わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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予防

台風のときに最適なアトピーのスキンケアはありますか?

今回はアトピー性皮膚炎のお話。

特に台風のお話と搦めてのお話になります。

 

夏から秋にかけて日本は台風に見舞われます。

毎年1回は台風に翻弄されると考えても良いかと思います。

というくらい毎年来るのに台風の時用のスキンケアってあまり考えていなかったなあと。

 

台風のときのスキンケアで何を重視するかというと、それは

湿度

でしょうね。

台風の日の気温はあまり上がることがありませんが、湿度がどんどん上がります。

まあ100%になるといっても過言ではありません。

その湿度がどのように影響するかと言えばそれは汗です。

汗の蒸発がとにかく落ちること。

これが問題になります。

汗がいつまでも皮膚に付着していることにより、アトピーのお肌はまず確実に悪化します。

いわゆるあせもだったり、汗負けだったりを引き起こすわけですね。

これで結構調子を崩される方も多いように見られます。

 

では対応はどうするかというとまずは

湿度コントロール

つまりエアコンを上手に使用して湿度を下げることが大事です。

ただ室温がそのままで湿度だけ下がると寒さを感じることも往々にしてありますので、

そこは洋服の枚数を増やして調節したほうがいいでしょうね。

まずとにかくエアコンを上手に使いましょう。

 

もう一つは汗のコントロール。

つまり、流すこと。

です。

そうです、朝のシャワーは実は台風のときにも非常に有効なスキンケアとなるのです。

汗をかくのは仕方ない。ただその汗をそのままにしておくのは良くない。

というわけですね。

 

台風のときのスキンケアはまずエアコン、次にシャワー。

この2つの道具を上手に使いこなせば、アトピーの悪化も最小限に食い止められると思いますよ。

ぜひお試しください。

今夜の雨のあとはシモヤケにご注意を(2022年12月)

師走に入り、毎日が寒くなってきました。

コートも一段温かいものに変えて対応しています。

 

さて、今日の夕方から夜にかけては雨が予想されています。

この温度からはしもやけのハイリスクな状況ですね。

 

しもやけは温度が下がることが一番のリスク要因ですが、

それ以外にも濡れることは大きなリスクとなります。

気温は5度以下で十分にリスクとなりますので、

特に今晩のような天候では注意が必要となります。

 

また、子供はハイリスクですが、循環の悪い高齢者も同様にリスクとなりますんので、

ご注意ください。

 

対応としては

・耳あて、帽子、手袋などの防寒をしっかりと行い、濡れることを予防する

・靴も同様にスニーカーはNG。ブーツや長靴などの濡れにくい靴を用意する

・濡れても大丈夫なように靴下や可能であれば靴の替えも用意しておく

・帰宅後すぐに濡れた靴を脱げるように玄関先にタオルやスリッパを用意する

・帰宅後も冷えないようにお風呂や暖房器具を準備しておく

などでしょうか?

 

寒い思いをして帰ってくる人も、それを迎える人も、予めしっかりと準備をして

冬の雨を迎えていきたいものですね。

洗い物をお湯に変えたら一緒に手袋を(2022年10月)

寒くなりましたねえ。

洗い物も当たり前のようにお水からお湯に変えて行っていますが、

併せて指のケアもしっかりと始めていきましょう。

 

一般的に水に比べてお湯の方が皮膚の脂分を持っていってしまいます。

そのために指の乾燥がよりいっそう進んでしまうことがわかっています。

皆さん冬に入って手荒れで受診をされますが、お話を聞いてみると

きっかけとして洗い物をお湯に変えたタイミングで悪化していることも多いのです。

その方に最初のお話をするとびっくりされる方も多くおられます。

意外に知られていないんですよね。

 

洗い物をお湯に変えたら指先を守る意味でもしっかりと手袋をつけて食器を洗う。

冬に忘れずにやっていきたい指先のケアになります。

お気をつけくださいね。

うーん。もうしもやけは出ないだろうと思ったんですけどね。

まあ3月だしと思ってのんびり構えていたのですが、

今日の雨には要注意ですね。

 

気温5度。しとしとした雨。

つまり、濡れる、冷える。

 

こんな日の雨にはしもやけに注意する必要があります。

足を(手と耳も含めて)冷やさない。塗らなさい。

そしてお家に帰ったらすぐお風呂に入って温める。

ついでに濡れた靴も室内に持っていってエアコンで温めて乾燥させましょう

 

しもやけの治療法は20世紀の時代から全く変わっていません。

なかなか有効な治療がないんですよねえ・・・

なので、しっかりと予防する。それだけです。

 

冷やさない、濡らさない。乾かす。

春の冷たい雨には注意してくださいね。

0才児の赤ちゃんには日焼け止めは必要ありません

意外でしたか?

実はそうでもないんです。

ポイントはビタミンです。

 

人間が生きていくのに必須なビタミンですが、

一部は食事から入手することができます。

ではそれ以外に生成する方法はないのか?

実は日光にあたることで作られるビタミンもあるのです。

それがビタミンDです。

 

離乳食の赤ちゃんはまだ食事では十分なビタミンDが入手できません。

そのためにある程度は日に当たる必要があるのです。

 

但し気をつけるべきことは、過剰な日光は必要ないということ。

日陰を選ぶこと、日差しの強い時間帯は外出しないこと

など、ある程度の量でコントロールしてください。

真っ赤になるまでの紫外線は必要ありません。

日陰で反射して入ってくるレベルでの紫外線量で十分です。

 

逆に日焼け止めをガンガンに塗った赤ちゃんでビタミンD不足になるという話も出ていますので、

まあ、塗るにしても程々に。

塗らなくても大丈夫ですよという考え方で良いのではないでしょうか。

 

焦らず騒がず、のんびりと子育てをしていくくらいの気持ちで十分ではないでしょうか?

花粉症、始まりました?(2020年1月)

いやあ、ここ数日微妙に調子が悪かったんですね。

仕事に影響が出るほどではないのですが、

帰宅後にだるさが残ってしまします。

風邪?かとも思ったのですが、なんか違う。

抗ヒスタミン剤飲んだらだいぶ良くなりました。

ああ、花粉症の時期が始まったんですねえ。

 

花粉症は一般的に花粉の飛散が始まってからという印象があります。

しかし、年始から目の周りの湿疹やアレルギー性結膜炎の症状を示す子が

来るようになりました。

もしかしてと思っていたのですが、どうも花粉症の症状のようですね。

 

花粉症の原因となるのはタンパク質です。通常は花粉を構成するタンパク質ですが、

実は花粉飛散前からタンパク質の飛散が始まっていることがわかっています。

ですので、花粉が飛ぶ前にタンパク質に反応してしまえば、

花粉が飛ぶ前に花粉症の症状が出ることもあり得る。

というわけなのです。

 

2020年、花粉症始まりました。

早めに薬の準備を始めたほうが良さそうですね。

 

しもやけの雨、しもやけの雪

毎日が寒くなってきました。

まさに冬到来です。

そして、予報が雪かもしれない・・・

ああ、とうとうこの季節がやってきました。

 

そうです、しもやけの季節です。

 

今までの外来の経験だと、気温が5度を下回る雨の日、雪の日のあとには

しもやけの発症がぐっと増えます。

とうとう今年もその条件の日がやってきました。

注意事項についてお話をしておきます。

 

まず雨に濡れないこと。

温度が下がることはしもやけの発生の条件となりますが、

そこに濡れることが加わると発生率は一気に増加します。

なので、濡らさない。

雨の日のスニーカーは絶対にダメです。

使うのであれば雪用のスノートレーナーか、

長靴をしっかりと使うようにしてください。

それだけでもしもやけの発生を減らすことができます。

 

そして、濡れても短時間で済ませること。

こちらは行動パターン、交通機関の見直しが必要になるかもしれません。

 

最後に、しっかりと乾かすこと。

これは足も、靴もです。

足は家に帰ったらすぐにお湯を張った洗面器を使用して

洗い、その後乾燥させること。

そして、乾燥した靴下を履き、可能であればスリッパも使いましょう。

裸足のフローリングがその後の症状を悪くしてしまいます。

必ず保護することが必要ですね。

靴も室内に持っていき、一緒にエアコンの下において乾燥してあげてください。

 

これらの対策を講じるだけでも随分しもやけの発生を減らすことができます。

気をつけて外出してくださいね。

加湿器、準備していますか?

冬です。乾燥肌です!

とう言うことで患者さんを診察していると、

春、夏から来ていなかった子が半年ぶりに受診された。

という子を目にするようになりました。

 

今回はその原因と対策について考えてみましょう。

なぜ、冬になると来院する子が増えるのか?

その増えた病気を見るとある程度理由がはっきりするかもしれません。

 

久しぶりに来た子というのは、実は乾燥性湿疹及びアトピー性皮膚炎によるものです。

 

乾燥性湿疹といえば、まんま乾燥から来る湿疹。

アトピーといえば乾燥からの湿疹の一つの症状ですから乾燥が一番の原因かと思います。

 

では皮膚の乾燥はどこから来るのか?

それは空気の乾燥から来るのです。

では空気はどうしたて乾燥するのか?

それは乾いた空気がシベリアからやってくるからです。

簡単に言えば冬になってきたからです。

 

ということを突き詰めて考えると、

症状の出方をコントロールすることは難しい

ということになります。

季節を変えるのは難しいですからね。

 

でも、乾燥をコントロールするのは季節を変えるよりは簡単なこと。

ということで室内環境のコントロールを図ることができるかもしれません。

そこで出てくるのが加湿器。

というわけです。

 

長い話でしたねえ。

でも、加湿器は非常に大事な機械です。

特に冬場の乾燥肌には非常に効果がありますので、

まだ準備をしていない方は早めに準備してみてくださいね。

 

ということで、冬の空気のお話でした。

 

 

新学期、でもシャワーはきちんとしていますか?(2019年9月)

さあ、9月になりました。

世の中的には学生さんの新学期が始まりました。

クリニックの前を元気に登校する小学生もたくさん目にします。

 

では、皆さん、夏休みのスキンケアを学校が始まっても継続して行っていますか?

とういう質問にYes!と胸を張って言える人はどのくらいいるでしょうか。

少ないでしょうねえ。きっと。

 

どうしても学校が始まると時間の使い方が変わってしまい、犠牲になるのがスキンケアの時間です。

特に朝のシャワーは難しいようですね。

 

しかし、ここ数日はスキンケアの不足によると思われる湿疹の悪化が増えています。

・・・みんなそんなに宿題が終わらなかったのか。

特に関節部分の湿疹の悪化ですので、朝のシャワーだけでも随分改善が見込めるんです。

 

なので、まだ朝のシャワーはしっかりと行ってくださいね。

梅雨だから「とびひ」に注意です(2019年7月)

本当に今年の梅雨は雨が多いですねえ。

気温もあまり上がらない毎日です。

昨年の今頃を考えたらまだ過ごしやすいと言えるのでしょうか?

 

さて、こんな気温の上がらない梅雨の毎日ですが、

想定よりも多く受診している病気があります。

それはとびひです。

 

とびひ、正式な名称は伝染性膿痂疹ですが、

こちらは細菌により発生する感染症です。

細菌ということで気温が上がれば発生確率が上がる疾患ではありますが、

もう一つ、湿度という要因があることは知られていません。

尤も、日本の夏は気温と湿度が並行して上がりますからねえ。

 

しかし、今のような気温は低いけど湿度の高い季節も

とびひの発生確率は上がることが知られています。

どうしても汗をかいてしまうこと。

そして油断してシャワーが少なくなることがその要因と考えられます。

 

この時期、少し寒くても朝にしっかりとシャワーをして

皮膚の表面の汗を流すことは皮膚の病気を抑えていく上では

非常に大切なことになっていくのです。

 

シャワーはしっかりとしましょうね。