わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

汗疹

男の子は寒くてもいい。女の子は寒さ対策を。

結論からいいましょう。

男の子は絶対に洋服を脱がないから!

 

さて、何のお話かというと、これからの季節の気温の変化に対して

洋服をどのように着せたらよいかというお話です。

 

皮膚科はどうしても気象環境に対応したケアを行う必要があるんですね。

一気に気温が上がった日の後にどんな患者さん増えるかというと、

それは汗疹なんです。

 

特に男の子に多いのは特徴です。

 

なぜか?

男の子のほうが蒸れるから。

 

なぜ蒸れる。

洋服を脱がないから。

なんですね。

ここで、何で脱がないの!

と言っても、脱がないものは脱がないから仕方ない。

 

ではどうするか?

男の子は脱がないものと想定して、日中の最高気温を想定した洋服の枚数を決める。

女の子は比較的洋服の脱ぎ着をしますので、現在の気温を想定して洋服の枚数を決める。

(もちろん洋服はすぐに脱ぎ着できるようなものにしておくことが前提です)

ようにしたらいいんじゃないかな?

と思います。

 

結構悩みますが、そのような考え方が、春の汗疹の予防になるようです。

 

ベタベタあせもには石鹸を

夏ですね。

まだまだあせもの患者さんがたくさん来院されます。

今回はそんなあせものお話です。

 

あせもにはいろいろなパターンがありますが、

今一番多いのは首は肘、膝といった関節の内側に出来る

ベッタリとしたあせもです。

湿疹の形もベッタリとしていますが、

触るとその部分が実際にベタベタしているのも特徴です。

このベタベタがあせもの原因です。

 

対応はこのベタベタを取ること。

ただ、面倒なことに普通に洗うだけではベタベタは取れません。

 

ベタベタを取るのにはどうすればよいか。

まあ、幾つか方法はあるのですが。

まず熱湯をかけること。

・・・夏にはやりたくない方法です。

次にお酢をかけること。

・・・匂いが嫌ですね。

最後に石鹸で洗うこと。

まあ、前2者に比べれれば良いのではないでしょうか。

ということで、石鹸を使って関節部分のあせもを取ることを推奨します。

 

試しにやってみてくださいね。

 

今日は汗疹に注意して、明日はとびひに注意して、来週は水虫を警戒しましょう

昨日の夜から今日にかけて降っている春の雨。

嵐と言っても良いのかな?

そして、雨上がりに一気に気温が上がっていきます。

そんな日は何に注意をしていったら良いでしょうか?

今日はそんなお話です。

 

雨あがり、ほっとするのもつかの間、ぐんぐんと気温が上がっていきます。

そんな日ってありますよね。

そんな時にリスクの高くなる病気が幾つかあります。

 

まずは汗疹。

汗疹の要因は汗。

雨の日の朝は寒いので着込んでいきますが、日中に雨がやんで気温が上がると

逆にそれが辛くなります。

特に男の子は洋服を脱ぎませんからねえ。

それで、その日のうちに関節の内側を中心に汗疹を作ってしまいます。

 

次にとびひ。

とびひは汗をかいてムレた皮膚に細菌が付着して増殖する状態です。

なので汗疹よりも少しだけ時間がかかります。

翌日から23日経過した後に出ることが多いかな?

じくじくした発疹が一気に拡大してきたら要注意です。

 

最後には水虫

水虫は真菌。感染症で有ることが一緒なんですが、細菌よりも増殖のスピードは格段に下がります。

なので、タイムラグはとびひよりも長いのが特徴です。

大体1週間以上かかりますね。

 

なので、雨とその後の高温多湿が原因となる皮膚の病気も色々ありますが、

時間差で出てくることも往々にして有るのです。

ううむ、奥が深い。

 

 

汗疹の患者さんがふえてきました

昨日暖かかったのに、今日はいつもの冬の天気に戻ってしまいました。

しかも、雪の予報って一体何なんでしょう。

 

とびひのリスクについて昨日記事にしましたが、今日の診察時にはまだみられません。

まあ、数日してから受診することが多いですからね。

 

むしろ、赤ちゃんの汗疹が多く出ています。

お腹背中を中心に結構な割合で湿疹が出ているので、要注意ですね。

厚着させすぎです。

でも、今日はいつもの様に厚着させてください。

 

ちょうど季節の変わり目。洋服の枚数も上手に工夫してくださいね。

 

鼻の頭に汗疹ができる

今回は汗疹のお話です。

 

子どもの汗疹の特徴は顔にでることです。

最も多いのはおでこから前頭部の髪の毛の生え際です。

時にこめかみ部分まで広がることもありますが、

実はもう一つ汗疹のできやすい部分があります。

 

それは鼻の頭。

何故かははっきりわからないのですが鼻の頭に汗疹が出来るようです。

一番汗が流れ安い部分だと思うのですが、どうしてなのか?

よくわかりません。

でも。赤ちゃんは鼻の頭に汗疹作るのです。

さらさら汗疹と、ベタベタあせも

今回は汗疹(あせも)のお話をしていきましょうか。

以前からなんとなく思っていたのですが、汗疹はどうも2種類ある様に思えます。

 

皮膚科の教科書をみると、汗疹にはいくつか種類があることが分かります。

・紅色汗疹

・水晶様汗疹

の2種類です。

紅色汗疹はよく見る汗疹。

水晶様汗疹は高熱の後に出てくる汗疹です。珍しいです。

実際に見てみると、水ぶくれができているので、汗疹のぶつぶつの中がキラキラしているのです。

 

でも、診察室で見る汗疹はこれとはちがう分け方が出来るように感じます。

・さらさら汗疹

・ベタベタ汗疹

の2種類です。

 

さらさら汗疹は特に赤ちゃんに多いのですが、お腹や背中などに、小さな赤いぶつぶつが出来る汗疹です。

ベタベタ汗疹は誰にでも出来ますが、関節の内側に赤い湿疹のようなベタベタした汗疹のことです。

 

違いはかんたん。その上を触ってみること。

ベタベタ汗疹は実際にベタベタしていますが、さらさら汗疹はそれほどでも有りません。

また、痒いのはベタベタ汗疹です。さらさら汗疹が痒いことはあまりなく、湿疹になることも有りません。

逆にベタベタ汗疹は湿疹になり、どんどん広がっていきます。

もちろん治療が必要なのはベタベタ汗疹です。しっかりと薬を塗る必要があります。

 

では、ベタベタ汗疹ができたらどうすればよいか?

とにかく洗うことが大事ですが、ただの水ではベタベタ汗疹は取れません。

石鹸をしっかりと使うことが必要になります。

しっかり石鹸を使い、大量のお水で洗い流す。

その後、痒み止めのステロイドをしっかりと塗る必要があります。

また、シャワーを毎日しっかりと浴びることがベタベタ汗疹(とさらさら汗疹)の予防になります。

 

これから暑くなります。

上手にスキンケアをして、汗疹を予防してあげましょう。

もう、子どもが寝るときにエアコンを使っても構わない

と思います。

 

最近、夜に寝苦しくなってきました。

原因は気温。徐々に上がっています。

しかも、湿度もそれなりに高くなってきましたからね。

 

また、診察室でお話を聞いていても寝入りばなに落ち着かないお話を良く聞くことがあります。

これも温度と湿度のせいでしょう。

 

ということは・・・

もうエアコンの出番ですね。

実際に我が家でもすでにこの週末よりエアコンを導入しました。

すると、娘はぐっすりと眠るようになりました。

ついでにわたしもぐっすりと眠れるようになりました。

これは嬉しい誤算です。

 

もしもエアコンのクーラーをつけるのが心配であれば、

除湿・ドライにするだけでも違います。

 

あとは寝るとき1時間だけ、タイマーをかけて寝ること。

さすがに一晩中だと寒いですし、電気代の無駄になりますから。

また、途中で起きたらその後1時間だけつけるようにして下さい。

 

まあ、窓を開けるのでもいいのかもしれませんが、

今の時期は気温が下がるとともに湿度が上がっていくので、

結果的にムシムシする状態はあまりかわりません。

 

なので、エアコンの方が良いかな。

と思います。

試してみてください。

三寒3枚、四温は1枚

暖かい日と寒い日が交互に続きます。

三寒四温は本来冬の言葉なのですが、春のこの時期にこそふさわしいような気がします。

 

気温の変化によるアトピーや乾燥肌の悪化が目立つようになりました。

でも、大体悪くなるのは、低温→高温になったとき。

逆に高温→低温になった時にはあまり悪くはならないようです。

なぜでしょう?

 

原因は多分汗。

さらに、その原因は洋服の枚数に有ると考えます。

 

汗をかくと悪くなる。これはほとんどの子に当てはまります。

正確には汗をかいた状態を放おっておくと。ですが。

では汗をかくのはなぜか?

厚着をしているから。

なのです。

 

特に低温→高温になった時に症状が悪くなるのはそのためです。

温度が下がった時に厚着をして、

温度が上がったにもかかわらず、厚着のままでいる。

これが汗をかき、湿疹を悪化させる要因となっているのです。

 

対策は簡単です。

まず。洋服の枚数を「ダイナミックに」変えること。

天気予報を見ながら、大胆に調節するとよいでしょう。

3枚来た翌日に半袖1枚でも構いません。

また、一日の中でも温度の変化が大きくなっていますので、

朝、昼、夕のそれぞれ、枚数を変えて下さい。

朝の厚着のままお昼の温かい時間を迎えるのも問題ありです。

 

もう一つ、シャワーをすること。

日中に外出すると、多くの場合は汗をかいてしまいます。

帰宅したらすぐにシャワーを浴びて下さい。

 

それだけでずいぶん楽になるはずです。

 

もう一つ、暖かくなったら脱ぐことも対策の一つなのですが、

なぜか、特に男の子は洋服を脱いだりしたがらないんですよね、

不思議だ・・・

お風呂に入らないことは湿疹が出来る大きな要因になる

ということをまざまざと思い知らされました。

 

先日、所要があり、家族全員で外出しました。

帰宅が遅くなり、その日は子どもたちは入浴せずにそのまま寝ることにしました。

すると、翌日の朝のことです。

赤ちゃんのほっぺたにガサガサが出てきました・・・

 

入浴をしないことは湿疹が出来る大きな要因となります。

原因は様々ありますが、一つには汗。もう一つは涎です。

拭けば大丈夫かとおもいきや、どうもそれだけではたり無さそう。

やっぱり、シャワーで大量の水流を使って洗い流す必要がありそうです。

 

これから暖かくなり、汗も沢山かくようになります。

まず、しっかりと洗ってしっかりと流す。

それが、湿疹予防で大事なことになります。

 

日較差が10度を超えたらアトピーの悪化に要注意

春です。暖かくなりました。

しかし、朝夕はまだまだ寒いですね。

実は、この朝夕の寒さがまだ残っている季節はアトピーには要注意の季節なのです。

 

春と秋は一般的にアトピー性皮膚炎の患者さんから落ち着かないと言われることが多くなります。

誘因は多分たくさんあるのでしょう。生活の変化も一つのきっかけになりますし、引っ越しもあります。

時にはストレスなども有るかもしれません。

年度末の事務仕事が忙しい?それも有るでしょう。テスト・・・はもう終わったかな?

 

しかし、もうひとつ忘れてはいけないのは汗です。

特にこの時期の朝夕とお昼の温度差はかなりの物が有ります。

朝にちょうどいい服装でいたら、お昼に外出するときには暑かった。

ということもよくあるお話です。

その汗が湿疹を悪化させることもよくあるのです。

 

この時期の洋服については迷うことも多いかと思いますが、

迷った時は薄くする。

これが基本です。

ダイナミックに洋服の枚数を変えて上げて下さい。

それが湿疹の予防にもつながるのです。