わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

雑記

「人見知り」は怖さ半分、興味半分

人見知り。

このような仕事をしているとよく見られるものです。

印象としては大体生後半年からはじまるようです、

診察室に入ってベットに横になって、じーっと目があって、

その後、「ふえっ」とされたら要注意。

ふえーんと泣かれてしまいます。

でも、その間にはじーっとこちらを見ているんですよね。

 

でも、何回か診察されて慣れてくるのか、大きくなってしまうのか。

そのうちに人見知りがなくなってきて、ハイタッチをしながら帰っていくようになるのです。

 

その人見知りに対する面白い研究結果が発表されました

赤ちゃんのキャラクターを幾つかに分類し、その行動を分析すると、

人見知りの強い赤ちゃんほど怖がり。

だけど、人見知りの極端に強い子は逆に人に寄りたがる。

(人見知りのない子も人に寄る傾向がありましたが、これはまあ、そうでしょうね)

という傾向があったようです。

つまり、気になるけど、怖い。この心理が人見知りという形で現れるようです。

 

また、赤ちゃんが相手の顔のどこを見ているかも特徴があるようです。

人見知りの子はそうでない子に比べ相手の目を見ている時間が長く、

よそ見をしている顔をよく見る傾向があるようです。

「目は口ほどにものを言う」をまさに地で言っているわけですが、

直接相手の目が見られない。その辺りにも心理的な葛藤がありそうです。

 

逆に赤ちゃんに接するときには(特に人見知りの子には)、直接ジロジロ見ないほうがいいのかもしれませんが、

その辺りは実際に診察室で検証してみましょうかねえ。

ラスボス

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娘の通う幼稚園では「お仕事」があります。

お仕事とは言っても、身の回りの事やお勉強のことですが、

モンテッソーリ教育ではその作業の事をお仕事と呼んでいるのです。

 

娘の今日のお仕事は日本の都道府県を覚えることでした。

南から順番に各都道府県の名称を暗唱し、すべて答えることが出来たら次に進むというお仕事のようです。

 

九州地方。

おきなわけん、かごしまけん・・・・

東京に住んでいるとまあ難しいかな。さがー。

中国、四国地方

ここで白状しましょう。しまねととっとりのいちがわかりません。どっちが東?

四国はなんとなく分かります。

近畿、中部、関東地方と来て・・・

東北地方。

ふくしま、みやぎ・・・新潟は東北に入りますか?東北電力は新潟県も入るんですよね。不思議不思議。

 

そして、最期に北海道なのですが、

北海道のみ支庁も全部言えとのこと。

工 エ エ ェ ェ (゚Д゚; ) ェ ェ エ エ 工

なんか、急に難易度が上がっていませんか?コレ。

いぶりとか、しりべしとか、知りませんって・・・・・・

 

あと、支庁のある都道府県は沢山あるのに(Wiki

なんで北海道だけなの?

 

 

追記。

幼稚園の先生からの連絡帳にはこのように書いてありました。

「一生懸命お名前を覚え、特に北海道では市町まですべてしっかりと言うことができ・・・・・・」

市町村って、更にハードルが上がっておりますがな。

さくらんぼ狩りに行って来ました。

先日さくらんぼ狩りに山梨まで行って来ました。今回はこのお話です。

 

山梨って、日帰りで行くのは結構たいへんなんです。渋滞も読めないですし。

なので、前日の夜に予め山梨入りし、当日の朝から出陣することにしました。

 

 

今回、お邪魔したのは野沢勝久農園です。

山の裾野を走り、最初は農協前で待ち合わせ。

農協の前には観光客が沢山乗っているバスが何台もありました。

情報不足ではじめて知りましたが、この農協はさくらんぼ狩り一押しのようです。

農協の職員に名前を告げると、目的の農園前まで軽トラックで先導してくれます。

その後ろをよちよちと追いかけながら(急な山道でスピードが出ないのです)目的地にたどり着きました。

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農園の方に案内され、説明を受け、ビニールハウスの中に入ると、

さくらんぼの樹が沢山有ります。

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ものによってはさくらんぼの重みで枝が垂れ、地面に付いているものもありました。

種類は樹ごとに異なり、「自由に取って食べ比べてみてね」とのこと。

定番の佐藤錦に加え、高砂、紅さやかなど、さまざまな色、様々な大きさ、様々な味わいのさくらんぼを

沢山食べることが出来ました。

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娘は「おしりのさくらんぼ」を見つけるたびに大喜びです。

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時間は30分と比較的短いのですが、1粒1粒がそんなに大きくないさくらんぼとはいえ、30分も

ずっと食べ続けられるわけではありません。

ハウスの中を散策して、実のなる樹とそうでないものとの違いを考えたり、種類を見分けられるかじっくり見たり、

のんびりと時間を過ごすことが出来ました。

 

興味を持たれた方はぜひ一度遊びに行ってください。

パンフレットは沢山頂いたので、待合室にも飾っておきます。

我が家は来年も行く予定ですよ。

 

わかば式、夏の夜のエアコン利用術

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梅雨に入り、蒸し暑い日が続くようになりました。

みなさんはどのように毎日をお過ごしでしょうか。

 

今回は特に小さな子のいる家庭での、夏の夜のエアコンの話をしたいと思います。

結論から述べると、積極的に使うべきでしょう。

 

問題は使い方です。

必要なら使う、必要なければ使わない。

そのメリハリをしっかりとするべきかと思います。

 

エアコンを使わないデメリットは何か?

まず、汗をたくさんかくこと。特に小さな子はアセモができやすいです。

また、寝てくれない。また睡眠の質が落ちること。

良く眠れないと、起きている時の質も悪くなってしまいます。

湿疹がある子の場合は特に痒みが強くなってしまい、湿疹が悪くなってしまいます。

逆にエアコンを使わないメリットは何か?

まあ、電気代は減りますね。でも、メリットはそのくらいでしょうか。

 

次に、エアコンの上手な使い方です。

基本は、除湿⇒冷房。間欠的⇒連続的。

の2つです。

除湿のみで落ち着くなら、それのみで済ませる。

間欠的につける状態で落ち着くなら、それのみで済ませる。

のが良いでしょう。

 

特に、ずーとつけなくても大丈夫そうならば、

まず、寝入る時に1時間だけタイマーでつける。

または寝る前(お風呂に入っている時にでも)キンキンに冷やしておく。

ことで、寝入りばなの寝苦しさを抑えることが出来るでしょう。

途中で暑く感じたら、そこで1時間だけスイッチを入れる。

というように連続してつける必要は無いことも多いです。

 

最後に子供の様子を見てあげて下さい。

寝付きが悪い、途中で何度も起きてくる

という時には部屋の温度が高いことが考えられます。

まず、寝間着の厚さや枚数を調節する

布団の厚さや枚数を調節する

ことを考えて下さい。それでも難しいならエアコンも仕方ないと思います。

 

でも、子供って、よくわかっているのです。

部屋の中で一番涼しいところを。

変な所で寝ていたら、多分そこが部屋の中で一番涼しいところです。

この勘の良さは親も見習いたいものですね。

 

子連れでイベント2013 東京ディズニーシー編

先日、東京ディズニーシーに行って来ました。

でも、大雨でした。

このとおり、シンデレラ城も雨に煙っています。

駐車場もがらがらでした、

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しかも、つくまでに大雨に降られ、入場口の時点で靴が水浸し。

のっけから気力が尽きかけてしまいました。

 

中に入ればそれなりに楽しいのですが、いかんせん雨が強くずっとブルーな気分です。

東京ディズニーシーの売りは広い面積の中にアトラクションが点在し、散歩気分で

色々と回れることです。

山の中の道のようになっている部分あり、橋になっている部分あり、普段は色々と楽しめるのですが、

雨が降っていると、そこが川のようになり、水が流れていきます。

雨が降っている時には東京ディズニーランドん方がいいかもしれない………

 

ということで室内施設に退避していました。

アリエルのプレイグラウンドは地下に設置されている施設です。

上下に運動するジェリーフィッシュ、カップやぐるぐる廻るレースなど、

遊園地のおなじみの遊具があります。

その後マーメイドラグーンシアターでミュージカル鑑賞しました。

ミュージカルのギミックに関しては大人でも一度見てみる価値はあると思います。

臨場感もたっぷりです。

そうこうしているうちに夜になったので、トイストーリーマニアに行き、遊んできました。

 

ディズニーリゾートのアトラクションは基本的に待たされることを前提に行動しなければなりません。

(ファストパスもありますが、アトラクションの種類によっては1時間以内になくなってしまいますからね。)

その点、ディズニーリゾートのアトラクションはよくできています。

トイストーリーマニアの建物の中に入ると、イメージは子供部屋でしょうか。

いたるところにおもちゃ(をデフォルメした装飾)があり、飽きさせない作りです。

よーくみてみると、アトラクションの内容についての説明もかいてあります。

細かいところまで整合性がとれているので、見ているだけでも時間を潰すことができます。

子供もあれやこれやと指さして楽しむことができます。まあ、たまにかじりついて列の邪魔になっていますが。

他の遊園地に比べて待ち時間から楽しませてくれるのはさすが、ディズニーリゾートといったところです。

 

東京ディズニーシーはランドに比べて遊んだ回数が、少ないのですが、

小さい子が楽しむのは難しい印象があります。

特にベビーカーの時期の子は難しいでしょう。

最低でも自分で歩ける2歳以降という印象です。

あとは、ショーについてもシーはランドに比べ、低年齢の子が楽しむのは難しい印象ですね。

この話は次のエントリーでしましょうか。

パイナップルのカモミールあえコンブ包み皮膚科医風

この原稿は第一出版株式会社より発行されている「栄養と職事ニュース」の中の「星霜」というコラムに執筆した原稿です。

第一出版株式会社より許可を得て、全文を掲載致します。

このような随筆形式の原稿を依頼される方はfc@wakaba-hifuka.comまでご連絡ください。

 

 

「パイナップルのカモミールあえコンブ包み皮膚科医風」

注:これは実在の料理ではありません。

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今回は皮膚科医が使う食材のお話です。と言っても外来で料理する訳ではありませんよ。

皮膚科で普段使っているクリームや絆創膏の中には
もともと食品に入っている成分を利用し、その化学的効果を期待している物がいくつかあります。
今回はそんなお話をしたいと思います。
酢豚にパイナップルを入れますか?

私はどちらでも構わない派です。パイナップルは取っておいて、最後にデザート代わりに
食べることが多いのですが、なかなか議論がつきない話題ではないでしょうか。

そもそも、なぜ酢豚にパイナップルを入れるのでしょうか。
これには諸説あるようですが、その理由の一つに
パイナップルに入っているタンパク質の分解酵素が肉を柔らかくするとの話があります。
中に含まれるブロメリンという酵素は、ある特定のアミノ酸を切断することが
知られており、そのために肉が柔らかくなるとの理屈のようです。
実際に、パイナップルを食べると、舌の表面や口の中がざらざらしたり、
時にひりひりするのはまさにその酵素により、粘膜の表面が溶けているからなのです。

同様に皮膚の表面も溶かしてしまえとばかりに製品化された軟膏があります。
「ブロメライン」という軟膏はそのブロメリンが含有されており、
やけどや褥瘡の表面にできた硬いかさぶたや
壊死した部分を溶かす作用があります。
ベッドサイドで褥瘡の傷に毎日塗っていると、
少しずつ壊死がした部分が柔らかくなっていきます。

余談ですが、口の中にカビや雑菌が繁殖してしまうカンジダ症や黒毛舌という病気にも
パイナップルは有効のようです。
だれか寝たきり患者さんの口腔ケアに応用してみてもらえないでしょうか…。
青い湿布の作り方

中世ヨーロッパや時代劇、ファンタジーを題材とした映画やテレビドラマの中で
けがをした時に「ぺたり」と貼られる湿布薬。
その表面の膏薬はきれいな青い色をしていることが多いですが、
実は現在でもこの青い薬が使われていること、知っていましたか?

青い色の元となるのは「アズレン」と呼ばれる色素。
名前もスペイン語で「青」を意味する「azul」から来ています。
コートダジュールという地名を耳にしたこともあるでしょう。
(スペルはCote d’Azurです)

人類との付き合いは古く、1万年以上も前から使われていたようです。
最初にアズレンは最初カモミールから抽出され、
その後、他の多くの植物にも含まれていることが判明しました。
面白いものでは、真っ青なキノコであるルリハツタケにも含まれているそうです。

この色素は、弱い消炎作用や浮腫の抑制、抗アレルギー作用など、
多彩な薬効を持つことから塗り薬や飲み薬としても使われています。
塗り薬は「アズノール」と呼ばれ、湿疹や外傷、やけどによる傷に
使われます。作用がマイルドなため、赤ちゃんの湿疹に使う皮膚科医が
多いようです。
また、このアズレンとグルタミンを混合したものは、飲み薬として使用されます。
「マーズレン」や「ハチアズレ」などの名前で処方され、胃炎やのどの炎症などの
比較的軽い症状に対して使われます。子どもの頃に、うがい薬で青い粉薬を使ったことが
ある人も多いと思いますが、その材料はじつはこのアズレンなのです。
昆布で血を止める?

例えば、顔面や指先を切ったときや激しい鼻血など。
出血が続き、いつまでたっても血が止まらない患者さんに出会うことがあります。
困り果てて、専門のWOCナース(皮膚・排泄ケア認定看護師)に相談すると、
アルギン酸塩がシートになった被覆材を持ってきてくれます。
その被覆材を貼ってしばらくするとあっという間に止血され、
私たちはほっと一息つけるのです。

このアルギン酸塩。実は元は昆布などの海藻から抽出されたものなのです。
アルギン酸は多糖類の一つです。多くの水分を保持できるという特徴があります。
また、カルシウムが加わるとゲル化する事が知られています。
この性質を利用して作られたのが人工イクラ。
作り方は簡単。アルギン酸ナトリウム水溶液を塩化カルシウム水溶液の中に
一滴ずつ垂らすだけです。もちろん、普通に食べることもできます。

さて、傷口にこのアルギン酸塩が触れたらどうなるでしょうか。
まず、傷口の余計な水分が吸収され、ドロドロになります。
また、アルギン酸どうしをつないでいたカルシウムが放出されて、
血小板に作用し、血を止める役割を果たします。
傷を治す側から見れば、余計な水を吸収してくれて更に止血までしてくれるのですから
万々歳です。
唯一の難点はアルギン酸のシートは最終的にドロドロのデロデロになってしまうこと
でしょうか。

なお、アルギン酸塩のシートの開発には裏話があります。
開発は第二次世界大戦中のイギリスです。当時ドイツと戦争中のイギリスでは、
輸入される物資が片っ端から潜水艦に沈められていました。
当然包帯の原材料の木綿も輸入できなくなり、慌てて代用品として
海藻から包帯を作ろうとしたのです。
その包帯にこのような作用があることが判明し、その後世界中で使用される
ようになったのです。
まさに、必要は発明の母ですね。

タンパク質のエンドレス合成

タンパク質のエンドレス合成が可能になったとのニュースが有りました。

(文章はわかりにくいので、ページの最後の図1や図2がわかりやすいです。)

 

これはすごいことなのです。

何がすごいのか?

コラーゲンが安く、たくさん作れるようになるかもしれません。

 

タンパク質の合成とは何か?

高校で生物を習ったからは覚えているかもしれませんが、

人間の体内でタンパク質を作るためには、

DNA⇒mRNA(+リボソーム)⇒タンパク質

という工程が必要になります。

試験管の中では最初のDNA⇒RNAという工程が抜け、1段階になります。

 

さて、この発表のどこがすごいのか?

RNAは普通はまっすぐです。

ちょうど直線の線路をイメージして下さい。

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その上をリボソームという酵素が移動して、タンパク質が一つ一つ追加されます。(わかりやすいページがあります

電車が上を走っているイメージでしょうか。

 

エンドレス合成をするにはどうするか。

この線路をつなげてしまえばいいという考え方ですね。こんな感じでしょうか。

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この上を走る電車はいつまでもグルグルできますよね。

つまり、RNAを環状にしてしまい、その上をリボソームがずっと動き続け、

タンパク質がずっとでき続けるという事のようです。

 

話だけ聞くと簡単そうですが、

リボソームをどこから走らせるのか?

(RNAにはリボソームに「始発」を知らせる部位があるのです)

いつまで走らせるのか?

(同様に「終点」を知らせる部位があります)

劣化はしないのか?

エネルギーはどうするのか?

など、疑問はたくさんあります。

逆に、同時に山手線を走る電車が何本もあるように、

同時にいくつもリボソームを走らせて、同時に多数のタンパク質を作ることができるのか?

など、夢は膨らみます。

まあ、そうしてできたタンパク質は絡まってしまいそうですが………

 

今後、この研究がどのように発展するのか、楽しみです。

 

ルールは何故あるのか?

ルールは何のためにあるのか?

 

子供に聞かれることもあるかと思います。

みなさんはどのように答えますか?

 

私は、

「物事をあえて制限することでわかりやすくするためにある。

結果として安全に、効率的になる」

と考えます。

やっていいことと行けないことの境目はあやふやなものです。

法律を始めとするルールであるところで線を引くことで、

境界を作り、物事を簡単にすることができると考えます。

 

と言うのも・・・・・・

当クリニックの看板娘さんへ。

なんて書いてあるのか読めませんよ。(苦笑)

写真

シャッター通り?

前のエントリーの話の続きです。

 

なぜ、この本を読んだのかという理由ですが、

一つは、

地元の商店街が気になっていたから

ですが、もう一つは、

今のクリニックの周りが気になるから

なのです。

 

受診された方はご存知かと思いますが、

当クリニックの二大問題の一つが、近くに薬局が無いことです。

薬局側としても、この近くに薬局を作ろことにはメリットが有ると思うのですが、

いかんせん物件がないのです。

でも、近くにはいくつかシャッターを閉めているお店があるので、

そこには?と思うのですが、全然その気配がない。

さらに、他の業態のお店であってもオープンする気配もない。

なぜだろう?と思ったのです。

 

この本を読んで、

ああ、そういえばそのお店、2階から上が住宅になっていますね。

と、腑に落ちました。そういう訳だったんだ………

当クリニックにおける診療情報の保存について

スライド1

さて、先のエントリーでもあったとおり、当クリニックでは電子カルテを使用していることから、

データの保護については可能な限り多重化したシステムを作成しています。

 

診察室内にある電子カルテから、吉祥寺某所のハードディスクへ

インターネット回線を用いて、24時間リアルタイムのバックアップをとっております。

そのデータは毎日、首都圏某所のハードディスクへとコピーされ、

更に毎日、某県某市のハードディスクへと送られます。

同時に自宅にある医学雑誌などのデータも同様にハードディスクに2重にバックアップされます。

 

電子カルテのデータをここまでしっかりと保管するのには理由があります。

医師が守るべき法律、医師法第24条では、

診療録その他データは最低5年間は保存しなければなりません。

また、そのデータをなくすことは許されません。

東日本大震災では実際にカルテがなくなったために急性期、慢性期の治療に

支障が起きたと報告されています。

 

首都圏においておくだけでは、大規模な災害が起きた時には対応しきれませんので、

首都圏以外の地方にも分散しているのはそのためです。

災害が起きたその時は無理でも、一度地方に戻り、データを入手すれば、

少しでも患者さんの役に立つことができるのではと思い、多重バックアップシステムを作成しました。

可能でしたらいずれはクラウドバックアップも進めて行きたいと思います。