わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

雑記

東京メトロ プリキュア「ドキドキ!スタンプラリー」に行ってきました

まだまだ暑い日が続きますが、朝夕はなんとなく過ごしやすくなってきましたね。

今日から関東地方は2学期が始まったところが多いようです。

夏バテしないように学生の皆さんはがんばってくださいね。

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さて、この夏休み最後の休日ですが、1日かけてスタンプラリーに行って来ましたよ。

 

このスタンプラリー、あちこちの駅にあるスタンプを押し、スタンプを集めて、応募するという

親泣かせ1日を楽しむことが出来るというイベントです。

鉄道会社側も沢山乗車券を買ってもらえる自分の会社の鉄道のことを良く知ってもらえると

双方にメリットのあるイベントです。

 

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今回の東京メトロのイベントは比較的良心的です。だって5個しか集めなくてもいい!!

いや、その前にやっていた仮面ライダーは10個だったし、

JRがやっていたポケモンはたしか90箇所くらいだったし(あ、今年は24駅だったのね)、楽勝だ。と思っていたのですが・・・

結構きついです。これ。

駅は北千住、押上、銀座、池袋、飯田橋(今回はこの順番でまわりました)

と東京都区部を縦横に移動しなければいけないのですね。

 

ということで、作戦をたてました。

原則は遠方からです。

ということで、北千住を目指します。

また、メトロ以外の他社線も使用するので、一日券を買うことは見送りました。

東京メトロの策略には乗りません。

 

さて、長駆北千住を目指しましたが、問題が一つ。

車内が寒い。

のです。地上を走る他社線と異なり、地下鉄はずっと地下を走りますから、

外の太陽の光を浴びることが出来ません。

ですので、車内であたたまることもろくに出来ず。

ジャケットなど、寒さ対策も必須ですね。

 

まず、北千住で1つ目のスタンプをゲット。

その後、退屈する娘の時間つぶしのために、東急ハンズで折り紙を買うはめになりました。

子どもの時間つぶしグッズも必要です。うちの娘は結局その後ずっと折り紙をするか、

おしゃべりをするかでした。

 

ついで向かうは押上ですが、ここは地下鉄を使うと非常に遠回りになります。

でも、東武を使うと、急行で2駅であっという間です。

物理的に近いところは、あえて別の交通機関を使うのも一つですね。

例えば、バスや他社線、時間と金額を見て、必要であればタクシーなどもアリかと思います。

 

次に銀座に向かいます。

銀座には1回の乗り換えで向かうことが出来ますが、それにはいくつかの選択肢がありました。

今回は三越前で乗り換えたのですが、これが失敗。

結構長い距離を歩くことになりました。

乗り換え駅では、乗り換えるのに必要な歩行距離を確認したほうがいいですね。

そのうえで、乗り換え距離の短い駅を選択しましょう。

 

銀座でスタンプを押し、一旦有楽町駅まで戻り、そこでお昼ごはんを食べました。

今回は少し時間をずらしたので、比較的空いていました。

おやつは途中で食べさせ、ご飯の時間をずらすほうが、子どもと一緒の場合、

余計な時間をかけずに食事が出来ます。

また、銀座→有楽町はすべて地下で移動出来ました。

夏や冬の気象条件が悪い時には、地下道を積極的に利用したほうがいいでしょう。

また、JRや私鉄などのスタンプラリーでも、あえて地下鉄を利用するのもアリかとおもいます。

 

有楽町駅に到着したら、後は飯田橋、池袋と行くのみですので、

有楽町線を利用します。

一つの路線で極力たくさんの駅をまわるほうが、子どものストレスも少ないようでした。

これで、最後だと娘もわかっていましたからね。

 

次は飯田橋。

ここでちょっとした休憩。

不二家の飯田橋店のみ、不二家のペコちゃん焼きが買えるのです。

全国でここのお店でしか買えない、ペコちゃんの形をしたお菓子です。

娘はこれが大好きなので、飯田橋に言ったら買おうねと約束していました。

朝から何度も念を押されるくらい、楽しみにしていたようです。

ペコちゃん焼きを早速駅のホームで頬張っていました。

後半に子どもの喜ぶイベントを用意して上げると、最後まで元気が持つようです。

 

最後は池袋。

でも、ここのスタンプを押す場所がわかりにくい。

JRや東武からも随分離れた副都心線改札のそばにありました。

地図もあまり詳しくなく、迷いかけました・・・

自分のよく知らないターミナル駅では予め場所を予習しておいたほうがよさそうです。

グーグルストリートビューも役に立つかもしれません。

 

最後に池袋から自宅までの電車では、さすがに娘もつかれたようで、グチグチしてました。

帰りは短い距離の方がいいですね。

なので、遠方からまず攻め、最後は近所にするほうが、家までの疲れも違うでしょう。

 

今回のスタンプラリーは結構楽しむことが出来ました。

それぞれの駅で、皆さん家族連れでスタンプをおす姿も見ることが出来ました。

ただ、一家族で5枚も10枚もスタンプを押すのはいかがかと思いますが・・・

 

最後に、メトロに対して少し。

もう少し気を使ってくれてもいいかもしれないですね。

それぞれの駅の案内の掲示が非常に少なく、探しまわるはめになりました。

駅員さんにも何回か聞かなければわからないほどです。

もう少し掲示物を増やしてもいいのでは無いでしょうか。

また、車内放送でも、駅の前なのか後ろなのか位のアナウンスがあってもいいような気がします。

あと、ターミナル駅は、子どもが消耗するので、できれば避けて欲しいですね。

 

以上、スタンプラリーの話でした。

冬休みも行くことになるのかな?

ロドデノールによる脱色素班形成についてのいくつかの疑問

先日、我が家にカネボウから1通の封筒が届きました。

中には、商品についてのお詫びと、為替が1通入っていました。

我が家のロドデノールはこれで終了です。

 

また、学会からの診療ガイドラインも出てきました。

実際に関連性が有るか行う、パッチテストについても、

方法がしっかりと決まってきたようです。

しかし、相変わらず、原因ははっきりしないまま。

症状の多様性が有ることもわかり、問題を複雑にしているようです。

 

さて、実際に診療を行っている中で感じた問題点を幾つか。

1)試供品はどうですか?

薬理作用にともなうものを疑いますから、ほんの短時間使用している

試供品で症状が出る可能性は少ないのですが、完全に否定するのも難しいものです。

試供品で出る可能性はどうなのか?はっきりしません。

また、試供品を提供された方のリストアップはほぼ不可能ですよね。

 

2)こどもがいたずらすることがありますが?

女性の方は思い当たるフシがあるかもしれません。

小さな子(特に女の子)がお母さんの化粧品を勝手に使っていたことは

外来でも時に耳にします。

もしも、ロドデノール含有化粧品をこどもが自分に塗ってみた時に

そこに脱色斑が出たら、それをロドデノールと断定することは出来るのか?

 

考えれば考えるほど難しい問題が出てきます。

そのうち、ロドデノールを使っていないにもかかわらず脱色素班ができたことについて、

カネボウにいちゃもんをいう人が出てくるかもしれませんね。

「シロシロ詐欺」とでもいいましょうか。こんなことが無いといいのですが・・・

じんましんも流行っています?

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いよいよお盆です。
帰省ラッシュも始まったみたいです。

 

今週、診察をしていてあれあれと思いましたが、
どうもじんましんの患者さんが増えているようです。

幼児、小学生、大人と年齢は様々です。

原因ははっきりしません。少なくとも食事や薬といったものではないようです。

ただ、共通しているのはつかれていること。
夏休みもそろそろ折り返しを過ぎ、子どもも疲れが溜まっているのでしょうか。
また、大人もお盆休みの前に仕事を全部終わらせないと行けないのでしょうか。

ウイルス感染などはないようですので、一つ安心ですが、
しっかりと薬を飲んで、休んでくださいね。

 

あ、でも、みんな疲れているということは
お盆明けに帯状疱疹も増えるかもしれません。
このように考えると、お盆というシステムもいいのか悪いのかわかりませんね。

最後に一つ。このうだるような暑さは絶対に体にわるいです。
ふう。

何に乗るかも重要です。

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さて、旅行先が決まりました。
何で行くかも決めました。

次に予約ですが、その時には何に気をつければいいのでしょうか。

例えば、羽田から福岡に飛行機で行く場合。
たとえば東京から新大阪まで新幹線で行く場合。

まず、注意して欲しいのは「機材の新しさ」なのです。

飛行機も新幹線もどんどん新型の機材が出ています。
可能でしたら最新の機材を使いたいものです。

何故でしょうか。
機材は新しくなるほど新技術が登場します。
今までより、早く、軽く、広くなることが多いです。
また、座席のすわり心地も新しいものほど快適であることが多いのです。

古い新幹線の、バネのヘタってきた座席乗るよりは新鋭の機材に乗ったほうが快適ですから。

また、実際の所要時間も新鋭の機材のほうが短く済むことが多いのです。

また何かトラブルが生じたとしてもそれを回避するもしくはフォローする余力は新しい機材の方が多いわけです。

 

つまり、

電車の場合は最高速度、座席の間隔、安全性は新型の方がはるかに良いのです。

飛行機でも同じ。

 

飛行機は、ボーイング787は皮膚科医的にはオススメの機材です。
何がいいのか?
この飛行機、実は機内の湿度が高いのです。
一般に、飛行機の中は湿度は0%となります。金属の塊ですから湿気は良くないということですね。
でも、このボーイング787は湿度20%なのです。

たかが20%というなかれ。
アトピーや乾燥肌の子が(特に国際線で)長時間乗ることを考えると、状況は大きく変わるでしょう。
飛行機を変えるだけで湿疹の予防が出来るなら安いものです。

湿疹予防にもボーイング787を見つけたら乗りましょう。
皮膚科医、オススメです。

旅行先が決まったら、まずはGoogle Mapを開けてみよう

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そろそろ、お盆休みです。
みなさんも、どこか旅行に行く方もいるのではないでしょうか?
診察しても、帰省して・・・とか旅行して・・・とか声を効くことができます。

今回は皮膚科の立場から家族でのお出かけというものを見て行きましょう。
鉄分、空分多めの院長がお送りします。

 

さて、旅行先が決まったらみなさんは何をしますか?
電車で行くか飛行機で行くか、それとも車で行くかを決めて、
すぐに予約の電話を入れますか?

その予約の電話、少し待ってみましょう。
飛行機にしても、電車にしてもより車内を快適に過ごす方法があるのです。

そのためにはまずは情報収集。

まずGoogleMapを開いてみましょう。

そして、行く先まで、スクロールして眺めます。
特に車で行く予定の人は道路を、電車で行く人は線路に注意して眺めて下さい。

そうすると、周りの景色をよく見るにはどうすれば良いかわかるはずです。

例えば、東海道。富士山を見るのか、駿河湾を見るのか。
海側と山側で変わってきますね。

あとは、太陽の位置との関係もある程度わかるはずです。

もしもお昼に東海道を進むときには海側は日向になりますよね。

 

この、周囲との位置関係、太陽との位置関係をかんがえながら、
その位置に座るかを決めたほうがいいのです。

 

飛行機については結構難しいところがあります。
飛行機がどこを通るのかを調べることは難しいですが、
大体は目的地まで直線で進むものと考えて良いかと思います。

正確には航空機は飛行基点となるポイントがいくつかあり、その線上を結び航行します。
その地図はインターネット上では見ることができませんが、
このサイトではリアルタイムに航空機の運行状況を確認できるようです。
目的地域の飛行機を見つけたら、その進み方をぼーっと見ているといいかもしれませんね。

 

さて、次は予約です。
子どもを連れてのお出かけですが、あとはどんなポイントが有るのでしょうか。

ごほうび

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イボや水いぼの処置は痛くて嫌なものです。
少しでもその嫌な気持ちを減らせるように、
当クリニックでは頑張った子のためのご褒美を用意しています。

写真の箱の中には沢山のご褒美が入っています。

一番多いのはティッシュです。
女の子向けにはプリンセス、アイカツ、プリキュアなど。
男の子向けには仮面ライダー、ウルトラマン、ワンピース、新幹線など。
小さな子向けにはアンパンマンやポケモン、ハム太郎など取り揃えています。

あとは、佐藤製薬さんからもらったサトちゃん、サトコちゃん。

また、実は結構人気があるのはキャラ折り紙です。
みんな嬉しそうにもらっていきます。
色々なキャラクターがあるのですがこれはスタッフの手作りなので、
どの子に会えるのかは運次第。

・・・・今日はリトルグリーン祭りのようですね。

 

最後によく質問されるのは、どんな本を参考にしていますかということ。

↓この本です。もしも良かったら探してみてくださいね。

キャラクター折り紙あそび (レディブティックシリーズno.3443)

学会に行って来ました

「本日学会のために休診です」という案内はクリニックによく貼ってありますが、

その「学会」とは一体何でしょうか。

 

今回、その「学会」に行ってきたので、そのレポートをしたいと思います。

お医者さんの休日に興味のある方もどうぞ。

 

学会とは何か。私も正式に調べたことは今までありませんでした。

そういうものかなあ。と思っていたので。

いや、医師の場合、医局に入る(ほぼ就職すると同義語です)と同時に学会に加入した(?するように言われた?)ので、しっかりと考えたことはないのです。

Wikipediaによると、学会とは「学問研究の従事者らが、自己の研究成果を公開発表し、その科学的妥当性をオープンな場で検討論議する場である。また同時に、査読研究発表会講演会学会誌学術論文誌などの研究成果の発表の場を提供する業務や、研究者同士の交流などの役目も果たす機関でもある。」

とあります。

つまり、その分野の専門家が集まって、その分野のことについて、検討・議論する場所

ということになるでしょうか。

その議論を行う場所として、学会雑誌があり、講演会や勉強会があり、パーティーがあるというわけですね。

(ん?パーティー?と思われた人。雑談や人脈形成も、その分野の研究を発展させる上では大事なことなのです。

茶飲み話が研究を進める大きなポイントになったという話もいっぱいあるんですよ)

私達がいつも「学会」と言っているのは、概ねその中の「研究発表会」に当たるものです。

 

 

今回私は行ったのは、日本小児皮膚科学会第37回日本小児皮膚科学会学術大会です。

会場は東京プリンスホテルです。東京タワーのお隣ですね。

あまり広くない会場です。

大きな学会だと、幕張メッセ、東京国際会議場、東京国際フォーラム、パシフィコ横浜、京都国際会議場

などの大きな会議場を貸しきって行うことがあります。

小さな学会では京王プラザなどのホテルを借りて行うことがあります。

ホテルの正面に「○○学会学術大会」と看板が立っていたり、会議場や宴会場に「○○学会総会」などあったり、

日中のホテルにスーツを着たおじさんやおじいさんがたくさん歩いていたらそこでは学会があるのでしょう。

 

閑話休題。

この小児皮膚科学会ですが、この学会は小児科のなかでも皮膚に興味のある先生と、皮膚科の中で小児に興味のある先生が集まって作られた学会です。

学会に所属する人は約1500人。皮膚科医の総数が1万人、小児科医の総数が1.5万人なので、そんなに多くはありませんね。

でも、小さな学会では逆に顔見知りの先生が多かったり、なにか相談したいことがあった場合、専門の先生を見つけやすいなど、いいこともあります。

逆に大きな学会では、たくさんのお話が聞けるので、知識を一気に増やすこともできるので、一概にどちらがよいとも言えません。好き好きですね。

 

まず、受付で学会の参加登録を行います。

領収書を兼ねた、登録・参加章を貰い、それを首から下げます。これがパスカード代わりになります。

その後、必要があればプログラムを購入します。普通は学会に入っている人には予め配られますが、

プログラムは会場でも販売されているので、非学会員でも心配なく参加することができます。

 

その後は演題を見るも良し。ポスター展示を見に行くもよし。特設された本屋さんで専門書を探すも良し。

器械の展示を見に行くのも良しです。

今回は患者さんの団体のブースもありました。円形脱毛症の患者さんの会です。

 

学会の演題の発表には様々な形式があります。

今回は、発表(口演と呼びます)でしたが、演題が多いとポスター展示になることもあります。

最近ではインターネットで予め事前情報を確認できるものもあるようです。

大きな会場にずらりとA0サイズのポスターが並んでいるのはなかなかの景色です。

当然、あることを発表する人には反対意見を言いたい人もいるはず。

その意見の交換で科学は進歩しますから、議論の時間もあります。

口演の時には発表終了後に、ポスターの時にも決まった時間にはそこに発表者はいなければ行けません。

そこで議論を交わすわけですね。

これもそのうち、ネット上でのやり取りに変わっていくのかもしれません。

 

また、学会の場は教育の場でもありますので、その分野の専門の先生が

時間を割いて、教育的な講演を行う場所でもあります。

どうしても専門の分野以外については情報が古くなりがちですので、

このような場所で最新の知識を仕入れる必要があります。

ですので、学会の会場には新人の先生からベテランの先生まで集まります。

最新の情報とは全く逆の、今は廃れてしまった技術の話や、診察風景の話なども聞けるので、

それもまた面白いものがあります。

私の場合は小児科の情報を興味深く入手することが出来ました。

 

こんな感じで学会は進んでいくのです。

 

カネボウ狂”騒”曲 第2章

カネボウ株式会社のロドデノールのお話は前回で最期にしようと思っていました。

理由は、患者さんとしては来る可能性があるけれど、少なくとも我が家では使用していないからです。

・・・そう思っていた時期もありました。しかし、我が家も巻き込まれていたようです。とほほ。

 

始まりは一通の封筒からでした。その封筒は「RMK」からのもので、”重要なお知らせ”と書いてありました。

当然、自分あてではないので、机の上に置きっぱなしにしていたのですが、該当者(というか、事務長ですが。)が

封筒を開けて、中を確認して、一言。

「コレ、うちにもあるんじゃない?」

 

おやおやと思っているうちに、事務長が洗面所に行って、その品を持ってきたら、どんぴしゃり、該当製品でした。

とりあえず、今は返品用の宛名を書いています。

 

さて、なぜ、こんなことが起きたのでしょうか。不思議に思ったので考えてみました。

まず、ロドデノール製品を開発したのは、カネボウです。

そのカネボウの子会社のエキップがRMKというブランドを展開していたわけです。

 

我が家では

夫:RMKのブランドは知っている。買っていたのも知っている。

エキップの製品が返品対象になっているのも知っている。

でも、RMKがエキップのブランドであることは知らなかった。

妻:RMKはよく知っている。当然買っている。

カネボウの製品が返品になったのも知っている。

でも、エキップがカネボウの子会社であり、回収対象になっていることは知らなかった。

ため、傍目にはお間抜けな事態になってしまったわけです。

 

では、どうすれば良いのか。

まず、製品が回収されたという話を聞いた時にはメーカーのHPを家族全員で確認する。

テレビの言うことは鵜呑みにはしない。

(上記には語弊があるかもしれませんが、テレビでは放送時間に制約がある以上、

「カネボウ」としか言わない可能性が十分にあるわけです。

実際は、「カネボウ」の”ブランシールスペリア””suisai””トワニー””インプレス””アクアリーフ”

「リサージ」の”リサージ”、「エキップ」の”RMK””SUQQU”とそれぞれ対象商品がありますが、

ここまできちんとしゃべることは出来ないでしょうからね)

その時くらいは新聞を読む

など、色々と行動しなければいけないのでしょう。

 

でも、ここまで普通はしませんよねえ。

メーカー名とブランド名を別にすることにより、様々な問題が出てくる

ということを思い知った一件でした。

 

追記。

ここまで書いた所、「RMKって、免税店で売っていたわよねぇ。」という事務長の言葉。

これも大きな問題を孕んでいるわけですが、これはまた別稿で。

おヘソを出して寝ていてもいいじゃないか。

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ある寝苦しい夜のこと。あまりにも暑い日で、一晩中エアコンをつけていました。

ふと目を覚ましたら隣で寝ている娘の姿がありません。

一体どこにと、一瞬で青くなった顔で眺め回すと、ベッドと床の隙間ですやすやと寝ていました。

どうもそのエアコンの冷たい空気が最も貯まる場所を探して自分で降りていったようです。

翌朝にけろりとした顔で、何事もなかったかのように起きて来ました。

そういえばと思い返してみると、自分も子どもの時にお昼寝で一番涼しいところを探して、

廊下で寝ていましたっけ・・・

 

どうも、子どもとネコはその部屋の中で一番涼しいところがわかるようです。

(ということを妻に話した所、「イヌもよ。」と返事が帰って来ました。

人間の大人だけが鈍いのかもしれません・・・)

診察室で話をしていると、「子どもがあちこちで寝ているので、元の体勢に戻すんです。」

と言われることがあるのですが、そこまでしなくてもいいんじゃないかと思います。

 

また、洋服についても同様です。

自分で脱いでしまうのは暑いからです。

半袖を脱ぐならタンクトップに。タンクトップを脱ぐのなら腹巻だけにしてしまえばいいのです。

・・・とここまで話をするとよく言われるのが、

「風邪を引いたりしませんか」ということ。

でもね、風邪はウイルスでかかるので、周りに調子の悪い子がいなかったらそんなにそんなに風邪を引くことはありません。

 

また、もうひとつは、「寒くなったらどうするんですか?」ということです。

でも、この言い方は自分の子どもの力を信じきれていないように思えます。

寒くなったら、今度は子どもは自分で動いて、温かいところを探しますよ。

時々、親にピッタリとくっついて眠っていますが、これは温かいところを探して、

その結果、自分で決めてくっついていますから。

まあ、そのまま見ててあげるのが一番だと思います。

 

ロドデノールによる皮膚障害についての詳細が出たようです

本日、カネボウのホームページに初めて詳細が掲載されました。(リンクはこちら

やっと、詳しい情報が出てきたのでほっとしています。

 

いままで、マスコミを中心として出てきた情報ですが、あまりにも錯綜していました。

特に問題と考えるのが、「白斑」という言葉でした。

メーカーの公式情報には「まだらに白くなる」と記載されていましたが、

一部ニュースではこれが「白斑」となっていました。

 

実は「白斑」という言葉には2つの意味があります。

一つは皮膚の色素が抜けて白くなる。という肉眼的な症状を表す言葉。

例えば、湿疹の起きた後に皮膚が白くなることがありますが、これを白斑と呼ぶこともあるのです。

この湿疹の後に皮膚の色が抜けてくることは一時的なものですので、あえて治療を行う必要はありません。

(余談ですか、下記の「白斑」と混同を防ぐために私は診察時には「脱色素班」という言葉を使っています)

 

もう一つは皮膚の色素を作るメカニズムがおかしくなっている。という病態に踏み込んだ言葉です。

特に、白斑を作る病気で一般的に知られているものは「尋常性白斑」というものでしょう。

この尋常性白斑は皮膚の色素細胞(=メラノサイト)に対する自己免疫性の疾患ですので、

皮膚に炎症がおこり、多くは徐々に拡大していきます。

拡大するようであればステロイド(や、保険は効きませんがプロトピック、ビタミンD3軟膏)の塗りぐすりや

紫外線照射などの治療が必要となります。

 

つまり、「白斑」という状態でも、一方では時間が解決してくれるので、様子を見ればよく、

もう一方ではしっかりと治療を行わないと、どんどん広がってきてしまうのです。

 

残念ながら、当初の情報ではこのどちらに当たるのかが不明確でした。

個人的な意見を言えば、カネボウのHPに「白斑」という言葉ではなく、「まだらに白くなる」

と記載されていたことは前者の可能性が高いだろうと考えていましたが、確証はありませんでした。

 

今回のメーカーの発表では、より詳しい症状の記載がされていました。

特に塗り薬やその他の治療を行う必要はなく、時間が解決してくれるようです。

これで99%は安心して皆さんにお話することができます。

 

残りの1%ですが、非常に専門的かつ細かな話になるのですが、

「細胞診でメラノサイトが残存している例」とのことですが、

尋常性白斑でもメラノサイトは残っていることはあります。

皮膚組織をとった時の結果についても是非知りたいです。

それでメラノサイトに対する炎症がなければ心配は無用でしょう。

もっとも、化粧品を中止した後に白くなった皮膚が拡大した人はいないようですので、

尋常性白斑が起きている可能性は少ないと思います。