因のようす。

長袖の服を着ていたのに、その中を刺されてしまったようです・・・

 

実は今年の秋に、自転車の途中に毛虫に刺されるのはこれが2回め。

それぞれ、刺された個数はあまり多くはないのですが、

結構気になりますね。

 

というわけで、毛虫に刺されるのは皮膚科医でも予防できません。

毛虫にやられる場合には、毛虫がよってくるわけではなく、

何らかの拍子に毛虫の毛に触れて起きるわけですから、

気をつけても完全に予防できるものではないのです。

 

というわけで、まだ毛虫の季節ではあります。

気をつけましょうね・・・

 

乾燥性湿疹は二度悪くなる

今回も秋の乾燥肌のお話です。

外来で診察を行っていると、不思議な光景を目にすることがあります。

今回はその原因について少し考えてみました。

 

秋の乾燥肌についてですが、患者さんの症状出現時期には2回のピークが

有るように思えます。

1回目は徐々に気温が下がってくる時。

2回目は、一度極端に禁が下がってきた時。

です。

 

1回目の気温が下がるときですが、これは屋外の湿度が下がる時に一致します。

つまり周りの空気が乾燥してくるわけです。

そして、皮膚も乾燥してくる。それで乾燥肌が出る。

まあ、これは毎年のことなので、あまり気にするものではありませんでした。

 

2回目の現象は今まで不思議に思っていたものです。

寒波が来て、いったん気温が数日間一気に下る。

その後元の気温に戻るのですがその時に乾燥が悪化した患者さんが沢山やってくるんですね。

この原因は今までわかりませんでした。

ちょっとしたミステリーですね。

 

この原因は未だにはっきりません。

でもなんとなくの仮説が出せるようになりました。

それは、暖房。

 

つまり、今年初めてヒーターを使った時に乾燥が悪くなるのではないか?

と思えるのです。

 

さて、ヒーター。皆さんは何を使って室内を温めていますか?

東京では一番多いのはエアコン。

そうです。そのエアコンが原因なのです。

 

なぜか?

温めると湿度が下がるからですね。

 

言ってしまえばそれだけ。なーんだ。と思われるかもしれませんが、

よくよく考えてみるとそこにははっきりとした理由があるのです。

 

まず、気温が下がること。

つまり、室内に存在している水蒸気の量が減ります。

飽和水蒸気量は気温によって決まる。なんて、中学校でやりましたよね。

つまり、大気中・室内の水蒸気は結露してしまい一気に減少します。

そして、エアコンをつける。

つまり、室内の温度を上げるわけですが、もともと水分の少ない空気を

温めることですから、水蒸気量は少ないまま。

結果として一気に湿度を下げてしまうのです。

・・・外気を取り入れるから大丈夫?

いえいえ。外気の温度も下がっている状態ですから、その中の水蒸気量も少ないまんまです。

したがって外気を取り入れても水分は供給されません。

 

気温が上がったらどうなるのか?

それも簡単です。気温が上がるということは晴れているということ。

つまり、雨として水分の供給はありませんから、湿度は上がりません。

と言うことは湿度が更に下がるわけですね。

 

気温が下がり、エアコンを使い、気温が再度上がる。

その連続により、湿度は一段二段と下がります。

そして、皮膚の乾燥は一気に悪化します。

 

多分それはが寒波の後の乾燥肌の原因と考えられるのです。

本当かどうか。一度気象関係の方とコラボして調べてみたいものですね。

まだシャワーはしたほうがいいですよ

秋です。湿度も下がってきましたが、気温も下がってきました。

今回はそれに伴うお話です。

 

外来で赤ちゃんを診察していると、時に聞かれるお話なんですが、

冬でも子どもたちの朝のシャワーは続けたほうが良いですよ。

 

というのも、子どもは汗っかきだからなのです。

冬になっても子どもの汗はあまり変わりません。

気温の影響よりも年齢に伴う汗の出方のほうが強いんですね。

 

なので、汗が刺激になる湿疹と言うのは冬場でも結構見られたりします。

 

ということはシャワーの効果は夏と同程度には有るんですね。

特に寝汗を取るための朝のシャワーの効果は夏冬通して高いものです。

 

寒さ対策さえきちんとすれば朝のシャワーも不快なものではありません。

ぜひこれからの季節も余裕があればしっかりとシャワーはしてあげてくださいね。

・・・時間がない?うーん。こればっかりは難しいですけどね。

保湿剤はクリーム基材に変更を

秋分が終わりました。

秋です。

というよりも皮膚の世界では冬です。といったほうが良いでしょうか?

 

当院に受診する患者さんでも乾燥肌が目立つ子が徐々に増えてきました。

空気の湿度も少しずつですが減少傾向がみられます。

 

そろそろ考えるべきは保湿剤の変更。

今まではローションを主体とする保湿剤を出し、希望される方や

ローションでは落ち着かない方にはクリームを処方するというスタンスでした。

これからは、基本保湿剤はクリームで処方する形に変わっていきます。

希望される方のみローションという方法に変わっていくことをご了承ください。

 

もちろん年齢や症状に応じた形で処方は決めますので、

あくまでも基本ルールの一つが季節により変更になったとの考え方です。

 

もしもクリームを希望されない方は診察室でご相談くださいね。