わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

診療

朝シャワーのススメ。こども編

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ゴールデンウイークも終わり、だいぶ暑い日が増えて来ました。

北海道、東北では2週間前に雪が降っていたのに、今は真夏日ですか……

体調にはくれぐれもお気をつけください。

 

さて、暖かかくなり、皮膚科医の間ではアトピーがみんな悪くなってきたという

話が増えています。

その原因は色いろあるでしょう。

しかし、その中の一つとして汗があることはご存知でしょうか。

 

アトピー性皮膚炎が悪くなるきっかけを聞いてみると、

「乾燥」と「汗」が最大の原因でした。

しかし年齢により、どちらが悪いかがわかれます。

大雑把に言うと、幼児園児くらいまでは「乾燥」

それ以上になると「汗」が悪さをする印象があります。

 

乾燥に保湿剤という対策があるように

汗にもシャワーという対応策があります。

 

朝、5分だけ早く起きて(起こして)シャワーを毎日浴びてください。

石けんは実はあまり必要ありません。アセモの部分に使うくらいで構いません。

毎日、シャワーをしてあげるだけで、随分アトピーの症状の出方は変わりますよ。

 

また、シャワーにはもう一つ利点があります。

シャワーをすれば、必ず裸になりますよね。

つまり、朝の塗り薬をつけやすくなるのです。

 

もともと子どもは汗をかきやすいもの。

朝のうちから、汗をかいた頭がすえた匂いをしているのもイヤですからね。

(我が家では「頭が発酵している」と言っていますが。)

 

暑くなり、子どもがおへそをだして寝るようになったら、朝シャワー、ぜひ試してください。

 

追記。

先のエントリー。大人は朝シャンですが、子どもは朝シャワーです。

上にも書きましたが石けんはアセモの部分を除いてあまり積極的に使う必要はありませんが、

匂いが強いところにはしっかりと使ってくださいね。

 

2013/5/23更に追記

シャンプーや石けんですが、全身に1日2回使うと乾燥が強くなる印象があります。

アトピーや乾燥肌の子は症状が悪くなることがありますので、気をつけて下さいね。

水いぼの子はプールに入れますか?

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水いぼの治療をしているとよく聞かれるのは上記の質問です。

 

もともと、水いぼはプールで伝染ることが多いものです。

世間では感染源はビート板などとも言われていますが、それだけではありません。

当然、ビート板の共用はあまり良くはありませんが、

子どものプール教室を見ていると、じゃれあっていますよね。

あれだけくっついていれば水いぼのウイルスは直接移ってしまいます。

 

そこで問題になってくるのは水いぼの子はプールに入れるのかどうか?

明確なルールはありませんが、学会では指針を出しています。

その指針では「問題なし」です。(日本小児皮膚科学会

でも、実際にプールに入れるかどうかを判断するのはそれぞれの施設なので

最終的にはその判断に任せなければなりません。

 

ということで………

当クリニックのスタッフに手伝ってもらい、吉祥寺の周辺の水泳教室に

電話で聞いて見ることにしました。

結果は・・・

様々です。

あまりルールとして決まっているところは少ないようでした。

しかし、ルールとして、「水いぼがなくなるまでは教室には参加出来ません」というところもいくつかありました。

また、「医師の判断による」とするところもいくつかあるようです。

意外だったのは、電話をしたその時に即答してもらえないことです。

たらい回しもいくつかありました…………

 

結構その辺はルーズなようですね。

 

 

2013/5/23追記

もしも心配な方はプールに相談してみて下さい。

OKな場合もありますし、治療していればOKなこともあります。

まったくダメなところは数は少ないですよ。

 

あと、一つ。

友達に感染させてトラブルになることが心配な方は

物理的に取るのが一番かと思います。

今は痛みを少なくする方法もありますので、

皮膚科医に相談してみてはいかがでしょうか。

 

2013/5/29追記

水いぼの治療方針についての記事を掲載しました。興味のある方は参照下さい。

アトピー性皮膚炎に対する考え方

「成育医療研究センター語?」のエントリーにあったとおり、

当院のアトピー性皮膚炎に対する治療法はあまり他の病院では見られません。

 

その考え方のキモになるものが

「上塗り」

「下地」

「保湿」

という薬の使い分けです。

 

他の病院の多くは「湿疹」と「保湿」のみ使用しているでしょう。

しかし、アトピー性皮膚炎の”悪い皮膚”は赤い所だけでしょうか?じくじくする所だけでしょうか?

という疑問から始まった治療法です。

 

アトピー性皮膚炎では全身の皮膚に何らかのトラブルがあります。

その中で、特に症状の強いところが痒みを出していると考えてもいいでしょう。

逆に考えると、湿疹のない部分にはまったく何も無いわけではないのです。

したがって、湿疹か正常か、白か黒かという話ではないのだろう考えています。

つまり、

「何もない」のではなく、「症状が弱い湿疹がある」のです。

したがって、保湿では落ち着かない事になってしまうのです。

 

当院の「上塗り」は他の「湿疹」のお薬と一緒です。

当院の「保湿」は他の「保湿」のお薬と一緒です。

では、「下地」は?これは保湿剤に少しだけステロイドを加えたものです。

つまり、何もないように見える部分(先に述べたとおり、弱い湿疹が実はあるのです)

にも少しだけステロイドを塗ることでその部分もしっかりと抑えようという考え方です。

 

でも、何もない皮膚にステロイドを塗り続けるのは心配ですよね。

なので、下地は塗る回数で調整をしていきます。

症状が落ち着いていたら徐々に保湿剤に切り替えていくわけですね。

 

アトピー性皮膚炎の「湿疹がない」皮膚は、実は「ちょっとだけ湿疹がある」のです。

ただ、それが他のひどい部分の影に隠されているだけなのです。

ですので、その「ちょっとだけ」の湿疹に「ちょっとだけ」ステロイドを塗ってあげるのです。

ちょっとだけ (こどものとも絵本)

成育医療研究センター語?

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先日、近隣のお世話になっている小児科さんにうかがって、

先生とお話しする機会がありました。

 

旧国立小児病院時代から成育医療センターへの

歴史的な流れなど様々なお話を聞き、

そのなかで、

『上塗り』『下地』

という用語が、ポンと飛び出しました。

 

皆さん、意味がおわかりになるでしょうか?

 

 

これ、成育医療センター語なんだそうです。

旧国立小児病院時代から、

皮膚科のドクターと患者さんの間で

当たり前のように使われてきたコトバなんだそうです。

 

開院初日、診療補助についていたところ、

院長と顔見知りのアトピーの患者さんとのこんなやりとりがありました。

 

院長  『薬は足りてますか?』

患者さん『下地はまだあるんですけど、上塗りがもうないです。』

院長  『オッケー。じゃ、上塗りだけでいいね〜』

正直、聞いていた私には、何のことやら???

 

薬剤師として病院畑を10年歩いておりましたが、

過去勤務した4つの病院でも聞いたことがありませんでした。

 

今回、小児科の先生にうかがって、納得がいきました。

もちろん、初めての患者さんには、きちんと薬の説明、塗り方、

すべてご説明しますので心配いりません。

 

ですが、院長の口からポンとこのコトバが出たら・・・

ああ、成育語〜!と思って頂ければ幸いです(笑)

脇毛の匂いの抑えかた

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こんな話があったので、

脇毛の匂いが気になる人へのお話です。

 

そもそも脇毛の匂いは何か?

実は全てがわかっているわけではありません。

汗、特にアポクリン腺という(他の動物ではフェロモンを出すところですね)特殊な汗の

成分や、皮膚や毛の表面に存在する細菌の出す成分。

また、細菌が皮脂や垢、汗を分解するときに作り出す成分が原因と言われます。

低級脂肪酸やアミン類と言われます。

 

では、汗の匂いをどうやって抑えるか?

先に出てきた原因を一つひとつ潰していけばいいわけです。

一つは汗を流すこと。

朝に一度シャワーをするだけでもだいぶ違います。

もう一つは細菌を流すこと。

シャワーだけでは不十分ですので、石鹸を使って洗い流します。

男性は特に脇の下だけでなく、陰部や顔のTゾーンはしっかりと流してください。

さらに言えば、抗生剤を塗ることで更に細菌を殺し、数を減らすことができます。

(あまりにも強い時には飲み薬も使うことがあります)

それでも落ち着かないときには、塩化アルミニウムという汗そのものに働く薬もありますが、

最終的には手術を行うこともあります。

 

しかし、今までの経験では、ほとんどがシャワーと石鹸で落ち着きました。

抗生剤を塗ってもダメな人はあまりいませんでした。

 

匂いが気になる方はご相談ください。

なく?なかない!

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数日前に書いた、「チェロキーはじめました」の記事の続きです。

スタッフ全員が白衣をやめた理由。

それは白衣を着ていると子どもが泣いてしまうからでした。

 

開院後数日がたちましたが、やっぱり白衣を着ていない方が

子どもたちの評判はいいようです。

少なくとも診察室のなかで泣いている子どもは少ない印象があります。

 

そもそも、子どもは診察室でなぜ泣くのか?

年齢ごとにいろいろな理由があるようです。思いつく限り、

~0歳6ヶ月 お母さんと離れるのが不快でなく

0歳6ヶ月~0歳9ヶ月 横にされる・寝かされるのが嫌で泣く

0歳7・8ヶ月~2歳 白衣を見て泣く

2歳すぎ 痛いことをした人の前で泣く

といったところでしょうか。

 

このなかで発達の上仕方ないのは1歳前までです。

どうしても泣いてしまうので、基本的にお母さんに抱っこしてもらうか、前抱っこして診察するしかありません。

逆に2歳以降は一度泣かせることをしてしまえば、(いぼや水いぼの処置など、痛いことですね)

どうしてもしばらくは泣いてしまいます。

 

では、その間の時期の子はなぜ泣いてしまうのでしょうか。

それは、大まかな印象しか子どもは見ていないからでしょう。

つまり、この時期は相手が誰の判別は上手ではないようです。

ということは大きな「記号」を見ながら区別しているようです。

「メガネの人に懐く」とか、「若いお姉さんなら好き」という話ですね。

では、記号はなにか?多分それは「白衣」でしょう、

この年齢の子には予防接種がたくさんあります。

そうすると、子どもにとっては、

白衣=予防接種=痛いこと。

→白衣を見ると痛いことをされる

と思考回路が繋がってしまうでしょう。いわゆる条件反射ですね。

年齢が上がるとその判断がより精密になり、

「この人は痛いことする」とか、「この人なら大丈夫」

となっていくのでしょう。

 

つまり、小児科の先生と皮膚科の先生は区別がついていないのです。

ならば、区別をつけてしまえ。ということで白衣をやめてみました。

 

今後、もう少し様子を見て行かないと詳しいことはわかりませんが、

そんなに間違っていないかな。と思っています。

いかがでしょうか?

ゴールデンウイークの休診のご案内

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まだ、桜は咲いていますが、ゴールデンウイークの休診のご案内です。

ゴールデンウイークはカレンダー通りの診察となります。

4/27(土) 診療

4/28(日) 休診

4/29(月) 休診

4/30(火) 休診

5/1(水) 診療

5/2(木) 診療

5/3(金) 休診

5/4(土) 休診

5/5(日) 休診

5/6(月) 休診

5/7(火) 休診

5/8(水) 診療

以降は通常通り診療しています。

火曜日も休診ですので、お間違いの無いように!

東京の冬は乾いてる

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寒くなりました。

日は長くなって来ましたが、逆に寒さがこたえます。

 

テレビを見ていると毎日のように出てくるのが乾燥注意報/警報。

まあ、毎年のことですが・・・

と思っていましたが、本当でしょうか?

 

そう思って調べてみました。

データは気象庁の東京気象台のものです。

月別湿度、10年間の平均値を取りました。

結果はこちらです。

東京の湿度JPEG

調べてみて、自分でもびっくりしました。

1月なんて20%も湿度が下がっているじゃないですか。

どうも、原因は平均気温の上昇と考えてよさそうです。

 

でも、外がこれじゃあ、確かにみんな外出後にかさかさになるわけです。

しっかりと保湿しましょうね。

家族ができました

家族?いえいえ。人形です。

写真

かわいいでしょ。

入浴指導や実際の指導を行うときに使おうと思って購入しました。

洋服は我が家のお古です。

 

左手を上に上げている格好が噺家の林家さんところの三平さんに似ているとのことで、

なまえは「さんぺいちゃん」に決まりました。

講演などにも登場する予定ですので、可愛がってあげてください。

 

 

・・・なお、顔が日本人じゃ無いのは仕様です。