5月も中頃を過ぎ、暑く感じる日も増えて来ました。
気温と足並みを揃えるように、水虫の患者さんが少しずつ受診するようになりました。
ゴールデンウイークのお出かけの影響もあるのでしょう。
水虫、よく見られるのは、赤いブツブツがあり、一部に皮膚が剥けたようみ見える部分があり、
とてもかゆいというのが相場でしょうか。
しかし、その症状がなくても水虫のことがあります。
赤くないから水虫ではない。痒くないから水虫ではない。
わけではありません。
水虫が痒いのは、自分の体が水虫を攻撃しているからです。
同時に赤くなったり、水ぶくれができるのも同じ理由。
厳密にはあの赤みは、水虫菌に対する「かぶれ」なのです。
ですから、糖尿病など、免疫が落ちる病気の方の水虫は痒くはありません。
また、長期にわたり水虫になっていると、反応が徐々に弱くなってしまい、
痒みが出てこないのです。
では、長期の水虫はどのようにして封じ込めるのか?
これは足の裏が厚くなることで封じ込めています。
つまり、痒みがなくなってきた→水虫が治ったわけではないのです。
「水虫」を心配して皮膚科を受診した患者さんの中で本当に水虫菌がいるのは、
その半分しかいないという報告もあります。
心配な方は一度皮膚科を受診してみて下さい。