今月からの変更ですが、当院の診察券に二次元バーコ度の貼付が始まりました。
また手書きの部分も機械印字されたものに変更されています。
今後院内精算体制が変わりますので、その準備となります。
名前やIDも見やすくもなりますし、使い勝手はいいかなあと考えております。
初回のみ診察券にシールを貼る時間をいただきますが、今後の院内体制の強化につながる変更ですので、ご了承いただければと思います。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
今月からの変更ですが、当院の診察券に二次元バーコ度の貼付が始まりました。
また手書きの部分も機械印字されたものに変更されています。
今後院内精算体制が変わりますので、その準備となります。
名前やIDも見やすくもなりますし、使い勝手はいいかなあと考えております。
初回のみ診察券にシールを貼る時間をいただきますが、今後の院内体制の強化につながる変更ですので、ご了承いただければと思います。
暑い日が続きますが、このフレーズの○○には何を皆さん予想されるでしょうか。
冷やし中華?
かき氷?
今日は新薬のお話です。
通常皆様が処方されているお薬は、厚生労働省により薬の効果と安全性を審査され、医薬品の価格が決められたお薬です。
製薬会社が薬を開発するのに10〜20年かかると言われており、やっとできた薬を厚労省に申請して承認されるのにさらに約1年かかります。
やっと薬価が決まり、発売日が決定しても、実際にはなかなか処方してもらうことができません。
なぜでしょう。
病院にはさまざまな種類があり、誰もが知るような大学病院や大病院から、町の開業医までさまざまです。
入院施設をもつような大きな病院は、診療科もたくさんあり、医師もたくさん所属しています。
そこで処方されるお薬の種類は膨大です。
現在保険で処方可能なお薬は1万4000種類ほどありますが、さすがにそれらすべてから選ぶには多すぎるので、あらかじめ各病院で処方できる薬を選んでおきます。これを採用薬といいます。
スーパーによって、置いてあるメーカーや商品が違うのと同じですね。
逆に言えば、採用されなければ処方してもらうことができないのです。
大きな病院では、新しく出た薬を採用してもらう場合、各病院の決まりに従って、1〜2ヶ月に1回の委員会に申請して認められる必要がありますが、この申請前にも薬剤師によるヒアリングがあったり、医師への説明会があったりと、とにかく時間がかかるのです。
こうしたプロセスを経てやっと処方可能となるので、実際にはなかなか新しい薬はもらえないことが多くなってしまいます。
街の開業医の場合は、こうした過程がないため、医師の方針一つで、すぐに処方が開始できるという小回りの良さがあります。
大学病院での勤務時に、こうした時間差を、薬剤師として何度も目にしました。
新規入院患者さんの持ち込み薬が、院内で用意できないことがあったのです。
当院では、よいお薬はなるべく早く患者さんのお手元に届けたいので、医師、薬剤師、看護師、医療事務すべてが参加した院内での説明会や勉強会をした上で、薬価収載からすみやかに処方することを心がけております。
最近だと6月に収載されたアトピー性皮膚炎のお薬を同月より処方開始しております。
すでに、そのお薬で症状が良くなった患者様も出ています。
そうした経過を見ると、本当に嬉しいです。
患者さんと一緒に病気と闘うために、少しでも武器(薬)の種類は多い方がいいので、もし気になる新薬がありましたら、ご相談くださいね。
本日ほやほやのニュースです。
現在アトピー性皮膚炎に使用されている「オルミエント」という飲み薬が
円形脱毛症にも使えることになりました。
今後の情報を確認していく必要がありますが、処方可能になりましたら当院でも積極的に処方を行う予定にしています。
円形脱毛に効果が有るということは実は2.3年前から知ってはいました。
治験というテスト段階の結果をいくつも目にしていることや治験に参加した先生からの印象という言葉を色々と聞いていましたので、非常に期待していました。
また、昨年からアトピー性皮膚炎に使用できるようになりましたが、円形脱毛症を合併したアトピー性皮膚炎の患者さんがこの薬を飲んで、一気に髪の毛が出るのを見てました。
なので、今回正式に使用可能になったことは非常に嬉しく思っています。
効果も今までの印象では結構高そうなので、そちらも期待ですね。
ただ、現状では誰にでも使用可能というわけではなさそうです。
薬の説明書を読んでいる限りでは、頭部の50%以上の面積に円形脱毛があること。
また、6ヶ月以上生えてこないこと。
という条件が付いているようです。
もう一つ、飲み方から想定される問題として金額がそれなりに掛かることがあります。
自己負担3割の方で月に5万円弱は必要かもしれません。
もちろん量を減らす、間隔を開けるなどすれば金額は抑えられるかもしれませんが、
その分効果も落ちてしまう可能性はあります。
今回の治療薬はいくつか問題はありますが、円形脱毛の治療が一気に変わる可能性を秘めた薬剤だと考えています。
今後も情報が集まり次第こちらに掲載を進めて行きたいと思います。
できれば流して汗を取ってあげたほうがいいですよね?
というお話です。
夏になりました。と言ってもいいくらいの気温の上がりっぷりです。
夏の時期にはアトピー性皮膚炎の悪化要因は汗が一番に思えます。
肘・膝・首などの擦れて汗がたまる部分に湿疹の悪化をみるのが毎年のパターンです。
もちろん薬を使って湿疹を抑えていくのは必要なことですが、その前の予防のスキンケアとして、シャワーをしっかりと使っていきましょうね。
朝起きたときには、夜間の寝汗を落とすシャワー。
外から帰ったときには外出時の汗を落とすシャワー。
2回は追加でシャワーしてもいいかもしれません。
よく聞かれる質問ですが、石鹸は無理に使用する必要はありません。
一般的に汗は水に溶けますので、石鹸を使って皮膚を乾燥させる必要はないと考えています。
ただし、土や砂などでドロドロになってしまった場合には使用もやむなしかと思います。
また、一度水洗いしてもベタベタした汗が残っている場合にはその部分に石鹸を追加して見てください。
(思春期以降のニキビを伴うベタベタした脂分に対しては石鹸は使用しても問題はありません。)
しっかりと洗って皮膚に刺激分を残さないようにすること。
湿疹の予防の上では大事なポイントとなりますよ?
思春期のアトピー性皮膚炎の患者さんに対する薬の選択って結構難しいことがあります。
アトピー性皮膚炎の治療薬は基本的にニキビを悪化させてしまうからです。
感染症とアレルギーはオモテウラの関係なのでやむを得ないところがありますが、最近その図式が崩れてくました。
理由は研究の進歩。一体であり不可分と思われていた、感染症とアレルギーの関係が崩れてきたからです。
つまり、アレルギーは抑えるけれども感染症が悪化させないという薬が色々と出てきたのです。
すでに内服薬ではデュピクセントが発売されています。またそろそろミチーガも発売されますが、こちらも易感染性の副作用はありません。
塗り薬でもモイゼルトという薬が今年の6月から使用可能になりました。こちらもありがたいことに易感染性の副作用はありません。
つまり、思春期のアトピーに使ったときにニキビの悪化を防げるのではないか?
と考えることができるのです。
またヘルペスが頻繁にでるアトピー性皮膚炎の方にもよい治療法になるのではないかと考えています。
ただ、いかんせん新規発売の薬ですので、情報の蓄積がありません。
大事な皮膚炎の治療効果は読みきれないところもありますが、副作用の面では明らかなメリットのある塗り薬となっています。
ニキビも抑えつつアトピー性皮膚炎も抑えていきたい。
そんな過去には欲張りと思われていた希望も今後は当たり前の様に叶っていくのかもしれません。
モイゼルトを試してみたいという方は外来で一度声をかけてくださいね。