今回は花火のお話です。
夏になると花火でやけどをした方が受診されます。
特徴的なのは部位が大きく2つに分かれること。
一つは手から指にかけて、もう一つは足です。
少なくとも後者はちょっとしたことで防げますよというお話です。
まず簡単に2つのでき方を考えましょう。
手や指のやけどは花火の火花が飛び散ったとか、ろうそくに触れたとか、
熱いものを掴んでしまったとかそういうものですね。
足のやけどは花火の火が足に飛び散ってしまったというのはほとんどです。
自分から触りに行くことが無いというのは足の特徴になります。
つまり受け身なんですよ。
自分で触りに行く指のやけどとは異なり、足のやけどについてはシンプルで有効な対処法があります。
それは布で覆うこと。
つまり、露出させないということですね。
花火の火というのは点で飛んで来ることがほとんどです。持っている熱量はそこまで大きくないのですが、
それが一点に集中するので、皮膚が熱に耐えられないのですね。
なので、まず皮膚の上に布で膜を貼ってあげればいいのです。
火がついてもまずその繊維を熱するのにエネルギーが使用されます。
また繊維が拡散しますので、逆に通過して皮膚に到達するリスクを下げることができます。
当然繊維は焼け焦げますが、皮膚が焼け焦げるよりは良いかと思うのです。
守り方もシンプルに、長ズボンを履くこと、靴下を履くこと、サンダルではなくスニーカーを履くこと。
です。これなら簡単にできてしっかりとやけどを予防できますよね。
楽しい花火の時間をやけどでつまらない思い出に変えたくはないですよね。
ちょっとしたコツでしっかりと予防できますので、対応してあげてくださいね。