今年の春にアトピー性皮膚炎の画期的な新薬である
デュピクセントが使用開始となりました。
当院でもすでに数名の方が使用を開始しております。
長期の方で3ヶ月以上経過された方もおりますので、
その傾向を簡単にお話していこうかと思います。
効果
もう皆さん効果出ていますね。
前回も書きましたが、
かゆみや睡眠問題は当日から改善する。
赤みは2週間で改善する。
といったところまでだったかと。
その後ですが、
ざらつきはやはり3ヶ月位かかります。
また。皮膚の厚みも3ヶ月で結構良くなりますがまだ残っているかな
といったところですね。
6ヶ月経てばずいぶんと良くなるかなと思って見ています。
副作用
直後は逆に意外にないような印象を受けます。
まあ、注射事態は痛いのですが、
その後数ヶ月立ってから目に症状が出るようです。
もともと言われていたアレルギー性結膜炎に似た症状が出ることが
結構ありました。
飲み薬と目薬で抑えることができるひとが多いのですが、
個人差が結構大きな印象がありますね。
コスト
こればっかりは厚労省がどう考えているかになるのですが、
皆さん、コストについては了解されて治療を開始しているので、
トラブルに成ることはありません。
でも、高いですよね・・・
この件についてはいかんともしがたいのですが、
再来年の4月の薬価改定を待ちたいところです。
ただ、朗報が一つありまして、3ヶ月治療を継続された方で
非常に調子が良くなった方の場合、本来2週間毎のところを
3週間程度に余裕をもたせて注射できるようになったひとがいます。
残念ながら全員大丈夫とまでは言えないのですが、治療間隔を
当初よりすこし伸ばしても大丈夫なひとがいました。
これは良いお話ではないかと思います。
治療を開始して3ヶ月が経過した方を見ていると、
そのような感じがしています。
非常に効果は高いですし、皆さん満足度も高く治療をしています。
近くの先生に塗り薬は処方してもらい、当院には注射のためだけに
受診している患者さんもおりますので、アトピーが全身に出ていて
日常生活を送るのが大変という方はぜひ一度ご相談くださいね。