あるいは、「職場が」治すでしょうか。
昔むかしの話です。
手荒れの美容師の患者さんを治療したことがありました。
その美容院は店長の方針により、スタッフは手袋着用禁止。
もちろん、その患者さんも手袋はできませんでした。
湿疹が悪くなるのを承知の上で仕事をせざるを得ない状態をそのままにし、
放置しているそのお店の店長に怒りを覚えたことがあります。
「手荒れごときで働けなくなるようなスタッフなら辞めてしまえ(替えはすぐにきくから)」
とその店長に言われているような気がして、その美容院にはゼッタイ行かない。
と思った記憶があります。
手荒れで受診する患者さんのかなりのかたは何らかの仕事を持っています。
話を聞くと、美容師さんや床屋さん。飲食店関連の仕事をしている方が多いようです。
職場での手荒れへの対応を聞いてみると、まちまちです。
しっかりと対応してくれるところもあれば、逆にほったらかしのところもあります。
いつも仕事での対応について上司と相談するようにお話するのですが、
あまり芳しい返事も持ってきてくれる人は少ないようです。
水や何らかの化粧品・薬品を使うときには防水の手袋をする。可能なら綿の手袋をする。
時には保湿剤を塗る時間を数分作ってあげる。
これだけでも随分と手荒れや手の湿疹は良くなるのです。
このちょっとしたことをどれだけ気を使ってあげられるかは
人の上に立つ者の度量が問われることでは無いでしょうか。
もう少し、このようなことまで気を配ってあげたらいかがですか?
店長さん??