わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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ブログ
わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

医療の事、病気のことだけではなく、子どもに関する話や
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2017/3/14
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2023/1/3
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クロックスが原因の足の皮むけ?

という例を毎年経験するので、簡単に解説をしてみましょう

 

足の裏の皮むけを理由に受診される患者さんが毎年夏に見られます。

幼稚園児から小中学生くらいまでかな?

もちろん大人も多いのですが、大人の場合は水虫。

でも子供の場合は少し話が異なりまして。

その原因、実は汗なのですよ…

 

もちろん水虫の検査はしますが、水虫はいません。

ではなぜ皮がむけるかというと、汗っかき。

その汗が足の皮をふやかして皮むけを作るのです。

ではなぜ汗がたくさん出るのか?

おおもとの原因は夏だから。

なのですが、もう一つ理由がありまして。

 

それがクロックスをはじめとする靴なのです。

ゴムやビニール底の靴が原因です。

 

つまりスニーカーのような布や革の靴と異なり、

吸水性・吸湿性が一切ありません。

なので、汗をかいたその汗が靴の裏にそのまま残り、

皮膚の方へと再度浸透します。

そのために皮膚がふやけてしまい、結果として弱くなり剝けてくる。

という現象が起きるのだと考えます。

こういう子にはスニーカーを履くように、靴下をはくように指導すると

症状が良くなることも多いので、たぶんそうなんだろうなあと思っています。

 

勿論水虫は考える必要があるので、

心配な方は一度皮膚科を受診してください。

検査して有無を確認しますので。

 

足の皮むけが気になる方はまず足元のチェックをしてみてはいかがでしょうか?

 

アトピー性皮膚炎ですが、水泳教室に通わせてもいいですか?

という質問をときに聞くのですが、

答えは

「まずはやってみましょう。ダメならその時考えましょう」

になります。

なぜか、そこについて解説していきます。

 

アトピー性皮膚炎、別にスポーツをやってダメというわけではありません。

ただ状況によって湿疹が悪化することが有るというだけの話なのです。

悪化要因は人によって異なります。

その悪化要因とスポーツとの相性になってくるんですね。

なので、それを事前に判断することは正直むずかしいのですよ。

 

したがって、結果として

・まずやってみる

それで問題なければ継続する

ダメなら対応を考える。

色々対応してそれでもダメなら中断する

という流れになることが多いですね。

 

ただ今までの経験からするとダメでしたというケースは非常に少ないのです。

だから、本人がなにかしたいというのであれば、まずやらせてみていいと思うんですよね。

 

まあ、走りながら考えましょうの精神で進めていくのが良いんじゃないでしょうかねえ。

大きくなる頃にはアトピーの治療がもっと進歩して問題なくなっている可能性もありますしねえ。

 

というお話でした。

武蔵野市:新型コロナウイルスワクチンの任意接種医療機関が公開されました

リンクはこちらです。

 

武蔵野市の新型コロナウイルスワクチンの接種可能医療機関が公開されました。

市民からの問い合わせがあり、健康課がまとめてくださったのです。

うちも含め、結構ありますよ。

 

接種希望の方はそれぞれの医療機関にご相談くださいね。

安全性と安さを天秤にかけるというお話

 

今回のお話のテーマはこちらです。

https://news.ntv.co.jp/category/international/c19af36e574d4be0a62f21d8ab8e7c52

 

中国の大手通販サイト(どちらかというと安売りがメインという印象を個人的に持っています)の

販売製品から、有害な化学物質が検出されたというお話です。

 

中国の通販サイトをときに利用している身としてはまあそうでしょうね。

という話なのですが、知らない方は知らないようですねえ。

 

こちらの問題、実は海外の通販サイトから購入できる

お化粧品、スキンケア用品、ヘアケア用品についても同様の可能性があるのです。

もちろん可能性なだけで、全部が全部問題が有るわけではありませんが、

ただその一部には有害な化学物質が含まれていてもおかしくはないでしょうね。

 

 

もちろん上手に使えば安い製品ですので、いわゆるコスパの良い買い物ができるでしょう。

ただその安くなっているからくりというのも有るわけです。

・人体に使えないグレードの原料を使っている

・製造の現場の衛生管理や安全管理を抑えている

・保管流通時の艦橋の調整が行われていない

などのリスクも逆に考えられるのです。

これって、購入者からは見えないですよねえ?

 

あともう一つ、なにか問題が生じた際の補償・対応についてもあります。

個人的によく買う電化製品では交換対応ということになることが多いのですが、

化粧品で例えば永久的に残る副作用が出た場合の補償はどうなるのか?

というのは常に頭の片隅に入れておいたほうが良いでしょう。

また時間が経過してから予期しない副作用が生じて問題になることも有るのです。

化粧品では例えば茶のしずく石鹸やロドデノールがそうでした。

そういう問題が出たときに一番に影響を受けるのは実際に使っていた消費者です。

 

海外から通販を行うということ自体にまずリスクが有るということは考える必要もあります。

そしてやすさを謳う商品であるがゆえのリスクの増加にも気をつけたほうが良いでしょうねえ。

 

面白さや楽しさはないけど、一番安全なのは今まで使っていて問題ないことがわかっている

製品なんですよねえ…

例年以上に細菌感染症がはやっています(2024年8月)

どうも巷では人食いバクテリアが結構ニュースになっているようですが、

現在外来には例年以上に細菌感染症の患者さんが受診をされています。

 

皮膚科でよく見る細菌感染症としては

子供では、とびひや爪囲炎など。

大人では爪囲炎や蜂窩織炎、毛包炎などでしょうか。

 

今年は特に大人での細菌感染症特に蜂窩織炎を多く確認します。

 

なぜなんでしょうねえ?

そのあたりについては今後はっきりしてくるとは思いますが。

抗生剤の効きが悪いということはあまりなく、例年とそこは変わりは無いかと思いますが。

 

ただ、注意すべきは細菌感染は最悪の場合、どんどん拡大することが有るということです。

人食いバクテリアもとい壊死性筋膜炎ではそこそこの確率で致命的になることもあります。

もちろん最初は小さな感染から始まるんですよね。

例えば水虫のジュクジュクからだったり、虫刺されからだったり。

ただそれが治療の遅れ、不適切な対応で一気に拡大する。

ということになるわけです。

 

痛い、熱を持っている、腫れている

というようなときにはお早めに受診をして、しっかりと抗生剤を飲み始める。

そして完全に症状が落ち着くまでは飲み続ける。

ということをきちんと行う必要があるようです。

 

ということで、今年の夏は感染症に注意です。