今日はアトピー性皮膚炎の治療薬についてのお話です。
ここ数年でアトピー性皮膚炎の治療薬の選択肢が一気に増えました。
現在そのハードルは2歳です。
つまり2歳になると一気に選択肢が増えるんですよね。
現時点でのアトピー性皮膚炎の治療の選択肢とその年齢です。
0歳からOK
保湿剤
ステロイド外用剤
2歳
プロトピック軟膏
コレクチム軟膏
モイゼルト軟膏
12歳
リンヴォック錠(内服)
サイバインコ錠(内服)
13歳
ミチーガ注(注射)
15歳
デュピクセント注(注射)
オルミエント錠(内服)
※内服、注射剤についてはある一定以上の症状の方のみ投与可能です
つまり、2歳までは炎症を抑えるのはステロイド一本槍で行く必要があるのですが、
2歳を過ぎるとそれ以外の選択肢が一気に増えるということです。
また、こちらの外用薬はステロイドではありません。
ということはステロイドの長期投与に伴う皮膚の菲薄化や色素の抜け、多毛といった
副作用もないということになります。
もちろん薬というのは必要に応じて使用するものですから、これをもって
ステロイドは一切使用しなくて良くなったということではありません。
ステロイド以外の薬にも欠点や弱点はありますからね。
ただ、多様な薬をうまく使い分けることによってステロイドの使用量は減らせるのではないか。
などと考えています。
2歳になったらアトピーの塗り薬、どう選んでいくかと一度検討みる必要がありそうです。