いよいよです。
COVIDの関連でバタバタしているうちに、いつの間にか至近に迫ってきました。
6月24日からコレクチム軟膏の処方が可能になります。
先日電子カルテのデータ更新を行ったところ、登録されていましたので、
システム上の準備も万端です。
あとは当日を待つだけ!ですね。
コレムチム軟膏について色々と確認を行っておりますが、
効果、副作用については実際に使ってみないとわからないかなと言うのが
本音のところです。
怖い?もちろんその感覚もありますが、問題のある軟膏を市販することはないので、
焦らず、怖がらずに使用を進めていく予定です。
処方する側もそんな感じなので、処方される側ものんびりと構えていただいて大丈夫です。
データが揃ってくればまたスタンスは変わっていくかと思いますが、
今は様子見ですというのも当然かと思います。
でも、処方を熱望するという方もいるかも知れません。
その方にはいくつか確認しておくことがあります。
副作用についてです。
副作用というものは治験段階でははっきりと判明するものとは限りません。
たくさんの人の使用されることで初めてわかってくることも多いのが事実です。
なので、最初は慎重に処方を進めていきたいと思います。
検査もしっかりと行いますので、ご了承ください。
今の所考えているのは、
処方前:血液、肝機能腎機能、IgE及び各種IgE、TARC(皮膚の炎症マーカー)
処方1ヶ月後:血液、肝機能腎機能
処方3ヶ月後:血液、肝機能腎機能、TARC
処方6ヶ月後:血液、肝機能腎機能、IgE及び各種IgE、TARC
その後3ヶ月毎に上記検査を実施
と、何回か採血をさせていただこうと考えています。
まずもって防ぐべきは生命に影響を及ぼす副作用です。
肝臓や腎臓などに影響は来ないか?造血機能は問題はないか?
処方前のデータと比較、確認を行う予定です。
現在手元にあるデータではそこまで確率の高くない副作用かと思われますが、
念には念を入れさせてください。
あとは、アレルギーの値、炎症の値そのものがどのように変化するのか?
効果確認も合わせて行います。
もちろん、見た目での症状やかゆみの強さと行ったものも診察を行いながら
確認をしていきますが、どうしても主観的な判断になってしまいます。
そのために客観的なデータとしてIgEやTARCといった数字で確認を進めていきます。
使いべきはしっかりと使用し、問題を未然に防ぐ、
そのために必要な検査はさせていただければと考えております。
申し訳ありませんが、そのようなスタンスで処方を行いますので、
採血検査に同意された方のみ処方させていただくという形になります。
今後、処方患者数が増加し、問題ないことがわかってくれば、
検査方針も変更を進めていきますので、
「とにかく採血がいやだ」という方につきましては
もうしばらくコレクチムの使用はお控えいただければと思います。
なお、現在コレクチムは16歳以上のアトピー性皮膚炎の方のみ使用可能となっております。
2歳以上の小児についてはもうしばらくお待ち下さい。
よろしくお願いいたします。