今回もヒルドイドのお話です。
もう少しおつきあい下さい。
今回の問題のそもそも論として
「どうしてヒルドイドを顔に塗るのが良いのか?」
というお話を、広告する側にたってお話しましょう。
なぜか、一つはお金の問題もあります。
ブログなり、まとめサイトなりで記事を書き、それを公開すれば
閲覧する人も出てくるでしょう。
そして、そこに広告なりアフィリエイトなりを出せば、それをクリックしてくれる。
だから、そこから収入が得られる。
というわけで皆さん記事にするのですね。
・・・WELQと一緒だネ!
でも、ブログに広告を出す人が居なくならない限り、この図式がなくなることは無いでしょう。
WELQでも世間に知られたように、お金のために平気でいろいろなことを書く人がいるでしょうからね。
という話をしても、じゃあ、別の製品ではなくヒルドイドを薦めるのはなぜかということになるわけです。
これは今回の話のポイント、保険診療に絡んでくるんですね。
まず大事な点は、保湿剤のコストと効果は概ね比例する
(もしくはそうであると信じられている)
ということです。
実際はどうか知りませんが、一般的にはそのように受け取られる方も多いですし、
他の製品を見ていてもその傾向は当てはまりますね。
(私はパソコンを自分で組み立てる人ですが、コストと性能は明らかに比例する製品があります。CPUとかね)
つまり、図で表すとこうなります。
有るところから効果の増加率は落ちている理由についてはお察しください
(ほんとうはこんな折れ線ではなく、なだらかなカーブになります)
もう一つのポイントは保険診療において、自己負担は3割であるということ。
ヒルドイドも本来であれば上図の直線状に位置する(はず)なんですが、
3割負担なので、見かけ上のコストは下図の赤点部分に移動します。
つまり、この図から読み取れることは
「効果の割に安く入手出来る」
ということですね。
特に自分の子どもに処方してもらったものを勝手に使えば(これは違法です。)
コストゼロで保湿剤が入手できる!(上図オレンジ点部分)
となるわけです。
ああ、これはイイネとなるのですが、
本当に良いの?これは。
と考えてみて下さい。
製品のコストは当然ゼロでは有りません。
誰かがタダでご飯を食べた部分のコストは誰かが負担しているわけです。
今回の残りの7割は誰が負担しているかと言えば、それは保険組合。
皆さんの払った社会保険料から最終的には出ているわけです。
つまり、他の人の払ったお金です。
0割負担であれば残りの金額は地方自治体が負担していたりするわけですね。
つまり、全然知らない赤の他人です。
さて、少し考えてみましょう。
アナタが、見も知りもしない、赤の他人の美容液のお金を払わねばならないということになれば
どう思いますか?
そりゃあ腹もたつでしょうよ。
ということで、7割の負担を「させられた」保険組合が怒ったわけです。
安い割に効果の有ると言われるヒルドイドソフトなわけですが、
その裏にはお金を誰かが払っているという現実が有るのです。
この問題で将来的に保湿剤が保険で使えなくなった時に負担が増えるのは
アトピーなどの病気で一日中辛い思いをしている患者さんなんですよ。
これ、どうすんの?