ここ1週間位でしょうか?
ぽつぽつと手足口病の患者さんが受診されるようになりました。
今回の手足口は肘、膝、お尻に症状が結構出るようですね。
むしろそっちの症状を主訴に受診して、手足を見てみたら
発疹があったというパターンが多い用に見えます。
これから夏になりますので、まだまだ患者さんは増えそうな感じです。
症状は独特ですので、早めに見つけてあげてくださいね。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
ここ数日ですが、手足口病で受診される患者さんが一気に増えてきた印象があります。
特徴的なのは、手のひら・足の裏に症状は無い人がいること。
口の中にも無いという、手足口病の概念に挑戦するような発疹で出る子もいます。
なんでそれで診断できるのかって?
実は手足口病にはそれ以外の部分にも発疹ができることが有るのです。
で、今回の病気は、手足口以外の発疹が非常によく似ているんです。
だから手足口になくても手足口病。
と診断することができるのです。
そう言えば、数年前にもそんな手足口病が流行しましたね。
そのときには数週間してから爪が取れる人が何人も出来ました。
今回も同様の事が起きるかもしれません。
もしも不思議な発疹が出てきたら
一度見てもらったほうが良いですね。
最近の外来でもまだちょこちょこ手足口病を診断します。
さすがに下火にはなりましたが。
しかし、最近見られるようになったのは、
爪の脱落する子です。
どうも、今年の手足口病の中には爪が落ちるタイプも有るようです。
数年おきくらいに爪が脱落する手足口病が流行します。
これはウイルスの種類に依ることがわかっています。
落ちるウイルスが流行するか否かが分かれ目。
ただ、今年多かったタイプのウイルスと爪の脱落がはっきりしません。
話を聞く限りではマイナーなタイプのようですが、
今後検討する必要がありそうです。
脱落するまでの期間は感染してから1ヶ月から6週間後くらいです。
そして、手足の20本の爪の打ち、ほぼ同時に数本の爪が浮いてきて
落ちるのが特徴です。
わかりにくいのは爪囲炎やぶつけた後の爪の脱落ですが、
その場合は1本だけのことがほとんどですので、そこで区別出来るでしょう。
爪が脱落した後ですが、ほとんど、正常な爪がまた生えてきますので
ご心配なく。
それでも気になるという方は一度皮膚科を受診してみてください。
手足口病に感染してからタイムラグがあるのでびっくりすることがあるかと思いますが、
大丈夫ですよ。
9月7日追記
今日も2名受診されました。
いずれも7月下旬に手足口病になっています。
逆に、それ以前に手足口病になった方が、爪が取れる可能性は低そうですね。
手足口病、流行っていますよね。
でも、なんとなく今までとは少しちがう手足口病のような気がします
一般的に手足口病は、その名のとおり、
手のひら
足のうら
口の中
に症状が出てくるものですが、
その他にも、肘や膝、おしりなどにも症状が出てきます。
でも、今年のは少しちがうんですよね。
手足よりも体の発疹が咲くに出る傾向があります。
数日経ってから手足に発疹が出るので、最初は何かイマイチよくわからない。
他のウイルスによるものか、否かはっきりしないという面倒くさい傾向があります。
そして、口の中に出ないこと。
手足の発疹ですが、一般的には楕円形の発疹が出てきます。
しかし、今年のは丸く、赤みもあまり強くない印象があるのです。
うん、やっぱり少しちがう。
今年は例年に比べて遅い時期に流行っているなという印象です。
例年は6月から8月だったように思いますが、
今年は9月に入ってからポツポツと患者さんが受診しています。
なお、昨年の手足口病が手足の爪が剥がれるタイプでした。
今年の手足口病は・・・
ごめんなさい。まだ、そこまで確認できていません。
お気をつけ下さい。
(2018年3月追記)
2017年-2018年にも同様の発疹が流行しています。
こちらのページも参考にしてください。
今年に入ってからでしょうか。
手のひらと足の裏だけの発疹が流行っている印象を受けます。
年齢はだいたい2歳から4歳まで。保育園の子が多いかな?
手のひら、足のうらが全体的に真っ赤になり、ぱんぱんにむくんだような感じになっています。
時には手指、足趾の甲まで赤みは出ることがあります。また、点々とした赤みができることもあります。
しかし、不思議なことに足首、手首を超え、体の方に広がってくることはないようです。
詳しく話を聞いて見ると、風邪を同時に症状が出ているようです。
風邪の症状はあまり強いものではなりません。発熱、咳、腹痛といった一般的なものです。
でも、全身の症状が引くのと同時に皮膚に症状が出てくることが特徴です。
痒みはあまりなさそうです。でも、ときどきこすりつけるくらいの痒さはあるようです。
痛みはありません。
症状ですが、1ヶ月位で赤みは徐々に引いてきます。
引いた後には少ししわしわした皮膚になり、皮がめくれたように見えることもあります。
でも、心配は要らなさそう。その皮がめくれたら後は何も残りません。
詳細な検査は行えませんが、(なにせ採血させてくれませんからね)
多分ウイルス感染に伴う発疹の一種かと考えています。
皆さん元気ですので、痒み止めの塗り薬(必要があれば飲み薬も)出して経過をみてばみんな落ち着きます。
まだぽつりぽつりと出ているようですので、要注意ですかねえ。
もしも心配でしたら皮膚科を受診してください。
近くに住んでいる方でしたら当院でも診察可能です。
でも、この症状は武蔵野市だけかなあ。うーん。
お盆も終わり、学生の皆さんは夏休みの最後にむけて宿題のラストスパートでしょうか。
当クリニックもお盆休みを終え、スタッフ一同、気力を再充填して毎日診療にあたっております。
さて、子どもたちが実家に帰省し、あるいは旅行に行って来たあと、当クリニックを受診すると
お肌の状態が随分帰省前と異なる子がいます。
特にいくつかの疾患が増えた印象があります。
何故なのかも合わせて見てみたいと思います。
1)汗疹
特に背中、肘や膝の汗疹が増えた印象があります。
2)とびひ
これも明らかに増えたのではないでしょうか。
3)湿疹
意外に悪くなる方もいます。
この2つは、生活パターンやスキンケアの習慣が崩れたためにできたのでしょう。
毎日、お風呂やシャワーを浴びていたのが、交通機関に乗っている間は出来ない。
実家に帰った場合は、その家人との時間の都合が合わずにケアできない。
あるいは、色々なところに出歩くためにケアの時間が取れない。
時には、エアコンなどの冷房設備がそもそもない。
実家にいるペットやいつもと違う環境の抗原に反応してしまう。
など、様々な原因で東京でのケアと同じだけの密度でケア出来ないこともあります。
・・・実家がトトロの家みたいって言われたこともありましたねぇ。
逆に減った皮膚病もあります。
手足口病はお盆前の患者さんの数がウソのように減少しています。
病気は広がるためにはある程度の患者さんの密度が必要です。
東京都で8月上旬まで広がっていたのは、その密度が十分に高かったのでしょう。
しかし、規制することで患者さんの密度が下がったために減った可能性は有ると思います。
・・・ただ単にみんなすでにかかってしまったからかもしれませんが。
8月の民族大移動。
色々なところにその影響は見えてくるのかもしれません。
非常に興味深い話だと思います。
続続手足口病のお話です。
最近、手足口病で受診される患者さんの数は減ってきたようです。
でも、いままでの毎日2人レベルだったのが、2日に1人レベルですから気が抜けません。
もう一つ、問題が。
子どもたちがみんな東京から地方に脱出しているのです。
多分、それで患者さんの数が減っているんだと思いますが、
逆に、地方に手足口病を拡散することにもなるんじゃないかと
少し心配しています。
お盆明けにはどうなっているでしょうか・・・
先週、手足口病の注意を喚起する記事を書きましたが、
その後も手足口病の患者さんが続々と受診しています。
「手足口病」という病名のみ気をつけていると、足をすくわれますよ
というお話です。
あまり多くない(悲しいことに)当クリニックの受診患者さんの中でも、
先週末から今週にかけて、一番多く受診したのが手足口病の患者さんです。
先週の土曜日には新規で4人。1週間以内に小児科で受診された方が2人。
今週月曜日にも新規で1人手足口病と診断された患者さんがいました。
月曜日に受診された方はかかりつけの小児科を受診した所、
お姉ちゃんも手足口病と診断されていました。
これらの子もやはり手のひら、足のうらにはほとんど発疹はありませんでした。
主体は体、腕、足です。また、肘や膝、腰からおしりにも沢山見られます。
もしも、体のぶつぶつを見つけたら早めに皮膚科を受診しましょうね。
早く診断をつけてもらえればきっと安心出来ますから。