わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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ミチーガの効果が非常に高いと感じたお話(2022年10月)

今年の8月から使用可能になったアトピー性皮膚炎の新規治療薬ミチーガですが、

当院でも数名に治療を開始しております。

今回はその結果についてお話をしていきましょう。

 

まずはミチーガの立ち位置についてです。

現在アトピー性皮膚炎の治療薬は

・デュピクセント、ミチーガ(注射)

・オルミエント、リンヴォック、サイバインコ(内服)

とありますが、ミチーガはその最後発となる注射剤です。

 

特徴としては他の薬剤よりも軽症のアトピー患者さんにも治療可能であること

(EASIという重症度スコアが10以上。他の薬剤は16以上必要です)

治療間隔は4週間とデュピクセントよりも長いこと。

が挙げられます。

また、内服薬のような感染症のリスクが無いこともメリットと言えるでしょう。

 

ただ欠点もあります。

炎症そのものを抑える他の薬剤と異なり、かゆみだけを抑える薬剤であること。

結果として湿疹がなかなか落ち着かない可能性があります。

また、治験の結果は他の薬剤に一段落ちる状況でした。

その部分が使用するまでは少し心配ではあったんですよね・・・

 

そこで注射可能なEASI10から16以上の患者さんには上記のお話をした上で

治療を希望されるか確認しました。

以前よりかゆみに悩まされていた方でしたので一も二もなく承知。

そのお話を確認したあとに治療開始しました。

 

治療結果です。

結構よいですね。想定以上です。

というのが私の感想です。

 

皆さん、調子良くなっています。

かゆみを抑えるだけでもそれだけ湿疹を抑えることになるんですね。

というのが正直な印象です。

 

症状の改善もそうなのですが、それよりも患者さん本人の感触がより高く

こちらがびっくりするくらいの強さでした。

皆さん、激推ししています。

 

治療効果の低さというデータの問題がありますが、どうもそのくらいの差であれば

実際に問題にはならないようです。

というよりもいずれもデータの数字が良すぎるので比較できないというのがあるのかもしれません。

 

ミチーガ、積極的に治療を勧めていきたいものです。

アトピー性皮膚炎の全身治療を希望の方で「デュピクセントを使うには少し症状は弱いねえ」

と言われた方がもしもおりましたら一度ミチーガについて相談してみてはいかがでしょうか?

当院でも積極的に治療を行っていますよ。

保湿剤は秋冬仕様に切り替えていきましょう(2022年10月)

寒くなりましたねえ。

季節も徐々に秋に移り変わっていきました。

もう秋もそろそろ終わりなのかもしれません。

 

空気も乾燥が徐々に進んできたこともあり、

皮膚のかさつきも徐々に広がってきた感じがあります。

それに伴い、乾燥に対する治療も少し力を入れていく必要があります。

 

そして保湿剤については剤形により効果に違いがあります。

一般的にですが、化粧水<乳液<クリーム<軟膏の順に保湿力は高くなります。

でも塗りやすさは逆ですね。

 

これからの時期には乳液は小さい赤ちゃんを除いてはあまりおすすめはできません。

今後はクリーム剤のものを優先して処方していく形にしています。

特にこの剤形でなければ塗ってくれないとかイヤだというのでなければ

冬場はクリーム状の保湿剤に切り替えていくことを推奨します。

インフルエンザワクチンの予防接種を開始します(2022年10月)

今年度、季節性インフルエンザワクチンの予防接種を行うことになりました。

インターネットより予約できるようにシステムを作成しておりますので、

希望者の方はご確認ください。

 

なお、電話予約も準備しておりますが、こちらは65才以上の方限定となっております。

定員に達した場合はこれ以上の予約ができませんのでご注意ください。

 

 

とひびのいない夏休み(2022年9月)

もう夏もおしまいでしょうかねえ。

今年は秋が来るのは早い印象を受けます。

なんか夏らしい夏は短かった印象を受けますが、

それはずっと屋内でお仕事をしていたせいなのでしょうか?

 

それにしても今年の夏はとびひの患者さんの数が少なかったようです。

例年の半分くらいでしょうか?

 

不思議ですねえとも思うのですが、ある程度納得するお話でもあったりします。

 

そもそも、とひびは皮膚の感染症ですが、みていると汗で悪化する傾向があります。

そのために汗をかかない環境にいることが予防でもあり、治療でもあるのですが、

今年の夏の特徴として

・気温があまり上がらなかった

・外出頻度が少なかった

というのがどうもありそうなのです。

 

気温があまり上がらなかったというのはまあ、太陽と地球の話になるので、

たまたまといえばたまたまなのでしょう。

外出については新型コロナウイルス感染症の拡大の影響はありそうにも見えます。

子どもたちの感染を恐れて、外出しなかったこと。

それがとびひの発生にも影響を及ぼしている可能性がありそうです。

 

そういうわけで、今年の夏の感染症は少なかったなあというのが印象です。

秋以降、子供同士の接触により発生する、

みずいぼ、しらみについても確認をしていく必要がありそうです。

JAK阻害薬内服のための事前検査を当院で施行することにいたしました

現在、アトピー性皮膚炎・円形脱毛症に対して使用が可能なJAK阻害薬。

非常に効果の高い治療法ではあるのですが、事前検査が必要になります。

貧血や肝機能などの検査の他にも、免疫抑制効果があるために肝炎・結核の

否定を行うための事前検査を行わなければいけませんでした。

 

今までは近くの小児科・内科の先生にお願いしていたのですが、

採血時に色々と問題になることがありました。

そのために今後は当院で基本的な採血はすべて実施し、

胸部レントゲン撮影による結核の否定のみは近くの内科の先生にお願いをする。

という手順に変更となります。

 

内科受診の手間はという面では以前と変わりないのですが、

当院内での情報の集積および内服可否の判断はより早く行うことができます。

 

しっかりと事前検査を行ってリスクを減らしていきながら

きちんと効果のあつ治療法を進めていきたいと考えています。

今年の秋は早いですね(2022年9月)?

今回は秋のお話です。

まあ、暦の上では秋なのですが、お肌の方にも秋がやってきましたね。

というお話です。

 

ここ数日、乾燥の悪化で受診される患者さんが増えてきました。

実際にお肌を触ってみると少しカサカサが出始めている皮膚のテクスチャです。

 

つまり、秋がやってきた。

ということですね。

 

例年であればこのように感じるのは9月の下旬なのですが、今年は半月早いようです。

理由ははっきりしないのですが、ひょっとするとここ数日の夜間の気温の低下が関係ありそうです。

 

仮説としてはこうです。

夜間の20度前後への気温の低下があります。

そのために飽和水蒸気量が減少します。飽和量を超えた部分は露になって水になります。

昼になって気温が上がります。

大気中の水分量は理論上変化はありません。

そのために気温があがり飽和水蒸気量が上がることにより、相対湿度は一気に下がります。

 

そんな理屈で秋の湿度は徐々に下がっていくのです。

 

今年は皮膚にとっての冬は早く来るのかもしれません。

いや、もう一回暑い時期は来るのでしょうか?

 

うーん。そのあたりはなかなか読むのは難しそうですが、少なくとも現在乾燥肌の悪化が見られる方は早めに保湿剤を使っていったほうが良さそうですね。

アトピー性皮膚炎治療外用薬の比較(2022年9月版)

現在のアトピー性皮膚炎に使用される塗り薬についての比較表を簡単ではありますが、作ってみました。

それぞれ利点・欠点がありますので、うまく組み合わせて副作用がより少ない、そしてより効果の高い治療法を目指していきたいところです。

いつか時間があったらそれぞれに文章を書いてまとめてみたいところですね。

 

円形脱毛症の飲み薬を実際に始めてみてのお話

今回は6月に少しだけお話をした円形脱毛症の飲み薬についての続編になります。

 

現在円形脱毛症の方でJAK阻害薬の内服を開始している方が数名おられます。

またアトピー性皮膚炎に円形脱毛症を合併したたために、アトピーの治療薬としてJAK阻害薬を内服している方も数名おられます。

今回はその経過についてのお話です。

 

現在日本では円形脱毛症に対してオルミエントというJAK阻害薬の内服が認められています。

ただし、内服を開始するためには条件があり、

・頭部の面積の50%以上に円形脱毛症があること

・半年以上の脱毛期間があること

をそれぞれ満たす必要があります。

つまり重症の円形脱毛症の方であることが前提条件となっております。

 

また、アトピー性皮膚炎についてもオルミエントは内服可能であり、

そして円形脱毛症を合併することはアトピー性皮膚炎では稀ではありません。

つまりアトピー性皮膚炎治療中の患者さんに円形脱毛症が合併する場合、

オルミエントを飲んで一緒に円形脱毛症の治療を行うことも可能ではあります。

こちらはアトピーのために飲んでいるので、円形脱毛症の面積や脱毛期間は関係ありません。

 

以上の2つのパターンの円形脱毛症の患者さんがJAK阻害薬を飲んでいるのですが、

やはり前者に比べて後者の発毛状況の方が良いようです。

本当にどんどん生えてくるというのは正直な印象ですね。

あっという間に消えてなくなってしまう患者さんが多い印象をうけます。

円形脱毛症がなくなって、アトピーの治療を別の薬剤に変更したくても

同意してくれないくらいの満足度があります。

 

逆に新規適応内服開始となった円形脱毛症については長期戦の覚悟が必要なようです。

どんどん生えてくるという印象はあまりなく、そろりそろりと出てくる印象ですね。

数週間をかけて少しずつ生えてくるという印象を受けます。

 

こちらについては薬剤内服前から長期戦の覚悟を持って治療を始める必要がありそうです。

説明書にも、内服開始後36週間程度は継続して様子を見ることとありますが、

まさにその通り、変化が目に見えるようになるまでには時間がかかりそうです。

そこをいかにして治療意欲を保ち続けるかというところがポイントになりそうです。

 

ゆっくりじっくりと治療を進めていく必要がありそうです。

あとはより早い時期から、より面積の小さい時期から治療を開始できるようになるといいのですが。

 

男性型脱毛症の採用薬品追加のおしらせ

男性型脱毛症、いわゆるAGAについてですが、

今月より薬剤を新規に追加いたしました。

 

<既存薬>

プロペシア 28日分 8000円

フィナステリド 28日分 4500円 (プロペシアの後発医薬品)

ザガーロ 30日分 10000円

 

<新規追加薬>

デュタステリド 30日分 7000円(ザガーロの後発医薬品)

 

ザガーロについても後発医薬品が販売開始されておりますので、

取り扱いを開始することにいたしました。

 

フィナステリドよりも効果の高い薬剤をお手軽な価格でお渡しできます。

ぜひご検討ください。

IPL2022年秋キャンペーンのお知らせ

夏の日差しも徐々に和らいできました?来ましたよね!

ということでことしもIPLの秋キャンペーンを行うことに致しました。

期間は9月末まで。

過去の処置者・新規の処置者の関係なく、すべての方の金額を

割り引きます。

ポスターを院内院外に掲示しておきますが、

ブログでも今回からは掲示することにいたしました。

 

顔のシミやくすみが気になるという方はぜひぜひ検討してみてくださいね。

IPL・フォトフェイシャル202208秋キャンペーンA3